2024年5月17日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

小学校時代の貯金

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お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ブログの更新がしばらく滞っております。このままではいけないと思い、また気合を入れ直して、定期的に日常や勉強のあれやこれやを書いていこうと思います(こうやって宣言することで、自分自身にプレッシャーをかけるという作戦です)。継続することを意識して、まずは、短いブログから再開していきます(といいつつ、ダラダラ書くかもしれません)。

      

今回は、小学生の英語の話です。当塾では小学生から英語の授業を行っています。小学5年生では、小学校で使用している教科書(NEW HORIZON)をもとに、「好きな食べ物をたずねる表現」や「誕生日をたずねる表現」などの基本表現の習得を目指します。ここで言う「習得」とは、英語を読んで、書けて、聞けて、言えることを指します。いわゆる4技能の初歩の習得です。それが6年生になると、基本表現をただ覚えることを卒業して、どのような文構造で文が成り立っているのか、つまり英文法の学習が始まります。もちろん、中学生の指導に比べれば、扱う英文も易しいですし、文法用語を使って説明するケースは限られていますが、中1で学習する内容の7割ほどは小学6年生の1年間で指導しています(7割と言っても、平均的な中学生以上の学力は身につきます)。

     

つい先ほど、こんなことをふと思い立ちました。

いったい、小6生はこの1年間でいくつの英単語を習得したのだろう?

そこで、小6の授業プリントをもとに、小6生に授業や宿題で覚えさせた単語数を数えてみました。すると、全部で約180単語ほど覚えたということがわかりました。今現在、これらをすべて覚えているわけはないでしょうが、少なくとも120~130語ほどは習得していると思われます。180語という単語数は決して多いわけではありません。なにせ、文部科学省が示している小学校で学習する単語数は600~700語もあるのですから。しかしながら、生徒に小学校での英語の授業の中身を聞く限り、100語以上の単語の意味を覚え、書けるようになっているのは中学進学する上で大きなアドバンテージになるのは間違いありません。きっと、100単語どころか、数字の1~10も、アルファベットも書けない小6生は数多くいるでしょう。そうなれば中学校に入学してすぐに英語力の二極化が起るのは当然です。

     

4月に中学の新しい教科書をもらったら、すぐに中身を開いてみてください。もし、年上の兄弟がいるのであれば、以前までの教科書と見比べてみてください。きっと衝撃を受けるはずです。いきなり文法をがっつり、単語もがっつり扱います(小学校で学習したことが前提ですので、登場する単語量は格段に増えています)。ただでさえ英語でつまづく子は多いですが、来年度はつまづく子(「将来、英語使わないのに、勉強する意味が分からない」「英語は自分に合わない」「学校の先生の授業がつまらない」「学校の先生の授業がわかりにくい」などと言って逃げ出す子)の割合がさらに大きくなるでしょう(この点は最初の定期考査の結果を見て、これまでとの得点分布の違いを自分なりに分析してみるつもりです)。

      

青凜館では、小学生の授業であっても必ず単語は覚えてもらいます。先日は小学5年生に月(1月~12月まで)を覚えてもらいました。はじめは無理そうな表情をしていましたが、最後にはきっちり覚えきれていました(全問正解した後には、「どうだ、見たか!」と言わんばかりの表情をしていました)。小学6年生は中学校で使う新しい教科書に出てくる単語や表現を覚えています。すでに覚えた単語や表現が多く出てきますので、今のところ順調にクリアしてくれています。単語も文法も、段階的に積み上げればなんてことありません。溜めるから苦しくなるのです。「困難は分割せよ」です。

     

来年度から新しい学習指導要領になり、中学校でどのような指導が行われるのかはまだまだ未知数です。地域間や指導する教員によって学力の格差は当然生まれるでしょう(学校で受ける指導が学力に及ぼす影響は決して小さくありません)。私としては、小学校から通ってくれている生徒については、中学進学前にがっぽりと貯金を稼いでおいて、中学進学後にはさらに同級生と差をつけてほしいと思っていますし、そうできるように授業をしています。せっかく小学校から通うのですから、小学校の補習として塾に通うのはもったいないじゃないか。柔軟かつ吸収力があり、考える時間がたっぷりあるのですから、その時間を活かさないのは損じゃないか。そう思って小学生の授業を行っております。

      

     

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