2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

部活と塾

部活動やクラブ活動をやっている生徒にしばしば起こりがちなのですが、宿題を忘れたり、小テストの勉強をあまりしてこなかったりしたときに、「部活が忙しくて…」とか「試合があったので…」などと言い訳を始めるのはかなり危険な兆候です。どの塾にも必ずと言っていいほど「部活」を言い訳にして簡単にサボる子というのがいます。子どもたちにとって「部活」というのは最高の隠れみのになり得るからです。宿題を忘れたときに、「部活が忙しかったからしょうがないじゃん」と言えば、とりあえず自分自身を肯定することができます。塾に行くのが面倒くさいときに「部活があって間に合いません」と言えば、それ以上突っ込まれることはありません。それはひとえに、塾というのは授業料を支払ってくれさえすれば、生徒が授業に来ても来なくても関係ないからです。ひょっとしたら「面倒な生徒が休んでくれて、授業がスムーズに進む」とすら思っているかもしれません。

 

もし「部活があったので…」と言い訳をしたいのであれば、さっさと塾に通うことをやめた方が得策です。お金の無駄に終わるでしょう。そもそも誰も子どもたちに「部活をやりなさい」「塾に入りなさい」とは強制していないはずです。入ることを勧められたりはするでしょうが、最終的に「部活に入る」、「塾に入る」ことを決めたのは子ども自身ではないですか。やりたくなければやめればいいだけの話です。まれに「部活と塾ではどちらを優先すればいいですか」という質問を受けますが、その答えは「どちらも100%で取り組みなさい」です。自分の選択に責任をもつべきです。その覚悟がないのであれば、「部活」と「塾」の掛け持ちなどするべきではありません。そもそも「塾」というのはぜいたく品です。基本的なこと学ぶという点においては本来であれば学校の授業だけでも十分であるにもかかわらず、さらにお金と時間と労力を費やして学ぶのです。子どもたちは「親にお金を出してもらっている」ということを決して忘れてはいけません。毎月決して安くはない金額を自分のために支払ってくれているという意識があれば、そうそう簡単にサボることなどできないでしょう。それでもサボろうとするならば、塾には通わず、学校の授業だけでやっていくべきです。そのような子がまずするべきことは、塾に通うことではなく、学校の授業をまともに聞くことです。授業中にウトウトしたり、先生の話に集中していなかったりするのではないでしょうか。それなのに部活をやって、さらに塾に通っても、学校の勉強の質はますます低下していくだけです。塾という場所は、学校の授業をまともに聞かない子の尻ぬぐいをする場所ではありません。学校の授業をきちんと受けて、それでも勉強したい、勉強する必要がある子に必要な知識・技術を提供するところです。少なくとも青凜館は「学校の授業すらまともに受けることができない子」「部活を言い訳にして逃げる子」向けの塾ではありません。もし尻ぬぐいをしてほしいのであれば、そういう子を温かく受け入れてくれる塾はたくさんありますので塾探しに困ることはないでしょう。

 

決して部活動を軽視しているわけではありません。私自身も中3の11月まで休みなく毎日部活をしていました。部活動から得たものは多くあります。しかしながら、「部活をやっているから勉強は後回しでもいい」などという考えは微塵もありませんでした。むしろ逆で、「部活をやっている時間が他より長いからこそ、一つひとつの勉強に手を抜くべきではない」と思っていました。部活をやるか否か、塾に入るか否かは子どもたちにあたえられた自由な選択です。自由に選べるからこそ、そこには責任が発生します。それは「選んだ以上はきちんとやる」という責任です。中学生であってもその責任は果たしていくべきです。その責任を自分で全うしようとせず、「部活が…」などと自分以外のところに責任転嫁するべきではありません。勉強は自分自身がいかに高い意識で取り組むかが重要であるので、周りに責任を転嫁するような子が勉強で大きな飛躍を遂げる可能性はゼロに等しいのです。

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