2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

劇的ビフォー・アフター

昨日、電話がつながらない時間が発生しました。機器を接続し直して、現在は復旧しております。もしかするとこれまでもこちらが気づかないところで電話がつながらずご迷惑をおかけしたかもしれません。申し訳ございませんでした。

      

現在、ホームページの内容を新年度仕様に変更中です。しばらくは、今年度のものと新年度のものが混在している状態が続きます。ご不明な点がありましたらお問い合わせください。

また、春期講習の概要は2月に入ればお知らせできるかと思います。もうしばらくお待ちください。

      

中1の数学では切りのいいところまで進むことができたので、前回から2回分の授業を使って、中1内容のちょっとした復習を行っています。1回目が方程式、2回目が比例・反比例です。1回目の授業の前に、生徒には前もって宿題として方程式のまとめブリントを解いてきてもらい、授業の中で答え合わせと解説をしました。宿題として与えたプリントは、ハイレベル問題の集合体などではなく、標準的な章末問題レベルのものです。学校で一通り勉強し、定期考査対策でもきちんと勉強した子であれば楽々解くことができるプリントです。にもかかわらず、最初の12問の基本計算の答え合わせをしたところ、たった6問しか正解していないではないですか。半分の正解率です。基本計算で50%の正解率なのですから、方程式の利用(とくに速さや割合の文章題)が入ってくれば目も当てられない正解率になるでしょう。では、なぜそんなに基本計算の正解率が悪いのでしょうか。答えは簡単、計算が雑で適当だからです。移項するときに符号を変えるべきところを変えていない、両辺に同じ計算をしていない、簡単な足し算や引き算で間違っている・・・。中1のはじめに「これは気をつけようね」と注意されるところで平気で間違っているのです。では、この子には方程式の計算の知識が無いのかというと、決してそうではありません。一通り勉強し、勉強したときにはできているはずです。基本計算での間違いの大半は意識の問題です。「移行するときには気をつけないといけない」「負の数をかけたり割ったりするときには気をつけないといけない」「比例式はこうやって解く」という意識が置き去りにされ、ただ「宿題が終わればいい」「ワークが終わればいい」ということばかりが頭のなかにあるのです。

     

そこで私からの一喝が入ります。

「適当に解いてんじゃない。絶対に間違えないつもりで慎重に解かんか!」

       

もう一度、方程式の別の問題を解かせてみました(宿題を適当に済ませてくることなど百も承知でしたので、あらかじめ印刷して準備していました)。雑な計算で私から叱られた直後、今度は何問解けるでしょうか。結果は12問中11問正解でした。何ということでしょう。はじめは半分しか正解できなかった子が、私から「慎重に解け!」と言われた直後はほとんど正解しているではないですか。「移項のときには気をつけよう」「符号のミスはしないようにしよう」などと強く意識することで、ミスは激減するのです。

       

テストや入試では、だれも耳元でアドバイスしてくれませんし、ダメなときに叱ってくれません。頼ることができるのは自分自身しかないのです。周りから何も言われず、自分自身で注意するべきところを意識して取り組んだテストの結果こそ本当の実力です。私からの叱責はある種のドーピングなのです。そういう意味では、まだまだこの子には基本計算で半分だけしか正解することができないくらいの学力しかありません。ただし、その学力も取り組み方一つで一気に伸びる可能性は十分に秘めていることは言えるでしょう。

     

宿題や授業を適当に済ませてしまう子は要注意です。適当なやり方で勉強ができるようになることはありません。丁寧に、着実に、まずは基本通り習得していくことが、学力アップの近道であり、確実なやり方なのです。ですから、生徒がそんなやり方や態度を見せようものなら、注意せずにはいられないのです。

       

       

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