2024年5月17日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

小学生の春期講習が終わりました

先月末から始まった春期講習も、残すところあと中3のテストと中1の授業のみとなりました。春期講習の小学生の授業を振り返っていきます。

     

新小学5年生は、小数のかけ算をひたすらに繰り返しました。4年生までにかけ算をきちんと身に付けてきた子にとってはそう難しい内容ではありませんでしたが、2けた以上のかけ算が全くできていない子にとっては苦痛しかなかったでしょう。かけ算が一瞬で飛躍的にできるようになるやり方はありません。できるようになるためには、やり方を理解したうえで、それが身につくまでひたすらに練習をしなければなりません。それを面倒くさがり怠ってしまえば、できなくなるのは当然です(しばしば、計算ができないのは才能がないからだと言う子がいます。しかしながら、できない原因の大半は練習不足です。できる子とできない子で決定的に違うのは、勉強にかけた時間とこなした問題数です)。かけ算が終わっても、次にはわり算が出てきます。分数の計算も出てきます。授業で話したように、算数や数学を学ぶ以上、計算から逃れることはできないのです。計算ができるというのは、算数や数学の土台であり、必須の技能です。これがなければ、いずれ学力は頭打ちになり、改善は難しくなります。小学校6年間の中で、5年生の内容は最も重要かつ最も差を分けると言っても過言ではありません。その内容を理解不能・消化不良で終わらせないようにするためには、ある程度の計算力(春期講習で扱ったレベルの問題を解く力)は持っておかなければなりません。昨日今日で勉強ができるようになるわけはありませんので、これから地道に努力を続けてほしいと思います。

国語ははっきり言ってまだまだこれからです。読み方も解き方も何も知らない状態ですので、これからの授業でつかんでいってもらいます。

5年生の男子には、授業内容以前の「学習に臨むうえでのしつけ」をしばらくは話していくことになります。文字を書くときには左手を添える、ノートを取るタイミング、丸付けのしかた、字を丁寧に書く、使った机やいすを片付けるなど、学習以前のしつけをしていきます。雑さ、適当さ、注意力の無さは確実に学習に悪影響を及ぼします。雑なやり方、適当な態度、集中力の無さはこれからも言われ続けると思います。徐々に改善していただければと思います。

     

6年生の算数は文字式を扱いました。最初に比べればかなり「文字と友達」になれたようです。まだまだ細かなミスは散見されますが、これからの学習で十分に改善が目指せます。6年生の算数は、夏まではわりと楽な単元を扱います(楽というのは、5年生までの蓄積があれば、それほど理解が難しくないという意味です)。それでも分からないことは出てくるでしょうが、そのときは「分からない」と言えるようになりましょう。分からないことは恥ずべきことではありません。分からないことを自覚し、その解決を目指して行動することが大切です。分からないことに気づきながらも、何もしないのはいただけません。

国語は説明的文章と文学的文章を1題ずつ扱いました。説明的文章の方は、中学生のテキストにも出てくるやや難しめのものでした。はじめは読むのに苦労していましたね。最後には文章の大枠を何とかつかむことができていたようです。これからさまざまな文章に触れて、さまざまなパターンを見極められるように練習していきましょう。文学的文章は読みやすいものだったので、話の展開を掴むのにはそれほど苦労はありませんでした。文学的文章は、読むことよりも解くことの方に難しさを感じたでしょう。これは中3生にも言えることですが、記述問題を得意になりたければ、「面倒くさい」を乗り越えなければなりません。「文字数が多くて面倒くさい」「本文読むのは面倒くさい」「自分でまとめるのが面倒くさい」などのように、「面倒くさい」が前面に出てしまうと、結局は「面倒くさいから、傍線の近くの内容を書こう」「面倒くさいから、本文をそのまま抜き出そう」となってしまいます。勉強において「面倒くささ」が消え去るなどということはあり得ません。むしろ、学年が上がるほど「面倒くさいこと」や「時間がかかるもの」は増えていきます。ですから、大事なことは、「面倒くささといかに付き合っていくか」ではないでしょうか。「面倒だから適当に解答欄を埋めておこう」と思うのか、「面倒くさいけど、間違えたくないからちゃんと読もう」と思うのか。そこは国語に限らず、学力を分ける大きなポイントだと思います。

4月からの通常授業では、英文法を学んでいきます。英語の文構造の把握はもちろんですが、中学に進学するまでの1年間で、1つでも多くの単語を習得してもらいます。

      

来週からは通常授業が始まります。いいときもあれば悪いときもあるでしょうが、どんなときでも向上心を持って取り組んでもらいたいと思います。子どもたちに頑張る意欲がある以上、そのサポートは惜しみません。

     

     

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