2024年5月6日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

反省は尽きない

定期テストの結果が徐々に返ってきています。テストが返ってきた日は教室内に入ってくるときの生徒の雰囲気で、だいたいのテストの良し悪しは想像できます。今回は全体的に取りこぼしが多い印象です。基本計算での間違い、時間配分のミス、簡単な漢字が書けないなど、防ぐことのできたものを、防げなかったということです。しかし、終わった後で、「あーこれ分かってたのに」「ミスがなければあと5点は取れたのに」などと言ってもしようがありません。間違いに対してできることは、解きなおすことも重要ですが、それ以上にできなかった原因を分析し次のミスを防ぐことです。

 

ただ全体的に今回のテストは、前回の6月定期考査よりも難しいようです。問題の難易度も、問題数も上がっています。10教科ではなく5教科なので、意識的にレベルを上げて作っているのか、それとも無意識で詰め込んだのか分かりません。科目によっては、生徒にどこまで求めているのだろうというテスト問題もあり、若干かわいそうな部分はありますが、同級生はみんな同じ条件で戦っているので、あれこれいっても解決しません。反省をしたら、気持ちを切り替えて、受験や次の定期考査にむけての勉強を開始しましょう。

 

生徒の定期考査の感想として、「時間がなかった」というものが多くありました。定期考査は入試問題に比べると圧倒的に問題数が多いです。特に、英語や国語などの言語科目は、設問のたびに本文をじっくり読んでいるようでは、倍の時間があっても解き終わらないでしょう。「生徒が本文の内容をしっかり頭に入れている」という前提での出題ですので、ある程度は本文を見ずに解答する部分がなければ、最後まで解き終えて、さらに十分な見直しなどは不可能です(私個人的には、普通に解いて見直しの時間が5分以下になる問題は、テスト問題としてはいかがなものかと思います)。

 

そもそも基本的には、「時間の無さ」を言い訳にするべきではありません。テストに限らず、宿題、部活など、どんなことでも「時間の無さ」と結びつけることができます。それを言い始めると、身のまわりの自分にとっての不利益となることすべてを「時間」のせいにして逃げてしまうことになるでしょう。授業予定や予習内容をすべて生徒に説明して渡しているのも、「時間がなかったからできませんでした」という理由に逃げるのを防ぐためです。もし仮に、「時間が無かった」とするならば、もう一歩進んで「なぜ時間が無かったのか」まで考えるべきです。部活が原因ならば、部活との兼ね合いを考えるべきですし、家の用事というものがあったならば、それが分かった時点で行動を起こすことは可能です。もし、それをやらないのであれば、それは「時間の無さ」ではなく「勉強に向き合う意識の無さ」にほかなりません。ただし、定期考査という個人の先生が自分の独断で作成できるテスト問題に限っては、これまで何度も「こんなの最後まで解き終わらないだろう」というものがありましたので、「時間が無かった」という感想もあって然りかなとも思います。

 

まだテストの結果すべては返ってきてていませんが、今のところ判明しているものに関しては1教科の平均は87点です(厳密に言うと87.47点です)。塾生の1教科平均が87点ですのでまずまずの結果に思われるかもしれませんが、それほど生徒たちは満足していません。もちろん私も満足しておらず、答案を見て反省するべきことばかりが出てきます。その一方、大きく点数を伸ばした子も満点を取ってきた子もいます。そんな生徒に「すごいやん、頑張ったね」というと、控えめながらも笑顔で「よかったです」という生徒を見て、これからまだまだ伸びていそうだと感じずにはいられません。きっと私は、生徒の葛藤も成長も間近で見ることができるから、ずっとこの仕事をしているのでしょう。どうか保護者の皆様は褒めるべき結果は、この上なく褒めてあげてください。私も褒めてはいますが、親から認められることほどうれしいことはありません。そしてその喜びは次へのやる気につながります。認めてあげることを照れずに、「すごいねー」「私もうれしいよ」と笑顔で伝えてあげてください(結果や内容に関してグチグチ、細かく言われるのは塾だけでもうんざりなはずです)。

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