青凜館では、春期講習生を募集しております。
春期講習のページには、日程・内容・金額などの詳細を載せていますので、ぜひご覧ください。
学習塾に通うことは、義務教育の一環でなければ、無料のサービスでもありません。毎月、決して安くはない授業料をお支払いいただくことの引き換えに、勉強ができるようになるさまざまな方策を提供しています。個別指導塾で週1コマだと、毎月の授業料は1万数千円でしょうか。1年間通い続ければ15万円ほど。週の受講回数を増やしたり、季節講習をがっつり受講したり、受験生であったりすれば、20万円、30万円、40万円、…とどこまでも膨らんでいきます。それは当塾も決して例外ではありません。季節講習を含んだ年間の受講料はすべてオープンにしていますので、計算すれば一発で分かります。予め必要な費用はお分かりいただけるとはいっても、やはりそれなりの費用がかかるのが事実です。保護者様にとって、塾の費用は家計的に非常に頭の痛いものだと十分に理解しています(すべての費用をオープンにしているのは、少しでも費用に対する不安をなくすためです)。一方、その辺の事情に鈍感な人物がいます。生徒自身です。決して、「お金を出してくれることに感謝をしなさい」と言いたいのではありません。お金の大事さやお金を稼ぐのがどれだけ大変なのかは、実際に自分でお金を稼ぎ始めてから実感できるものでしょう。
親がお金を出してくれていることに対して、子どもたちができることは何でしょうか。その答えはもちろん、「サボらず、必死に勉強すること」です。授業にきちんと出席して、授業を真面目に受けて、与えられた指示通り宿題をこなすことです。親からお金を出してもらいながら、勉強から逃げるなんて論外です。それゆえ、私が最も激しく怒るのは、「宿題をしないこと」「小テストの勉強をしないこと」「授業をサボることです」です。勉強ができるできないは二の次であり、何よりも「勉強する気が無い」というのが大問題なのです。勉強する気が無い子を塾に通わせることほど、時間とお金と労力を無駄にするものはないのです。
先日、ある生徒が私に平然とうそをついてきました。英語の宿題をすべて写したのにもかかわらず、「自分で解いた」と言ってきたのです(やり直しをしたくないからでしょう)。残念ながら、自分で解いたのか答えを写したのかは一瞬で分かります。答えを写すのは、できないことに目をつぶる行為でもあり、お金を出してくれている親への背信行為です。このような行為を許すほど私は心が広くありません。お説教をした後、再度同じ課題を解き、やり直しをするように指示をしました。ところが、彼のうそはまだ続きます。数学のテキストを持ってくるように言うと、「今日は持ってきていません」というのです。そんなことはありません。低学力の生徒の多くは、家に帰って塾のかばんからテキストを取り出すことがありません。かばんの中にテキストが入っていることなどお見通しです。案の定、数学のテキストはかばんに入っていました。さらに昨日、英語のやり直しノートを提出しなかったのでどうしたのか聞くと、「持ってくるの忘れました」と返ってきました。十中八九、うそをついているのはお見通しです。親に電話して、持ってくるように指示すると、観念したようにやり直ししていないことを白状しました。勉強していないのに勉強したとうそをついたり、自分でやっていないことを自分でやったとうそをついたりする行為を平然と行う生徒は、自分で自分の学力を引き下げているようなものです。これは学力の末期症状だといえるでしょう。うそをつく生徒には、だれも手を施すことができません。もう手の付けようがないということです。
子どものうそなんて、大人はみんなお見通しです。子どもはおそらく「うまくダマせた」と思っているでしょうが、そんなことはありません。見抜いてはいるものの、言うのが面倒だったり、子どもに嫌われたくないから言わないだけです。しかし私は面倒ですが言います。子どもに嫌われることよりも、マズいところを見て見ぬふりをするほうが、塾内の治安維持の観点から不適切だからです。真面目に勉強しない子が、平気な顔をして通える塾にしたくありません。お金を出して通う学習塾に、はなから勉強する気のない子はいてはいけないのです。私のような赤の他人から、「うそをついてはいけない」という、幼稚園児でも知っている当たり前のことを言われるなんて本当に情けないの一言です。