2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

夏期講習までの1か月間に何をするべきか

昨日のブログの続きです。昨日のブログでは、「夏期講習から勉強を頑張る」などとスタートラインを設定する必要などなく、早く始めたらその分だけ有利になるということを書きました。では夏期講習が始めるまでの約1ヶ月の間にどんな勉強をするべきなのでしょうか。あるいは青凜館の夏期講習を受講するにあたってどんな勉強をしておくといいのでしょうか。教科ごとに説明します(前提として今回のブログは中3生向けの内容となります。受験生のこの時期の勉強について記述します)。

 

《国語》

国語に関しては、学校や塾の授業の予習・復習をメインとして行えば十分です。高校入試の過去問や入試レベルの問題集に手を出すのはまだ先でも構いません。今は学校で勉強したこと、塾で習ったことを、自分のものにすることに注力してください。例えば、青凜館の授業では基本的な古典問題を扱っています。そのときに重要単語や重要文法の説明を行い、特に重要なものは板書します。それを家で復習する(大事だと言われたことは覚える、授業で扱った文章を読んでみるなど)ということを行ってください。青凜館の授業で説明したことは、必ず別の問題でつながってきます。そのとき別の問題に当てはめることができるよう、自分の引き出しに入れておく作業が「復習」です。

 

《数学》

数学は基本計算を確実に行えるようにしましょう。中3で言うと、「展開」「因数分解」「平方根」の計算です。中3の夏期講習を進めるにあたって、これら3つの計算がスムーズにできなければ話になりません。それは青凜館に限らず、ありとあらゆる学習塾においても論外となるでしょう。中3の数学ではこれからずっと「展開」「因数分解」「平方根」を使い続けていくからです。オムライスをつくるときに卵がなければ成立しないように、プールに水が入っていなければ水泳の授業が中止になるように、平方根が身についていなければ三平方の定理は諦めることとなります。三平方の定理どころか2次方程式も2乗に比例する関数も諦めることとなります。つまり中3内容を全て諦めることとなるのです。もし今回の中間考査で手を抜いて勉強しなかった中学生は、きちんと勉強した中学生とはかなりの差がついてしまっていると認識するべきです。子どもたちが想像している以上に、中3の初めの数か月の勉強は大きいのです。3つの計算ができない人はワーク・教科書・問題集などを駆使して、「速く」「正確に」計算できるようにすることです。ある程度計算ができる人は一歩進んで2次方程式の計算まで進んでおくといいでしょう。特に解の公式を使った計算ができているとかなりのアドバンテージになります。

 

《英語》

英語は中1・中2の文法の復習をしましょう。下手に長文読解などに手をつける必要はありません。まずはbe動詞と一般動詞の使い分けができていないのはOUTです。もし I’m study English. という文を見て何の疑いも持たない場合、そのまま中3の内容を勉強してもほぼほぼ無駄に終わります。残念ながら英語の「動詞」を使えないまま勉強しても、その時間も労力もすべて無駄になるのです。まずは中1のbe動詞、一般動詞、3単現のsからやり直してください。正直いうと、これらの肯定文・否定文・疑問文・疑問詞を使う疑問文だけでも夏期講習まるまる使ってもいいくらい大変です。大変なのですが、それはこれまで勉強しなかったツケだと思ってやるしかありません。学校のワークを引っ張ってきたり、本屋さんで問題集を買ったりして、動詞の勉強を始めましょう。動詞の現在形が大丈夫だという人は、重要な動詞の過去形・過去分詞形を完璧に覚えましょう。大体50個ぐらい覚えれば十分です。これは学校でもテストされているようですのでその暗記で構いません。それも大丈夫だという人は、助動詞・不定詞・動名詞・There is・比較という重要文法を苦手なものから一つひとつ復習するといいでしょう。青凜館では夏期講習で不定詞の応用を扱いますので、中2で勉強した不定詞の3用法を復習しておくことで理解が深まります。

 

《理科》

理科は中1の復習をするといいでしょう。中1の内容はそれほど難しくありませんので、一人で勉強することは十分可能です。まずは覚えることが多い植物と大地から始めます。植物のつくりや分類、火山の違い、岩石のつくり、初期微動と主要動などの語句を一問一答式に覚えるのもいいでしょうし、教科書を読み返すのもいいでしょう。また圧力や密度の基本的な計算はスムーズにできるようにしておくべきです。ワークなどの練習問題をやってみましょう。青凜館では夏期講習で中1の問題演習を行いますので、予め中1の基本事項のおさらいをしておくと内容がスムーズに入ってきます。

 

《社会》

社会は歴史と地理のうち、苦手にしているほうの復習をするといいでしょう。歴史が苦手な場合、中1のときに勉強して忘れてしまっているであろう古代~中世の勉強から始めます。近現代ほど複雑ではありませんし、覚えることも少ないですので簡単に復習できます。問題を解かなくても教科書を時代小説だと思って読んでいくだけでも効果的です。地理が苦手な場合、まずは重要な国名と場所の暗記、都道府県名と場所の暗記、代表的な気候の理解を中心とするといいでしょう。なお、青凜館では夏期講習で地理の問題演習を行いますので、地理の復習をおすすめしています。

 

すべてに共通していることですが、まずは今現在学習している内容を大切にしなければなりません。今習っている内容を差し置いて復習に注力していても、また同じことの繰り返しになるだけです。これだけやるべきことを書くと、「そんな復習する時間がないよ」という声が聞こえてきそうです。中1や中2のときにきちんと勉強していれば復習の時間などごくわずかで済みます。これまで勉強をサボってきたのであればそれはそれはどんなに時間があっても足りないくらい大変でしょう。でもその状況を生みだしたのは、学校の先生でも親でもなく自分自身です。であれば取り返すのも自分自身の責任です。そこで「もういいや」と諦めてしまうのか、「やってやろうじゃないか」と奮起するのか、今はそれを決心する分岐点に来ています。今、決断するべきです。結論を先延ばしにしてはいけません。結論を先延ばしにして得られるものなどありません。ただただ貴重な時間を失うだけです。もし勉強することを諦めるのであればさっさと諦めてしまって、将来何で生計を立てていくのかを考えるべきです。もし勉強を頑張るのであれば今すぐに開始しましょう。「夏休みから」とか「部活引退してから」などといっている間にも、何人ものライバルから追い抜かれていきます。

 

夏期講習というのは、これまで塾に通っていない子が塾に通い始めるタイミングとしては最も多い時期です。また、別の塾に通っていたけど、このまま成績が上がらない塾にいても意味がないからという理由で塾を変えようと思うタイミングとしても多い時期です。次回は「塾選び」や「転塾」という、子どもや保護者の方を大変悩ませる問題について考えてみます。

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