2024年3月5日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

見落とし・見逃しを繰り返すことの根深さ

現在、夏期講習生を募集しております。詳しくはこちら「2020年夏期講習」をご覧ください。

      

勉強ができるかどうかを左右する要素として、「大事なところに反応できるか」があります。問題文に散りばめられている「問題を解くためのキーワード」や「答えを絞るための条件」に気づけるかどうかと言い換えてもよいでしょう。ここ数日、さまざまな学年で「キーワードを逃すな」という話をしています。

     

国語の読解で、「一文で抜き出せ」とあるのに、それを見逃して「部分」だけを抜き出すということがありました。このような誤りは、塾で指導していると決して珍しいことではありませんが、この子はこの手の間違い方が2回目だったため、厳重注意をしました。「一文で」というところをちゃんと読んでいれば間違わないのに、それを怠ってミスをしてしまう。1回であれば「次は気をつけよう」で終わりです。たいていの生徒は、次からは気をつけます。しかし、それが2回、3回…と続くと、それは国語の読解に限った話ではなくなってきます。その背後にはもっと重大な問題、いわゆる「何をやるにも適当、雑、いい加減」という問題を抱えているのです。間違いは1回で止めておかなければ、ずっといい加減に取り組んで、同じ間違いを繰り返す恐れがあります。ですから、1回目の間違いは大目に見ますが、2回目以降の間違いにはかなり厳しいです。それは、「同じ間違いを繰り返す」という行動の裏には、「いい加減さ」がくっきりと見えるからです。そのいい加減さが正体を現したときには、きちんとそこで止めておかなければ、いい加減な勉強をずるずる続けることになるでしょう。

      

中3の理科では生殖・遺伝の単元を進めています。すでに一通りの指導を終えて、今週は演習を行っています。この単元の中で強調していることはいくつかあるのですが、そのうちの一つに「生殖細胞(精子、卵、精細胞、卵細胞)という言葉が出てきたら警戒しろ」というのがあります(どこの塾でも強調されていることですので、とりわけ珍しいことを言っているわけではありません)。生殖細胞は染色体数が体細胞の半分で、生殖細胞の染色体数(あるいは遺伝子)に関する問題はたびたび出題されます。染色体の本数(あるいは遺伝子の組み合わせ)に関する問題は、生殖細胞という語句に引っ掛かり、「染色体数が半分」と意識できれば簡単に解けます。しかし、それを見過ごせば、あるいは生殖細胞という語句の重要性に気づくことがなければ、面白いように間違えます。単元の初回の授業から「生殖細胞という言葉が出てきたら警戒しろ」と言い続け、間違いを犯しながらも、ここにきてその意図が分かってきて、間違うこともほとんどなくなってきました。先ほども書きましたが、勉強のはじめに間違うのはいいんです。どちらかと言えば、最初は典型的な間違いを犯してほしいとも思っています。そこで、「こんな間違いは二度としないぞ」と思ってくれればそれでいいのです。はじめになあなあに処理して、その後も間違いを繰り返すのは最悪です。

      

運転中に「この先、事故多発」「スピード落とせ」などの看板を発見すれば、スピードを落としたり、周りへ注意をより向けたりするでしょう。その結果、起こる可能性のある事故を防ぐことができます。ところが、注意喚起の表示に気づかず、事故を回避する行動をとらなければ、取り返しのつかない事故を引き起こす可能性が高くなります。注意喚起の表示は、何らかの意味・意図があってそこにあるのです。勉強は受験のためだけにやっているのではなく、生きていくうえでの注意力や判断力、瞬時の対応力を鍛える練習でもある、という話を小学生にしました。

     

とりわけ、時間制限のあるテストや入試で「問題を解くためのキーワード」や「答えを絞るための条件」を見過ごすのは命取りとなります。宿題で見過ごす子は、本番で見過ごします。授業で見過ごす子は、本番で見過ごします。模試で見過ごす子は、本番で見過ごします。よく言われる「練習でできないことは本番ではできない」という表現は間違いありません。これは、裏を返せば「練習でしてしまったつまらないミスは、本番でもする」と言うことができます。これもまた間違いのないことなのです。

      

      

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