2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

夏期講習のポイント(中1)

今日は中1の夏期講習の紹介です。概要は「2019年夏期講習」をご覧ください。中1は中2同様、国語・数学・英語・理科の4科目を指導します。夏期講習は社会はお休みです(その分学校の宿題を丁寧にやってもらいます)。当然、中1で扱う内容は基本的なものばかりです。ただし、「基本的」というのは「簡単」という意味ではありません。これから学力を積み上げていくうえでの土台となるものであり、しっかりと固めなければならないものです。「基本的」とは「超重要」という意味です。超重要なので簡単に習得できるとは限りませんし、原理原則を理解したうえで身につけるべきでしょう。しかし、苦労して身につけた基本だからこそ、その上には多くの知識・技能・思考を積み上げることができるのです。とにかく中1こそ正しいやり方、正しい原理原則、正しい理解で勉強してほしいと思います。

    

国語は現代文の読解を指導します。夏期講習を3つに分け、前編で説明的文章を、中編で小説を、後編で随筆を扱います。問題を解くことができなければ点数をもらうことができないのですが、その前に「正しく読む」ということができなければなりません。中1は問題文を読むことを重視しています。問題を解くのはその次です(そもそも中1のテキストの設問はそれほど難しくありませんし、何となくの理解で解けてしまうものばかりです)。問題を面倒くさがらずに、最初から最後まで読み通すことを徹底していきます。当然ながら受験ではすべてをまんべんなく読んでいくというやり方はうまくいきません。制限時間という縛りがあるからです。最終的には、しっかり読み取る部分とそうでない部分を仕分けしながら読むことが必要となります。しかし、そのような効率的な読み方はすぐにできるものではありません。文章の構造や展開のパターンを知り、まとめや例示を表すキーワードに気づき、ポイントとなる部分を抽出できるようになるためには、ある程度の文章を深く、細かく読みこんでいく「精読」が欠かせません。そもそも子どもたちに聞いても現代文の読解について教わった経験はほとんどないようです。中1だけでなく中3に聞いても、具体的に教わった経験はないと答えます(ひょっとしたら生徒が教わったことを忘れているだけなのかもしれませんが…)。問題の解き方も教わっていない、ましてや読み方など各自のやり方に放任されている状態です。当塾では「読み方」「解き方」を明確に示します。「読めばわかるでしょ」なんて曖昧なやり方でごまかしません。解答の根拠は本文中にあるのですから、本文を正しく読むことに意識を向けていけば問題が解けるようになるのは当然だといえるでしょう。

     

数学は方程式のところをはじめから説明します。はじめからと言っても、その前段階である文字式や正負の数の計算がボロボロだと方程式の理解が進みませんので、6月、7月から受講することをおススメします(ちなみに各中学校の定期考査明けから文字式の指導が始まります)。中2では連立方程式、中3では二次方程式を学習しますが、これらの方程式の基本となるのが中1の一次方程式です。方程式とは何なのか、方程式を解くとは何なのか、解とは何なのか、問題に合うとは何なのかなど、これから3年間、いや高校までずっと使い続けていく「方程式の基礎中の基礎」をこの夏期講習で習得してもらいます。方程式には2段階あります。解き方をマスターする段階と方程式を利用していく段階です。方程式を解くという点については、解答の手順が無意識化できるまでたくさん練習してもらいます。瞬時に式を判断して、どのように計算を進めていくのかを組み立て、そしてそれと同時に計算を進めていくというところまで高めるのが目標です。基本計算において重要なのは確実性とスピードです。基本計算にダラダラ時間をかけているようでは、入試どころか定期考査にも通用しないでしょう。思考が必要ない基本計算では徹底的に計算ミスとスピードを意識して進めていきます。利用する段階というのは、小学校でいう文章題だとお考えください。あらかじめ方程式が与えられ、ただそれを解けばいいというのではなく、問題の中の情報から自分で方程式をつくって解かなければなりません。難易度が一気に上がったかのように感じますが、式をつくる作業というのは方程式の前に学習する文字式でこれでもかというほどやりますので、知識・技能の積み上げがあれば何もビビることはありません。文字式の積み上げがない場合は、方程式の後半はきっと苦しくなるでしょう。文字式がボロボロである子が、方程式の利用になったらいきなりできるようになることはありません。勉強は積み上げです。積み上げには時間も労力もかかります。何もしてこなかった子が短期間で成績を伸ばそうなんて、そんな虫のいい話はありません。

