2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

練習の成果の現れ

さて、中2クラスの数学では先週より連立方程式を扱っています。初めはひたすら連立方程式を解く練習の繰り返しです。昨日で連立方程式を指導し始めて3回目の授業だったのですが、授業がはじまると1回目、2回目と解くスピードが遅かったある生徒の解答スピードが飛躍的に向上していたことにすぐに気がつきました。3日前にはもたもたしていたのに、この日は早々と文字を消去し、解を出し、代入して確かめて、解き終わっているではないですか。これには本当にびっくりしました。トップ層の生徒に比べるとまだまだ足元にも及びませんが、少なくとは3日前とは別人の彼がそこにはいました。彼に「解くの速くなってるけど、どうしたの?」と聞くと、「練習しました」と返ってきました。いやー、すばらしい!!練習したからできるようになったとはっきり言える生徒はなかなかいないのではないでしょうか。多くは練習することを嫌い、多くは勉強も練習すればできるようになることを知りません。部活では「上達するためには練習が必要だ」と知っているのに、勉強では上達するための練習をなかなかしようとしません。中学生は部活動を通して何を学ぶことができるのでしょうか。仲間との団結のすばらしさ、充実感、試合に勝つ喜び…。その中に「努力して困難を乗り越えること」もあるはずです。連立方程式のような基本計算では、慣れるまでひたすら練習し、計算スピードと確実性とできる限り高める努力が欠かせません。これは本当に面倒くさい作業です。しかし、やらなければなりません。「ただ方程式を解ければいい」という次元では困ります。私が困るのではなく、生徒自身が困ります。「方程式を素早く確実に解く」という次元まで高めなければ、時間制約のある入試では痛い目を見るのが明白だからです。ここでも何度も言っていますが、中学校の勉強ができない最大の原因は、勉強しないことにあります。だれしも勉強すれば一定の成果を収めることができます。にもかかわらず、ろくに勉強しない、後回しにする、できなくてもそのまま放置するなんてことをしているから気がついたときにはどうしようもなくなっているのです。勉強すればできるようになる、少なくとも当塾に通っている生徒にはそれを身をもって感じてほしいと思います。

     

保護者の皆さんは、お子様から「なんで勉強するの?」などと言われたことがあるでしょうか。この職業柄、幾度となくこの質問をされてきたのですが、保護者の方はどうなのでしょうか。自分なりの答えというものをお持ちなのでしょうか。残念ながら私には明確な答えはありませんが、勉強をする目的の一つには、習得の仕方や努力のしかたを身につけることがあるのではないかとは思っています。当然ですが中学生を相手にしていますので、子どもたちが教科書の内容を覚え、理解することは欠かせません。知識・技能が乏しいということはすなわち進学先がないということを意味するからです。ところが必死になって身につけた知識なんてものは時間が経てば簡単になくなってしまいます。学生時代に学んだ知識など大人になればほとんど使うことはないでしょう。しかしながら、文章を読む経験、内容を分析する経験、物事を多角的に見る経験、用語を覚える経験、的確に判断する経験、体系化されたルールを活用する経験などはずっと生き、自立して社会で生きていくうえでの基礎になると思うのです。知識・技能は薄れていっても、それらを獲得するために努力した経験は残っていきます。中学生の勉強の目的は、知識・技能の獲得であるということは間違いありません。学習塾に通う目的も、学習塾が指導する目的も、学力を高めるという点にあります。しかし、私は、何を学ぶのかだけではなく、いかに学ぶのかを子どもたちに考えてほしいのです。いかに学ぶのかというのは、すなわちどのように努力を積み上げていくのかということです。どのように逃げ切るかではなく、どのように立ち向かうかです。今回の彼のように、「初めはできなくても練習すればできるようになる」ということを数多く経験してほしいと思います。もちろん連立方程式が解けるということは大事ですし、受験を突破するには不可欠ですが、それまでにどれだけのことをやったのかをぜひとも大事にしてほしいですね。子どもたちがそういうことに気づくことのできる学習塾でありたいと昨日の彼を見て感じました。

    

    

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