2024年5月17日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

他人と同じ努力では、結果も同じ

中3になり偏差値が大きく上昇することはなかなか起こることではありません。なぜなら、努力しているのが自分一人のように思っていても、実は周りのみんなも中3になると同時に勉強を開始するからです(そうはいっても福岡市内に比べて、この地域の中学生はエンジンがかかるのが非常に遅いです。同じ中学生なのに行動に差が生まれるのはなぜなのでしょうか。結局は、地域・家庭における教育の結果なのでしょうね)。そのため、勉強をしていても一向に偏差値に反映されないということが起こりえるのです。すると「自分はいくら勉強しても成績が上がらないんだ。やっぱり自分には勉強が向いていない。」と卑屈になる子も現れます。勉強ができるようになっているという実感があったとしても、目に見える結果として現れないと悲しくなります。特に中3においては偏差値をキープするだけでも大変なのですから、偏差値が横ばいで推移しているということはそれなりの勉強をしているということでしょう。しかし、所詮「それなり」です。ほかの人が勉強をするタイミングで勉強して、他の人が休んでいるところではしっかり休んでいるだけのことです。他人を凌駕するほどの努力をしているということはなく、他人と仲良く歩調を合わせているだけなのです。結果的に、自分と自分の前を歩いている子との距離は一向に縮まりません。前を歩いている子はそれでいいのです。十分なアドバンテージがあるのですから。でも後ろを歩いている人間が前の人間を追い抜こうと思えば、前の人間がこけるのを待つか、自分がスピードを上げて追い抜くかのいずれかしか道はありません。

 

例えば、体育祭が終わった翌日に、一日中遊びほうけるか、きちんと勉強するかは大きな差です。もちろん、勉強することにより新たな知識が身についたり、知識を活用できるようになるというメリットはあります。しかし、それ以上に「他人が勉強を敬遠しているときに、勉強と向き合える」という事実が重要です。たった1日、数時間ですから成績の伸びは大したことがありません。精神的にまだまだ未熟な中学生のなかで、面倒くさいことを実行に移せる子はあまり多くはありません。きっとこれからも「楽なこと」と「やるべきこと」のどちらかを選ぶ場面は何度も訪れるでしょう。たった1度の選択では、結果はほとんど変わりません。しかし、何度も訪れる選択のたびに、「楽なこと」に流される人間と、「やるべきこと」を選べる人間では、学力の蓄積が全く異なります。他人以上の結果を残したいのならば、他人以上の勉強をするしかないのです。今日のような体育会の代休や、定期考査が終わったその日、クリスマスなどの周りが賑やかなタイミングなど、周りが勉強から手を抜くときであっても、勉強と向き合うのが本当の受験生です(もちろん中3生に限らず、中1・中2生も向き合ってください)。受験にはフライングや決められたレーンを走らないといけないというルールはないのですから、正しいやり方で勉強すればその分、合格に近づいていくのです。

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