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受験生の日曜日は、公立高校入試の過去問を解いています。今年度は平成25年度から令和2年度まで、合計8年分解いています(年によって、解く年数は異なります)。昨日、平成30年度を解きましたので、残り2年分です。はじめの全く歯が立たなかったときと比べれば、ずいぶん成長の跡が見られます。それでもまだまだつまらないミスで点数を落としている部分、いわゆる「取りこぼし」がいくつもあります。生徒の解答用紙でつまらないミスを見つけると、私も悔しくて情けなくてたまらなくなります。生徒は私以上に悔しさを感じていることでしょう(感じてもらわないと困ります)。
書店に行くと、福岡県公立高校入試の過去問がいくつか置かれています。だいたい3~4種類ぐらいあるでしょうか。そしてたいていの問題集にはリスニング音声が付属しています。一昔前は、CDがついていたのですが、近年はほとんどがウェブからのストリーミングとなっています。ここに注意点があります。それは、英語音声のスピードです。どこの出版社とは言いませんが、出版社によっては音声スピードがかなり遅いものがあります(よくこんな音声で売っているなと思います)。遅いスピードで過去問を解くと、実力以上の点数が出てしまいますし、何よりも入試本番でスピードの違いに動揺することになるでしょう。私自身が入試本番の音声を聞いたわけではありませんので、正確なスピードはわかりませんが、明らかにスピードものは危険です。
受験勉強は、必然的に自分の弱さと向き合わなければなりません。知識がない、文章が読めない、計算ができない、作業が遅い、リスニングが聞けない、集中力がないなど、自分のダメさを認識し、そこを乗り越えて初めて点数が伸び始めます。それゆえ、自分の弱さと向き合うことに耐え切れない受験生は、早々と受験勉強をやめてしまいます。そりゃあ、数学のつまらない計算問題を解くよりもYou Tubeを見ている方が楽しいでしょう。よく分からないリスニングを15分するぐらいなら、ゲームをするほうが人生が華やかになるでしょう。ただでさえつならない勉強なのに、続ければ続けるほど自分のダメさが現れてくるのですから、途中で逃げ出したり、あるいは、気休め程度の勉強しかしなくなったりするのも当然なのかもしれません。そんな受験生もいる中、ここの受験生は最後までよく戦っています。覚えては忘れて、また覚えては忘れてをくり返しながらも、本番で点数を取るための勉強をし続けています。彼らと過ごすのは残りわずかですが、ここからどこまで知的、精神的に強くなれるか見守っていこうと思います。