2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

高校入試の得点率から見えること

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今年の3月に実施された公立高校入試結果の概要が発表されました。詳しくは福岡県のホームページをご覧ください。各教科の得点率を見てみると、国語65.7%、数学53.1%、英語57.3%、社会62.8%、理科53.2%で、文系科目の得点率が理系科目の得点率を10%程度上回っています。国語・社会を苦手にしている受験生にとっては、得点を確保しやすかった半面、数学・理科を苦手にしている受験生は苦労したことがうかがえます。前年度の得点率が、国語56.1%、数学52.1%、英語54.6%、社会51.1%、理科54.8%と各教科が同程度の得点率であったことを考えると、今年はやや教科間のレベルに偏りがあったと考えることもできるでしょう(ただし、発表されるのはあくまでも得点率ですので、それがすなわち難易度に結びつくわけではありません)。

      

仮に、得点率が80%以上のものだけを正解できた場合にどれぐらい得点できるのかを計算してみました(計算ミスがあるかもしれません…)。1教科60点満点で、5教科では300点満点です。

国語 11点、数学 16点、英語 8点、社会 7点、英語 6点、5教科合計 48点

つまり、8割以上の得点率がある問題だけを正解できても、公立高校には合格できないということです。8割以上のものは取れて当たり前であり、合格しようと思えばもっと差がつくような問題をおさえておかなければなりません。

     

では、得点率を下げて7割以上のものをすべて正解した場合を計算してみます。

国語 35点、数学 20点、英語 14点、社会 20点、理科 12点、5教科合計 101点

得点率7割の問題を正解しても、公立高校への進学は難しいです。

    

次は得点率6割まで下げてみます。これで公立高校合格が見えてくるでしょうか。

国語43点、数学29点、英語23点、社会29点、理科22点、5教科合計146点

これでようやく公立高校合格の可能性が高まります。当然合格できる高校は絞られますが、それでも公立高校への進学を目指すのであれば、正解:不正解が6:4に分かれてしまうような問題では常に6割の側に入り続けなければならないということです。ただし、今年の入試が昨年よりも簡単だったことを考えると、得点率6割の問題をクリアしても、余裕で合格を手にすることは考えにくいでしょう。

     

さらに得点率50%まで広げてみます。半分の受験生が正解し、半分の受験生が間違ってしまうような問題を正解し続けた場合、得点はどうなるのでしょうか。

国語 48点、数学 33点、英語 39点、社会 44点、理科 27点、5教科合計 191点

第4学区で一番人気の香椎高校に合格しようと思えば、少なくとも得点率50%の問題は解けるようにするべきだということです。各教科の得点を見てみると、得点率を50%まで広げても、理科の得点がかなり低いことが分かります。このブログでも何度も言っていますが、福岡県の理科の入試は何ら難しくありません。ただ単に勉強不足であり、勉強のポイントを分かっていないだけです。

     

最後に得点率を40%まで広げてみます。

国語 51点、数学 40点、英語 51点、社会 54点、理科 39点、5教科合計 235点

香住丘や新宮を狙う受験生であれば、得点率4割の問題まで正解する必要があるということです。トップ校である福岡高校を目指すためには、得点率4割でも物足りないですが、それは数学や理科の得点で何とでもなるでしょう。

      

つまり何が言いたいかというと、みんなが正解できるような問題を正解するのは当たり前であり、そんなものを正解しても何も差がつかないということです。基本問題を確実に正解していくのはもちろん大切です。基本が身についているというのは最低条件です。しかし、それが大事だからと言って基本ばかりをさせたところで、合格にはつながりません。それは上記の点数を見てもお分かりでしょう。少なくとも公立高校の合格を考えようと思えば、得点率60%の問題を正解できるだけの学力が必要なのです。上位校であればもっと厳しい得点率の問題を解けなくてはなりません。基本を身につけたらそこで終わりにせずに、その基本を使う(活用する)ことができるような問題(いわゆる応用問題・発展問題)に必ず取り組みましょう。「私は上位校を目指していないから…」なんて言って逃げないで、きちんと取り組むことです。わからないからと早々と諦めないで、時間をかけて考えることです。簡単な問題だけを正解して合格できる公立高校なんてないのですから。

     

     

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