定期考査に向けて、勉強を頑張るのは当然です。努力の成果が点数、順位として現れるのですから、それに向けて抜かりなく準備をするのは、何も特別なことではありません。5教科で450点取るような子も、100しか取れない子も、テスト直前には誰だって勉強するのです。
違いが生じるのは、テスト終了直後です。テスト終わったその日から勉強できるかどうかです。他人と差を付けたければ、テスト終わったその日から次の勉強に向かって動きましょう。とりわけ、受験生が志望校に合格するためには、他人を追い抜くか、他人と差をつけるしかありません。周りが勝手にこけてくれるわけがないのですから、自分を伸ばすことでしか合格への道は開けないのです。「テストが終わったばっかりだから、今日ぐらいはいいだろう」と思っている受験生は、「テストが終わったから、やっと前学年までの復習ができる!」と勉強することに飢えた受験生に簡単に越されます。たった1日と思うかもしれませんが、1日5時間あればかなりのものを習得できます。5時間あれば、一次関数の復習ができます。5時間もあれば、イオンと中和の復習ができます。5時間あれば、都道府県と世界の国名を覚えることができます。たった5時間ですが、今日を逃すと二度と返ってこない5時間です。受験が近づいていくにつれ、残り時間に対するやるべきことの多さに辟易することになります(今日の5時間を無駄に過ごそうと、有益に過ごそうと、いずれにしても受験前には同じように焦ることになるでしょうが…)。「中1、中2のときにもっと勉強しておけばよかった」「早く塾に入っておけばよかった」そう思っていても、過去は変わりません。中学生であれば十分理解しているはずです。過去をいくら後悔しても、絶対に変えることなんかできないことを。今日のテストでもそうです。500点満点を取っている子など間違いなくいません。思い出せなかったり、どこかでミスをしているはずです。でもそれはもう終わったことなのですからどうしようもありません。過ぎたことはもう変えられない。でもこれからのことはいくらでも変えられる。今からやることは簡単です。まずやるべきことを明確化すること。そのために何をするべきか考えること。そして始めることです。166日後という受験日は誰にも変えられません。また他人の成績も変えられません。これから変えることができるのは自分自身のみです。
中1・中2の授業は今日から再開です。久しぶりに小テストを行います。初回から「勉強していません」「宿題をやっていません」というのは最悪です。与えられたものは必ず実行してきましょう。中1、中2は受験まで時間があるからと悠長にやるつもりはありません。中3では理科や社会に時間を割けるよう、中2までに国数英を受験基礎レベルまでは仕上げるつもりでやっています。子どもは現在から未来を見ていますが、塾の指導者は未来から現在を見ています。今、ある程度のレベルまで上げておかないと苦労するのが明白なので、生徒には高いレベルのものを要求しています。何度も失敗することはあるでしょうが、必死にくらえついてきてください。そうすることが将来の自分を逞しいものへと変えてくれます。