2024年7月20日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

解くと同時に書く

この時期の中学生の数学は、どの学年も計算ばかりを扱います。中1であれば正負の数の四則計算、中2は多項式の計算、中3は展開と因数分解です。計算練習は中学生が嫌がるところですが、計算力の差は数学の出来に直結しますので、手を抜かせるわけにはいきません。私も生徒と一緒に同じ問題を解いているのですが、計算をしているときには、自分のことを「計算マシーン」だと思うようにしています。面倒くさい、疲れた、やりたくないなどのありとあらゆる負の感情を押し殺して、ただ単に計算をする機械と化しています。これらの計算単元は、「解くと同時に書く」というところまで高めるのが理想です。先に進めば進むほど、計算以外の部分、例えばどのように答えから逆算して考えるか、どのように記述して説明するか、どの解法が最適かなどを深めていく必要があります。計算力の欠如には構っていられなくなるのです。方程式では方程式で学ぶべきことや考えるべきことがあります。関数でも、図形でも同様です。にもかかわらず、計算力の無い子は、どの単元でも通分や符号、スピードなど計算力に着目せざるを得なくなり、問題の目的からピントがずれてしまうのです。はじめに計算力を鍛えておくことで、先の単元に進んだときにその単元の内容に集中することができます。これにより演習量も演習時間もより多く確保することができます。先を急いで計算を適当に済ませてしまうと、かえって理解が遠回りになります。数学の準備は念入りにしておくと、困ったことに陥る危険性を回避できるのです。

        

基本計算は先ほども書いたように、「解くと同時に書く」ぐらいにならなければなりません。たとえば、(3a-2b)+(a+4b)という問題を見た瞬間に、4aを頭に浮かべ、4aと書いている間に2bと計算して書くのが当たり前にならなければなりません。このレベルで「ええっと~」「どうしよっかな~」などと悩んでいてはいけません。ダラダラ解くことが癖になっている子は、解きはじめるまでにひとときの間があり、解いてから書くまでにひとときの間があり、書いてから次の問題に移るまでにひとときの間があります。ペンは動かし続ける方が勢いがつきやすいですし、計算のみに集中しやすくなりますが、そこに余計な感情や間が生じてしまうと、計算のリズムが生まれにくく、集中がそがれてしまいます。どちらかといえばダラダラする子は男子に多い印象です(私と同性なのでより厳しい目で見てしまうということもあるでしょうが…)。それは計算だけでなく、メモを取る、テキストを開く、片づけをするなど一つひとつの行動をとってしてもダラダラすることが当たり前になっているようです。計算にしても、片付けにしても、チャチャっと済ませたほうがいいと分かっているはずなのに、なぜがダラダラしようとします(ご家庭でも行動に移すのに時間がかかっているでしょうか?)。別のブログでも書いたと思いますが、集団授業では一人のダラダラは、その他の生徒に感染していきます。一人でもダラダラしていると、まわりはそこに引きずられてしまいますし、その子に私が注意し始めると、貴重な授業時間が勉強とは関係のない「しつけ」の部分に費やされてしまいます。「自分のペース」などを使うことができるのは超一流のプロフェッショナルだけです。私を含め凡人は凡人なりに、意識的に作業速度を上げ、少しでも自分の技術を高めようとしましょう。

      

また、昨日から中2の理科・社会授業が始まりました。当然、授業時間数の関係から、すべてを事細かく説明することはできません。社会であれば大枠のみ、理科であれば重要単元・重要実験のみの授業となります。塾の授業で大枠をつかんで、細かい部分に関しては問題集での演習や定期考査対策で取り組んでもらう必要があります。短い時間ですが、基本事項の説明、入試にどのように出るのか、効率のよい覚え方、他の単元とのつながりなど説明し、実際の入試問題を解くなどかなり濃い授業をしています。当然受講する子のためになる指導をしますので、受講は自由ですが、うまく部活との調整をつけて受講するほうがいいでしょう。わけも分からず闇雲に勉強するよりも、目的や大枠をつかんで進める方が、勉強の効率は圧倒的に向上します。次回の月曜日は理科の原子・分子という脱落者の多い単元を0から説明します。中1のときと同じ失敗は繰り返さないようにしてほしいと思います。

    

    

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