2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

何を覚えるか?どこまで覚えるか?どうやって覚えるか?

現在、夏期講習生を募集しております。詳しくはこちらの「2019年夏期講習」をご覧ください。不明点はお気軽にお問い合わせください。

     

昨日の授業では、理科の「大地の変化」のザックリ復習授業を行いました。毎度のことですが、中2、中3の最初の定期考査の理科では、前学年の最終単元が丸ごと入ってきます(1年間で指導する内容も、授業時間も分かっているのですから、次の学年に引きずらなくてもいいようにうまく指導できないものですかね)。この単元は思考力・計算力も必要ですが、暗記すべきことが多いのが特徴です。中1の最初に学習した植物でも覚えることが多かったのですが、そもそも植物の名前は耳馴染みがあるため、それほど苦労しません。ところが、大地の単元では中学校で初めて聞くような語句の暗記が必要となるため、なかなか覚えることができないという子が多くなるのです。

     

授業の中ではいつも言っていることですが、暗記で大事なことは優先順位です。すべてをまんべんなく覚えようとするから、すべてが中途半端になるのです。たとえば、火山の形とその具体例を一気にすべて覚えるのはなかなか骨の折れる作業です。浅間山・キラウエア・有珠山(昭和新山)など、福岡に住んでいる中学生にとっては馴染みのない言葉を覚えるだけでも大変なのに、さらにそれらをマグマのねばりけ(火山の形)によって3種類に分類しなければなりません。中学生が逃げ出したくなる気持ちも分かります。ですが、学習塾という場所は中学生が逃げ出したくなる場所を把握していますので、逃げ出さなくてもいいようい解決策を準備しています。そのうちの一つが優先順位をつけさせるということです。火山であれば3種類のうちマグマのねばりけが弱く傾斜の緩やかなものから覚えると楽になります。なぜなら、この種類の火山の具体例で登場するのは、キラウエアやマウナロアなどのハワイにあるものがほとんどだからです。つまり、「平べったいものはハワイ産」と印象付けておくだけで3つのうち1つはクリアできるのです。1つ乗り越えれば、あと2つです。マグマのねばりけが強い火山と中間の火山です。この2つのうちどちらか一方を覚えれば、火山の分類はクリアできます。ちなみに当塾では、ねばりけが中間のものを覚えさせました。ねばりけが中間の火山で出題の多い桜島の形はイメージしやすいですし、浅間山は「間」という字を「ねばりけが中間」と結び付けて暗記することができるからです(文字を無理くり結びつけることは私の得意技です。たとえば、鉄砲をもたらしたのはポルトガル人だっけ、スペイン人だっけと迷うときには、てっぽうの「ぽ」とポルトガルの「ポ」で結び付けておけば間違いません)。「そんなしょうもない暗記させてるのかよ」と思われるかもしれませんが、意外にもこういう理屈も根拠もない無理やりの結びつけが頭に残ります。もちろん理屈を理解すべきものをただの暗記で済ませることは絶対にいけません。しかし、「合弁花類に属するものは?」とか「示準化石の具体例と年代は?」などの、深い理解は必要なく覚えておきさえすれば点が取れるものは、必要なものだけを記憶に残るような形でしまっておくことが大切です。教科書に載っているものを漏れなくすべて覚えることができる時間と意気込みがあれば、ひたすら覚えまくるという作戦もアリです。しかしながら、現実にはそんなことをやる子はまれですし、かといって何を、どのように覚えればいいのか分からないため、最終的には「それだったら何も覚えない」という選択をしてしまっています。勉強のうまいやり方を知らない中学生だからこそ、当塾に通う生徒には惜しげもなくうまいやり方を伝授します。特に理科・社会では、今回のタイトルにもある「何を覚えるか?どこまで覚えるか?どうやって覚えるか?」を知れることが、塾に通う大きなメリットとなるでしょう。

       

先ほども言いましたが、何でもかんでも簡単な暗記で済ませるつもりはありません。原理原則の理解が重要なのは紛れもない事実ですし、当塾の授業でも理屈や因果関係を考えさせながら指導を行っています。ただし、原理原則の深い理解が必要でなく、かつそれを覚えさえすれば点数がもらえるのであれば、単純暗記で済ませるのも必要な受験テクニックだといえるでしょう。とりわけ受験生は来年の受験に向けて、「これは理解」「これは暗記」と割り切った勉強が必要です。

      

     

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