2024年10月9日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

学習会初日の様子

定期考査学習会、初日の様子をご紹介します。

最初の生徒が16時にやってきてから、続々と生徒が集まってきました。学習会にはいくつかルールがあります。

①1タームの間は同じ科目に取り組む。

→しばしば、ちょっと勉強して飽きたから別の科目に移行する生徒がいるのですが、そんな中途半端な勉強で成績が上がるわけがありません。少なくとも1時間は1つの科目に取り組み、じっくりと問題演習にあたってもらいます。

 

②教科書をただ読む、眺めることは禁止。

→塾では問題を解くことに注力してもらいます。教科書を読みたいのであれば、それは塾ではなく学校の休み時間に行うといいでしょう。

 

③具体的に勉強する。

→これは昨日のブログにも書いたことです。1時間ごとにやることを具体的に考えます。「数学を頑張る」ではなく、「数学の〇ページから〇ページをできるようにする」あるいは「2次方程式の基本計算をする」などというように、やるべきことをより明確にして勉強を進めます。50分の勉強の後に、その時間の振り返りを行います。目標をクリアした場合は、次からはやるべきことを増やすことができますし、目標まで届かなかった場合は、なぜ目標まで届かなかったのかを考えます。そもそもの目標が無謀だったのか、問題を解くスピードが遅かったのか、あるいはダラダラ取り組んでしまったのか、その都度反省して、次の時間の目標を設定します。すべての勉強終了後には、その日、達成したこととダメだった点を振り返ります。反省することはもちろん大切ですが、私は、何ができるようになったか、やるべきことをどれだけ終わらせたかの方が重要だと思っています。その日に達成したことを書かせて、すぐに思い出せない、あるいは書くことがないというのは、その時間を無駄に過ごしてしまった可能性が高いです。これは定期考査の学習だけでなく、普段の勉強でも言えることです。「今日はこれができるようになった」ということが言えない勉強は、あまり良い勉強とは言えません。毎日少しずつでもいいので、できることを積み上げていき、自信を強めていくことが重要なのです。

 

勉強の様子はというと、やはり中3の生徒はおおむね集中して取り組めています。もちろん中3の生徒の中でも、取り組み方には差異があるのですが、他の学年の生徒に比べると、きちんと目的意識をもって、目の前の勉強に集中しています。それ以外の学年の生徒も集中しているときはスピード感をもって取り組んでいるのですが、少し時間が経つとすぐにボーっと周りを見回したり、ただ文章を読んだりし始めます。もちろんこれまで無音の空間での勉強を何時間も経験したことのない生徒たちですので、まだ慣れない部分はあるでしょう。学校では6時間授業を受けていると言っても、そこには先生の話し声や発表の声があり、グループ学習、立ったり座ったりという動きがあります。初めのうちは、何時間も勉強の姿勢をキープするだけでも大変ですし、「できないことを無くすぞ」「高得点を取るぞ」という強い意識がなければ心が折れることでしょう。「なんでこんなに勉強する必要があるのか」とネガティブな感情が支配し始めると、そこから気持ちを立ち直るのは容易なことではありません。とりわけ土日は半日近く勉強するわけですから、勉強する目的を持っていなければ集中力をキープして乗り切ることはできません。

 

受験生は今回のテストがどれほど大切なのかは分かっているはずです。今回のテストは5教科、次回は10教科ですので、圧倒的に今回のテストの方が高得点が目指せます。万が一、11月のテストがうまくいかなかったとしても、今回のテストの結果を貯金にすることができます。また、今回のテストの範囲を見ると、数学は平方根・2次方程式、社会は第2次世界大戦以降、理科はエネルギー・遺伝・食物連鎖など、入試に間違いなく出る、あるいは出る可能性が高いものばかりです。定期考査レベルの勉強に留まることなく、問題集等を使って実力を鍛えていけば、それは入試の点数アップにもつながります。そのための時間はたっぷりあります。昨日、何度も生徒には伝えましたが、部活も引退して、たっぷり時間はあるのですから、何も焦って勉強をする必要はありません。単元によってはすっかり忘れている部分もあるでしょう。一つひとつ思い出しながら、丁寧な勉強をしなければなりません。焦りは注意力の欠如を生みだします。注意力の欠如は、理解の瑕疵を生みだします。理解の瑕疵があれば、定期考査レベルの問題はどうにかなっても、単元の十分な理解が要求される入試では歯が立ちません。ワークを早く終わらせたい、早くほかの科目にも手をつけたいという気持ちは分かりますし、もちろんスピード感は大事なのですが、それが雑な勉強になることも多々あります。できない問題があっても答えを写すだけ、イマイチよくわからないけど教科書を見返すことがない、あるいは効率よく勉強しようと思っているのか、教科書を見ながらワークを解くので、答え合わせをすると全部丸になって全問できた気になっているなど、ダメな勉強には見つけるたびに注意が入ります。まだ2週間もあり、たった5教科なのですから、じっくり漏れなく実力を付けていけばいいのです。初めに瑕疵を見逃すと、後から発見するのはなかなか大変なのです。

 

昨日はどの生徒も5時間程度の勉強をしました。勉強に集中できる環境さえあれば、5時間の勉強などあっという間です。それに彼らにはやるべきことが山積していますので、時間が余って暇になることはありません。ただし、本音を言うと、定期考査の2、3日前には、「もうやるべきことはすべてやったし、内容も頭に入ったし、ここにある問題も全部解いてすべて完璧に解けるようになった。これ以上何を勉強しろっていうの?」という状態、つまり時間を持て余すような状態になっているのが理想です。もしそうなったときには別の問題・課題を準備しますので、遠慮なく勉強に取り組んでください。まだまだ始まったばかりです。大変なのはこれからですよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。