2024年5月17日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

ここまでの夏期講習

夏期講習が始まって10日ほど経ちました。これまでの夏期講習を、ザックリ振り返りましょう。

      

中3生は、生徒の学力や志望校を考慮して、学習進度や学習内容を変更しています。予定通り進んだところで、理解も、暗記も追いつかないと判断したからです。数学は、あえて宿題を出さないことにしました。「授業とは別に、問題を解く必要があると思うのであればやりなさい」ということです。数学だけではありませんが、ただ単に解答集の答えを写して終わりにしている生徒が数名います。解き直しや解き方を覚え直すことをせずに、書かれてあることをそのまま書き写すだけで成績が上がるのならば、これほど楽なことはありません。おそらく、学校の夏の宿題も、授業で使っているワークも、同じようにわからないところは写すということを繰り返してきたのでしょう。習慣というものは良くも悪くもその人の心と頭と体にこびりつきます。これまで「そのまま写す」という人生を歩んできて、なおかつそれで許されてきたのであれば、それを変えるのは容易なことではないでしょう。しかし、残念ながら、「そのまま写す」ことを繰り返してきた子は合格の可能性が低くなります。受験では自分自身しか頼るものがないからです。その人の頭にないものは、表出させることはできません。どれだけ問題の解き方を知っているのか、解き方が体に染みついているのか、問題を正しく読めるのか、問われることに適切に答えることができるのかなど、大事なポイントを無視して、結論だけ覚える、答えだけ写すなんて、努力のしかたを間違っています。勉強ができなくなるのには必ず理由があります。さんざん中3生には言っていることです。おそらく、夏期講習が始まって多少は自分の弱さや甘さに気づきつつあると思います。勉強、ひいては受験勉強というものにおいて、自分自身と向き合うことから逃げてはいけません。本気で勉強するということは、自分のダメさ加減と対峙するということです。ろくに勉強しないうちは、わからないところはわからないまま放置していればいいですし、答えも丸写しでも勉強した気になります。そして、自分ができないのは、才能がないからだ、先生の授業がダメだからだ、部活が忙しいからだと、自分以外に責任転嫁していればいいのです。ところが、受験は惨酷なので、力のない受験生は平気で切り落とされます。受験で必要なのは受験生自身の学力だけなのです。勉強を自分のこと、自分の将来のこととして考えてもらうため、夏期講習中は数学の宿題を出しません。できないと分かっているのにのに、あえてやらない(やろうとしない)のも自分の人生です。それを自分自身が選んだということです。再テストが溜まっているのに、終わらせないのも同様です。受験生がそれを選んだということです。お子様の帰りが遅くなって心配される保護者の方もおられるでしょうが、それが現状の学力であるとご理解ください。もちろん「〇時までに帰らなければならない」「外してはならない予定がある」などがあればそれはかまいませんが、あとで取り返す努力はしてください。

     

中2生は、ある程度力がついてきたメンバーですので、加速して指導しています。古文は、一つひとつの文を現代語訳しながら、重要単語、重要表現の指導をしています。問題を解くというよりも、まずは古文を読むことを中心に指導しています。英語は、助動詞の復習、There is構文、疑問詞を用いる疑問文まで進んで、まもなく不定詞に入ります。「疑問詞を用いる疑問文は、疑問詞を前に置いて、残りは普通の疑問文の順番にする」という説明だけで普通に理解できているところに、彼らの成長を感じます。数学は一次関数の式をつくる練習をしています。まだまだスピードが遅いので、これからです。一次関数は福岡県の受験を考えても、ある程度のレベルまで仕上げておく必要がありますので、当然生徒に求めるレベルも高くなります。理科は、生物分野の指導を一通り終えましたので、問題演習へと移ります。計算・思考というよりも、暗記力・暗記量が重要となるため、はじめに一問一答形式の練習を十分積んで、後半で実戦演習を行います。中2生はなかなかいいペースで進んでいます。数学の連立方程式の利用や英語の助動詞では、そんじょそこらの受験生以上の力を持っています。ある学年の学習内容を、その学年のうちに習得することが大切なのだと改めて感じています。

    

中1生は、個別指導状態ですので、理解が早ければ大きく加速し、反対に理解に難があるときには時間を十分かけています。数学は方程式の解き方が終わり、今は方程式の利用を扱っています。ただ答えを出せればいいというレベルではなく、きちんと解答の手順を説明できる(記述できる)ということが目標です。この解答の手順が、すべての基本となるからです(中1でも中3でも方程式を扱っていますが、言っていることは全く同じです。違いは1次式か2次式かだけです)。英語は複数形を扱い、ほちぼちbe動詞と一般動詞の総合演習に入ります。「私は犬を1匹も飼っていません」という文を「I don’t have any dogs.」とこの段階で書けれいれば、ここからの3年間の英語も何とかなるでしょう。理科は化学分野の密度・気体・溶液まで指導し、あと2~3回ほどで問題演習に移ります。学校の定期考査では平均点がぐっと下がる単元なので、十分な演習を積む予定です。

     

小学生は、5年生の算数で多角形の角度を指導し、次回から整数の内容に移ります。角度のだけでなく、すべての四則計算のスピードが上がっているのがほほえましい限りです。こらから取り組む整数の内容は考えることが多くなりますので、若干苦労しそうですが、分数の計算に備えて万全の思考力を身につけていきましょう。6年生は相似な図形を指導し、次回からはいよいよ速さに入ります。8月はずっと速さの勉強です。「速さ」と聞くだけで拒絶反応を示す小・中学生が多い中、塾生には「速さって簡単じゃない」と思ってもらいましょう。また、小学生には作文を課しています。今はテーマ選びと材料集めの最中で、お盆休みの期間に作文を書いてもらう予定です。

     

    

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