2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

間違いから逃げてはいけない

塾に通い始めた中学生は、まず自分の間違いの多さにへこみます。これまでは学校の授業だけしかやってきていませんので、必要最低限の知識だけはあるものの、それを活用したり、組み合わせたりしなければならない問題、いわゆる応用問題には全く歯が立ちません。一言で言うならば、実力的に「もろい」ということです。そんな子どもたちですので、塾に入って、今まで以上のレベルの問題に挑戦し、今まで以上の問題数と戦うわけですので、必然的に自分の答えにバツがつくことが多くなります。私が小テストの採点をしていても、バツをつけるときの音には子どもたちが大変敏感になっているのが伝わります。生徒自身は、入塾前に自分の実力を「平均的か、それ以上」と思っていたものが、塾に入る前の倍以上のバツを目の当たりにする中で、「私って勉強できないのかな」と疑念を抱くことがあります。大人でも自分の仕事を否定されるのはなかなか受け入れられないように、子どもも自分の出した答えにバツがついていくことを受け入れるのは容易ではないのです。バツをつけられたくなければ、とるべき方法は二つあります。

 

一つは、バツを見なくてもいいように勉強に対して本気になることをやめる方法です。勉強せず、問題と対峙する機会が少なくなればその分、間違いの絶対量も減ることになります。塾で本気になって勉強すること自体をやめてしまえば、バツをつけられることも、間違いに対してガミガミ言われることもないのです。また、本気で勉強していないので、バツをつけられるストレスも抑えることができます。もし私がサッカー日本代表に選出されて、ワールドカップにスタメンで出場し負けたとしても、私は負けを背負いこむことはないでしょう。なぜならサッカーなんて練習したこともなく、試合に対して何も準備をしていないからです。勉強も同じで、練習も準備もしていなければ結果を受け止める必要がなくなります。「だって勉強してないんだから、間違ってもしょうがないじゃん」という下手な言い訳を用意することができるのです。

 

もう一つは、バツがつかないところまで自分を高める方法です。つまり勉強をして、できないところを克服していく道です。克服しようと思えば、それなりの問題量と向き合わなければなりません。そうするとバツの量は減るどころか、増えていくこともあり得ます。しかし、そうであってもそれが今の自分の実力だと受け入れなければならないのです。実力を高めようと思えば、まずは自分の実力を冷静に判断しなければなりません。残念ながら学校の定期考査では自分の実力を判断することはできません。定期考査はほんのわずかな限られた集団の指標でしかなく、その集団も他の集団と比較すると実力差が大きいことがあります。この地域はお世辞にも学力的に優れているとは言えません。ですので学校の定期考査で平均点をとれているから、受験でも平均的な点数がとれるというのは大間違いで、むしろ平均点しか取れていないのであれば、全国の中学生(あるいは福岡県内の中学生)の中では、平均点にも届かない、そんな実力しかないと考えるべきです(考えるべきですというよりも、事実がそうなのです)。それゆえ、冷静に子どもの実力を判断してくれる指導者に預けたり、福岡県模試を受験したりすることが重要なのです。

 

プロ野球の通算勝利数の記録を持っている金田正一さんをご存知でしょうか。もちろん私は活躍をリアルタイムでは見ていませんが、通算400勝という成績は耳にしたことがありました。今日、通算200勝ですら難しいといわれているにもかかわらず、その倍の400勝という数字は野球の経験がない人間から見ても驚かされます。その一方、金田さんは敗戦数の記録も持っています。298敗というとてつもない数です。つまり400勝の裏で298回も負けを味わっているのです。割合でいうと4割以上は負けです。しかし、298敗しているからと言って、金田さんのことをプロ野球選手として二流、三流だと認識している人はいません。他社を圧倒する試合数を経験しているので、必然的に負けの数も多くなるのですから。見方を変えると、400勝というとてつもない成績をおさめるためには、298回の負けは不可避であり、298回負けたからこそ、400勝できたといえるでしょう。

 

中学生諸君、成績を上げたいのならば自分よりもレベルの高い問題に挑戦し、多くの問題とぶつかり、いっぱい間違えなさい。そして間違えるたびに、なぜ間違ってしまったのか、どうすればよかったのかを考え、間違いを自分の頭に叩き込んでいきなさい。間違いから逃げるのは楽ですが、逃げたところで根本的な問題は何も解決してはいません。「時間がない」とか「才能がない」とか「勉強する意味って…」など逃げの言葉ばかり言っていないで、自分自身と真正面から向き合いなさい。逃げの姿勢を見せている子どもに対して本気になってくれる大人はいません。まずは、スマホやテレビなどの誘惑を断ち切って、机に座り、シャーペンを持ち、問題集のたった一問でも解いてみることから始めなさい。屁理屈ばかり言う人間より、実際の行動に移せる人間のほうが信頼に値するのですから。

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