2024年6月21日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

無音の世界

昨日は中間考査学習会の初日でした。18時から4時間、ところどころで休憩を挟みつつ各自の勉強をすすめました。

 

青凜館の学習会は60分を1つのタームとしています。はじめの50分間で、ワークを解いたり、教科書の本文を覚えたり、塾にある問題集を解いたり、苦手なところをノートに整理したりという、いわゆる「勉強」を行います。ここが点数に直結するところですので、いかにこの50分の間の集中力を高めることができるかが勝負です。小学校気分が抜けきらない中1生で、50分間集中できる子はごくわずかでしょう。ふだん腹筋をしない人がいきなり腹筋をやってみても、数がこなせないように、勉強体力がまだ身についていない中1生が、長時間の勉強をするのは大変です。しかし、集中というものはおかしなもので、周りが「集中しなければならない。自分だけダラダラ勉強できない。」という空気をつくってあげれば、ひごろ勉強しない子でも案外50分の勉強など簡単にこなしてしまいます。学習会では質問がある子以外は全く言葉を発しないため、そこには無音の世界が広がっています。せいぜい聞こえてくるのは、時計の秒針の音と、文字を書く音、ページをめくる音などごくわずかな音だけです。車の通る音も、通行人の話し声も、気づけば聞こえなくなっているのです。それゆえ、たまに聞こえてくる、無意識に筆箱の中をガサゴソやる音やボールペンをカチカチする音が気になる子もいます。ですから、何をやるにもそっと慎重にやらなければなりません。集中の無い子は座り位置を頻繁に変えたり、足を床にすりすりして落ち着きがありません。静かな空間だからこそ、できる限り不必要な音は発してはいけないのです。子どもたちが勉強している間、私がいったい何をしているかというと、生徒と一緒に勉強をしています。生徒と同じ学習スケジュールで、生徒と同じ空間で、授業の予習をしたり、全国入試を解いたりするのです。大人が集中して勉強する様子を目の前に置き、ある意味では指導者自身が「勉強の手本」となることで、子どもたちの集中を促進する効果があります。もし、生徒の集中力が薄れてきて、きょろきょろしようものなら、すぐに私と目が合い気まずい思いをするでしょう。グチグチうるさい大人が目の前にいるのに、眠気でウトウトなんてできません。集中する空間を作り出すためのピースの一つとして、私自身が生徒とともに勉強するのです。

 

さて、50分間の勉強が終われば、5分間のまとめに移ります。子どもたちには、50分の勉強時間内でどこまで進んだか、何ができなかったのかの振り返りをしてもらいます。そして予め配布している学習会ファイルに文字として書き残します。ここで大事なのは、決して抽象的なまとめで終わらせないことです。こういうとき子どもたちにまとめをさせると、「頑張った」「集中できた」「途中までしか終わらなかった」「次は頑張る」「眠たかった」など、どうでもいいことばかりが並びます。おそらく学校で感想を書いたり述べたりする場面でも、このような抽象的で、内容の無いことばかりを残しているのでしょう。成績を上げたければ「具体的」に考えることが大切です。昨日の模試結果の話で、「5教科総合の偏差値に注目するのではなく、各教科の偏差値を見るようにしなさい」という内容を書きましたが、それも5教科総合の偏差値をみても、自分の弱点が分からずやるべきことがはっきりしないので、成績アップのためには各教科を分析して問題点を明確にしなければならないということです。全体だけをぼんやり眺めていないで、「どこがよかったのか」「何がダメだったのか」を具体的な視点で見ようとしなければ、成績の低空飛行はどこまでも続いていくでしょう。同様に、勉強会でも50分の時間の中で、できるようになったことと、足りなかったことを確認し、次の50分に生かしていくことが必要なのです。その作業をして、「じゃあ次の50分ではどんな勉強しようかな?」と考えるから、計画性のある、目的が明確化した勉強ができるのです。もし、振り返りをしなければ、優先順位など無視した、ただ時間だけを消化する勉強をすることとなるでしょう。

 

5分間のまとめの後、5分間の休憩です。この時間で、次の勉強の準備をしたり、お手洗いを済ませたり、水分を補給したりします。塾にはチョコレートを用意していますので、休憩時間ごとに自由にとって食べることができます。長い時間、頭をフルに使っているので、休憩時間に糖分を補給して、次の勉強に備えます。

 

4時間の勉強時間では、この60分のタームを4回繰り返すこととなります。4時間も勉強するのは大変そう、と思われるかもしれませんが、実際にやってみると4時間なんてあっという間です。昨日参加した生徒も、「なんか時間が早く感じました。家だとだらだらしてしまうけど、集中して勉強できました。」と言っていました。また、50分-5分-5分の勉強によって、生まれるメリットとして「飢餓感」があります。50分で時間を切ることによりどうしても「あと少し時間があったら最後までいくのに」という場面が出てきます。自分だけで勉強しているときには、時間を使ってきっと最後まで終わらせるでしょう。しかし、時間を切られることにより、子どもたちは中途半端な状態、物足りない状態、不安定な状態に陥ります。この感覚が「飢餓感」です。飢餓感を抱いた子は、早く勉強したい、早く勉強欲を満たしたい、早く問題を解きたいと感じ、その意識が勉強スピードや勉強効率を飛躍的に高めてくれます(仕事でもダラダラ時間をかけてやる仕事と、期限を設けられて、それを意識してやる仕事では、後者のほうが圧倒的に効率が良く、完成品は高品質のものになりますよね?)。私がダラダラ時間無制限でやるのではなく、厳格に勉強時間を区切るのは、このような物足りなさを子どもたちに常に持ってもらうからでもあります。学習会は14日まで続く長丁場ですが、過去最高点を目指して勉強に取り組んでいきましょう。青凜館の中間対策学習会が気になる方は、お気軽にお問い合わせください。とことん勉強させます。

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