     

英語はまずは名詞・代名詞という中学生が疎かにしがちな単元を扱います。学校の授業や塾の授業でbe動詞や一般動詞の使い方や文のつくり方を分かっているという中1生も、名詞・代名詞を雑に使ってしまっています。I am student. I know three boy. I teach English to they.など、日本語で考えると間違いではなさそうですが英語の世界では間違いです。名詞の単数・複数、可算・不可算、代名詞の格変化などを体系立てて理解していることが、細かい失点を防ぐポイントとなるのです。次にここまでに学習したbe動詞と一般動詞の総合演習を行います。今まではbe動詞の学習のときにbe動詞ばかり扱い、一般動詞の学習のときには一般動詞ばかりを扱ってきました。そうするといつの間にか、流れに乗って何となく正解してしまっていることも少なくありません。本来であればその都度、be動詞を使うのか、一般動詞を使うのかを判断しなければならないにもかかわらず、前の流れに乗って答えてしまうのです(さらにこれから3単現のsつけるのかどうか、時制はどうか、助動詞を使うのかなどの判断も増えてきます)。それを防ぐためには、英文の組み立てを毎回考えることを習慣づけることです。総合演習なので、何となく英文をつくる生徒は一発で分かります。英語を何となく書いている生徒をどんどんあぶり出していきます。英文をつくるときにはいろいろと考えるべきことが多いですが、中1生はとにかく動詞の選択です。使う動詞の種類を考えて英文を書くようになれば、成績アップに大きく前進するのです。また、夏期講習の最後には3単現のsを指導します。出来不出来が大きくわかれ、中3生でも理解していない子が多いところです。「Heのときはsがつく」なんてその場限りのつまらない思考なんて捨てて、英語のルール通りの正しい理解をしてもらいます。そもそも中1の英語はルールや理屈を身につける単元がほとんどなので、夏期講習を通してつまらない作業が続きます。でも、理屈がわかるようになるので確実に力がつきます。

      

理科は中1の化学分野を1から指導します。夏期講習期間で化学分野の指導を終える予定です。間違いなく9月以降の学校の授業に圧倒的なアドバンテージをもって臨むことができるでしょう。前半は覚えることが多いです。出てくる語句や分類を一つひとつ漏れなく覚えていってもらいます。中盤から後半は計算が多くなります。密度、濃度という子どもたちが苦手とする計算が続きます。しかし、はっきり言って密度も濃度も何ら難しいものではありません。難しくないにもかかわらず脱落する子が続出するのは、密度、濃度が何なのかを分かっていないからです。密度はただの単位量あたりの大きさです。濃度はただの割合です。決して中学生で初めて出てくる特殊な計算ではなく、どちらも小学生のときに習った計算の利用に過ぎません。塾でたくさんの演習が必要なのは蒸留や再結晶についての実験問題です。小学校のときには実験結果を分析する経験があまりなかったと思いますが、中学校の理科では細かな分析をすることが欠かせません。この蒸留や再結晶というのは、実験の手順・結果・数値などを分析することによってはじめて解答を導くことができます。中学理科の大きな壁にぶつかるでしょうが、問題の読み方・解き方は指導しますので、あきらめずに取り組んでください。

    

夏期講習で扱わない社会は、夏期講習前にアジア・ヨーロッパ州まで、夏期講習後にアフリカ州から指導する予定です。

      

最初にも書いたように、中1の内容は中2・中3に比べるとやること自体は単純です。簡単に済ませてもそれなりの点数が取れてしまいます。ところが、中1内容の理解度の差はじわじわ広がり、気づいたときには大きな差となって現れます。「中1のときは点数が取れたんですけど…」と言う中学生がいますが、それは本質的な理解を怠ってしまったからです。本質、理屈、原理原則を身につけることで、暗記にかかる時間が短縮されます。暗記量が減ります。中2、中3の学習内容の定着が促進されます。何よりも、理屈を知らなければ今日の入試で高得点は難しくなるでしょう。それはすなわち受験校の選択肢が狭まるということです。中2・中3の内容の理解に耐えうる学力の土台を中1のときに身につけておきましょう。裏を返せば、それを十分な時間をかけてできるのが中1の1年間なのです。

       

       

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