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私立高校の前期入試まで10日を切りました。多くの中3生にとっては最初の高校受験となるでしょう。この時期は、私立の過去問を解いている受験生が多いでしょうが、公立を受験する受験生は、私立の対策だけにならないようにしなければなりません。公立形式の記述・論述問題や資料の読み取り問題を解く力が鈍らないような勉強も必要です。
スポーツや勝負の世界ではよく、「心・技・体」の充実が必要だと言われます。
「心」は、精神的な安定、あるいは勝負に向かう気持ちを高めることを指すのでしょう。
「技」は、文字通り技術の向上、精度の向上を指すのでしょう。
「体」は、本番でより良いパフォーマンスを生み出す体づくり・体調管理を指すのでしょう。
(私は、「心・技・体」の充実を感じるほどスポーツに真剣に取り組んだことがありませんが、きっとこのようなことを指すのでしょう)
これを受験に置き換えてみるとどうでしょう。
「心」は、入試本番に自信をもって挑める精神状態にすること。
「技」は、入試本番で合格点を取れるだけの知識の暗記・理解。
「体」は、入試本番に万全の体調で臨めるような体調管理。
こんなところでしょうか。
これまでの入試であれば、「技」が圧倒的に重要であり、それに続いて「体」、そして「心」という順番でした。ところが、今年の入試は、「体」の重要度が大幅に上がりました。「体」の条件が満たされない限り受験に挑めないようになっています。入試本番に風邪をひき、熱でもあろうものなら、その日の受験ができません。もちろん、後日の受験は可能ですが、周りが合格していく中、自分だけが不安な受験勉強を送るのはかなり精神的に堪えるでしょう。もし、希望の高校に行けなかった場合は、まわりと同じ条件で受験できなかったことをきっと後悔するでしょう。ですから、「技」の向上は当然必要ですが、それと同じくらい(いや、それ以上かもしれませんが)「体」の管理が重要です。この点は、受験生本人以上に、保護者の皆様の方が気を使っているのではないでしょうか。
これから受験が近づくにつれ、受験生はこれまで感じたことがないような気持ちの変化を感じるでしょう。ある子は受験をプレッシャーに感じるでしょうし、ある子は受験にワクワクするでしょう。ある子はさらにやる気が芽生えるでしょうし、ある子は不安で寝つきが悪くなるかもしれません。しかし、それらの変化は、受験というものときちんと向き合っている証拠です。受験を自分のこととして、自分の人生を左右することとしてとらえているから、受験を目の前にしたときに気持ちに変化が起こるのです。受験を目の前にして、おだやかな気持ちでいられないのは、受験生として当然です。平常心でいなければならないなんてことはありません。新しい世界に一歩踏み出すのは、大変なことなのです。
さしあたり直近の私立前期入試までは、「技」の精度アップと「体」の管理がカギを握ります。そして、これらが充実してくれば、「心」は後からついてきます。私立入試まではほんの数日しかありませんが、受験生はこの短い期間でも知的・精神的に成長するので、受験というのは不思議なものですね。