2024年5月19日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

入試本番の点数だけが受験ではない

福岡県の入試は、通知表の評定と入試本番の点数で合否が決まります。そしてその比率は1:1です。入試本番の点数を取ることも重要ですが、通知表の評定を上げることも同じくらい重要なのです。基本的に通知表の点数は、自力で上げるものです。周りの大人がどうにかできることはほとんどありません。提出するべきワークを塾の指導者が代わりにやることはありませんし、やったところですぐに自分でやっていないことがバレて、評価は下げられます。授業中に発表するのも、子ども自身が発表する意思を持たなければなりません。授業中に居眠りしたり、忘れ物したり、提出物が遅れたり、宿題をしていなかったり、そのこと自体を軽く考えているかもしれませんが、最終的には自分の評価としてかえってきます。事実、当塾にも通知表の評定で2を取っている子がいるのですが、なぜそうなったか聞いてみると、ワークを決められた日までに提出しなかったということでした(それは原因のごく一部にしか過ぎないでしょうが…)。基本的に、ワークの提出などはある程度の猶予をもって設定されています。今回の定期考査におけるワーク提出の期日を見ても、きちんと2週間前には予告をされています。にもかかわらず、その期日にワークを提出しないのであれば、評価が下がるのは当然です。学校の先生はワーク提出や宿題など全員に同じ課題・条件を与えて、それをクリアした生徒には一定の評価を与え、それをクリアできない生徒、あるいはそもそもクリアしようとしていない生徒には迷いなく低評価をお見舞いします。一見冷酷に思えますが、やるべきことをやるかやらないかで判断することが最も客観的で分かりやすい評価なのです。そして下がった評価は入試の合否に影響を与えます。全教科3の評価をもらって、評定の合計が27であれば、その段階で受験できる高校は半分以下になります。軽い気持ちで忘れ物したり、居眠りしたり、提出が遅れたりで、子どもの可能性が半分以上消失してしまうことになるのです。

 

受験といったら、いかに入試本番で点数を取るかが重要だと思われるかもしれません。確かに大学入試では、内申は参考程度にしか見られず、ほとんどは本番の点数できまります。しかし、先にも書いたように、高校入試は評定と点数が、1:1です。そして半分の評定のほうは、子どものまわりにいる大人にはどうしようもできず、子ども自身が自覚をもって行動するしかありません。自覚を持って行動といっても、わざとらしく先生に質問をしに行ったり、何でもかんでも発表をすればいいというわけではありません。まずは忘れ物や答えをただ写すというような「やってはいけないこと」をやらないということが基本です。当たり前の行動をして、テストで80点以上取っていれば、通知表で4は十分にとることができます。

 

3月の入試に臨む以前に、そもそもの評定が低ければ、入試本番でいくら合格点をとっても残念な結果に終わります。11月の最後の定期考査でほとんど評定は決まってしまうので、実質残り2か月で受験の半分は終了です。3月の入試を迎える前から、「評定が足りないのでこの受験校は諦めましょう」というのは悲しすぎます。最低限、「入試本番で点数を稼げれば合格できるだろう」というところまでは確保してください(特に評定が30切っている生徒!)。通知表を1つでもあげることは、入試を少しでも優位に進めるために、受験生にあたえられた重大ミッションなのです。

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