2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

夏期講習に合宿はいらない

学習塾では夏期講習の期間中に泊まり込みの「勉強合宿」をするのが定番となっています。おそらく大手の学習塾にお通いの方は、その塾の職員から「もちろん合宿に参加するよね?」「君は絶対参加したほうがいい」「先輩たちもこの合宿で大きく伸びたんだよ」「定員があるから早く申し込みなさい」「一人だとこんなに勉強しないでしょ?」などとうまい言われたことでしょう。でもはっきり言って、泊まり込みの勉強合宿など必要ありません。高い合宿費も払う必要ありません。その理由を説明します。

 

理由① 人数が多すぎる

合宿には、県内の校舎から数多くの中学生が参加します。それはもう数百人という単位です。一つの教室の中には30~40人、ひどい場合にはそれ以上の生徒が入って授業を受けます。私の経験上、生徒の数が10名を超えると授業スピードが一気に落ちます。20名を超えると、ただ一方的に与えるだけの授業になります。一人一人の生徒ができているのか、理解しているのかが全く見えなくなってしまいますので、指導の効果が大きく薄れてしまいます。また授業を受ける子どもたちも、それだけ人数が多ければ緊張感がなくなります。目の前の授業に集中するべきにもかかわらず、「どうせ自分のことなんか見ていないだろう」と思うので、別のところに気持ちが向かい、内容が頭に入りません。

 

理由② 指導者のレベルが低い

合宿では学力別のクラス分けが行われます。上位のクラスになれば、「エース講師」と言われる指導者の授業を受けることができますが、中下位のクラスだと経験の浅い講師や知識のない講師が担当することとなります。言ってしまえば中下位クラスは難しいことを説明したところで、その大人数すべてを理解させることなどできないので、平易な説明に終始します。やっていることは問題集に掲載されている「模範解答」を読んでいるにすぎません。「よくそんな授業でお金取れますね」という授業も少なくありません。

 

理由③ 睡眠時間が短い

合宿でよくみられる光景として、生徒が「夜遅くまで勉強する」「朝早くから勉強する」というものがあります。子どもたちが自主的に勉強しているのであれば意欲があって構わないのですが、たいていは塾側が「何時までは強制的に勉強させる」と決めているものです。例えば夜12時まで勉強して、朝の6時からまた勉強を再開する、という指示があった場合、就寝準備や朝の準備など差し引いたら5時間程度しか睡眠時間がありません。たった5時間、それも慣れない環境での睡眠ですので、当然のごとく授業中に睡魔が襲ってきます。授業をしている指導者であれば眠気は我慢できますが、机に座って説明を聞く生徒は授業どころではありません。

 

理由④ ただのイベントになる

夏休みの時点で、「私は受験生だ。勉強頑張るぞ」とやる気に満ち満ちている中3生はほとんどいません。受験なんてまだ先のことだと思っています。そんなタイミングで合宿を行っても「単なるイベント」で終わってしまいます。「合宿で勉強を頑張る」ことよりも、「知らない人と仲良くなれるか」ということが大事です。一日中勉強しているのかと思いきや、知らない先生からのお説教タイムや、ゲームなどのレクリエーションがはじまります。合宿で勉強した内容など1週間もすれば忘れ去ることになるでしょう。

 

理由⑤ 価格が高い

たった数日の合宿で、夏期講習の授業料とほぼ同じ費用がかかります。もちろん宿泊費や食費、人件費など必要ですのでそれなりの値段はかかってくるのは仕方がないのかもしれません。保護者の方も「周りの子もみんな合宿に参加するから、自分も参加したい」と言われたら、なかなかダメだとは言えないでしょう。我が子の受験を応援しない親などいませんから、それが「志望校合格のため合宿」なのであればなおさらです。しかし高い。通常授業とあわせて10万円以上もするのは支払う側からすると考えものです。反面、その費用分の授業を提供している塾がどれほどあるのかは疑問です。

 

冬の合宿であれば、受験直前ですので勉強する意識が高いのですが、夏の合宿には勉強の成果を期待できません。夏合宿に参加した生徒にその成果を聞いてみても、「勉強ができるようになった」「分からないところが解決した」と勉強の成果を挙げる子は稀です。ほとんどが「楽しかった」「きつかった」「頑張った」という感想のみで終わりです。そしてごくわずかな勉強の成果も、お盆休みを挟んだり、夏期講習が終わってしまえば、いつの間にか消えてしまうのです。もし夏の勉強合宿に参加するのであれば、勉強合宿は「ただのイベント」だと思いましょう。花火大会のようなもので、一瞬だけ盛り上がって終わりです。一種の夏の思い出です。いつもとは違う空間で、ちがう指導者の下勉強するというイベントです。眠気をこらえて頑張った達成感を味わえるイベントです。

 

他塾で泊まり込みの勉強合宿を行っている間、青凜館はおとなしく塾内でカンヅメ特訓という名の「合宿」を行います。朝9時から夜9時過ぎまで、ただただ勉強するのを6日間行います。泊まり込むわけではありませんので、追加の費用はかかりません(夏期講習の費用に含まれています)。国語は国文法の総復習、数学は図形の演習、英語は英文法の総演習、理科は中1内容の演習、社会は地理の演習だけに的を絞り、それらを「入試問題と戦うことができるレベル」まで高めてもらいます。カンヅメ特訓の長所は、「少人数の授業であること」「指導のレベルが高いこと」「睡眠時間があること」「実力の向上を目標としていること」「価格が高くないこと」です。個人塾は個人塾なりに成績を上げることだけに地味にこだわっていきます。

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