2024年6月21日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

間違いと向き合う

現在、冬期講習生を募集しています。ひたすら暗記し、ひたすら計算し、ひたすら問題文を読みまくる冬期講習です。冬期講習は中3生のみの指導に限定し、受験生の知識の「穴」、技能の「穴」、理解の「穴」を徹底的に塞いでいきます。詳しくは「2019年冬期講習」をご覧ください。

      

テスト対策も残り残り半分となり、1週間後にはテスト本番を迎えます。たくさんの問題を解くということは、必然的にそれだけの自分の間違いと向き合うことが求められます。そこで大切なのは、「間違いの種類」を分析することです。同じ間違いであっても「間違いの種類」によって取るべき対応が変わってきます。今回は、どんな「間違いの種類」があるのかご紹介します。

     

間違いの種類 その① そもそも知識として持っていない

解いた問題も、その答えも全くの初めて聞く言葉で、自分の中にストックされていないというパターンです。学校のワークや標準的な問題集などであれば、聞いたことも見たこともない問題はまず出ません(にもかかわらず、学校でも塾でも聞いていないということを言いだすので不思議です)。ただし、ややレベルの高い問題集に手をつけるとそこそこの頻度で発生します。このような場合は、そもそも自分の中に持っていないのですから、必要なものとして覚えるほかありません。教科書でその語句を探してみるといいでしょう。もしその語句が太文字になっていれば、絶対に覚えるべき知識です。

      

間違いの種類 その② 自分の中に持っていたが、思い出せなかった

思い出せなかったというのと、そもそも持っていなかったというのは、私にとっては同じことです。知識が身についているということは、知識を必要なときに素早く引き出すことができるという状態を意味します。その意味で、思い出せないのは持っていないのと同じことです。よく、「言われたらわかる」「言われたら解ける」という子がいますが、そもそも試験本番で誰かが隣からささやいてくれることなどないのです。思い出せないのであれば、すぐに取り出せるように何度も繰り返し覚えてください。「外とう膜」と「外骨格」でも書きましたが、時間をかけたり、回数をこなしたりすること抜きで、学力の上達を目指すには無理があります。効率のよい勉強は、それができるだけの知識・技能の土台があって初めて可能となります。中3社会の公民では「効率=無駄がないこと」と学習します。何が必要で、何が無駄かも分かっていない生徒が下手に効率を上げようとしても、何が必要で何が不要かの区別がつかず、穴だらけになるのは明らかです。勉強は地味な作業の連続です。塾に通ったからといって、勉強が楽しくなるわけではありません。むしろ、覚えていないものを覚える、新たに見つかる穴を埋める、おもしろくもない問題を解く…これの連続で嫌気がさすこともあるでしょう。それでも頑張れるのは、きちんとやれば結果がでるからです。逆にいうと、時間をかけて勉強しないと結果が出ないと分かっているから、勉強を継続できるのです。

      

間違いの種類 その③ 問題文を読んでいない

間違いの①②は、そもそも知識として身についていないので、テスト本番ではどうすることもできない間違いです。それに対して「問題文をきちんと読まなかった」あるいは「聞かれたとおりの条件で答えなかった」というのは、自分の意識次第で防ぐことができた間違いです。たとえば、中3のイオンの単元では、「イオンの名称を答えよ」「イオン式で答えよ」「物質の名称を答えよ」「化学式で答えよ」などとさまざまな聞かれ方をされます。そして聞かれたことによって、「塩化物イオン」「Cl-」「塩素」「Cl2」と必要な答えを提供する必要があります。問題文を読まない間違い方としては、記号で答えるべきところを語句で答えたり、10字以内の「以内」を見落として、必死に10字ピッタリの箇所を探したりなどがあります。問題文を軽く読み飛ばすくせがついてしまっていると、それをすぐに改めることは容易ではありません。まずは問題文を最後まで面倒くさがらずに読むことです(簡単そうに見えてもこれができないから厄介です)。そして、聞かれたことを読み取り(場合によっては線を引き)、解答の形をイメージすることです。そこから先、解答の形にあった解答を出せるかどうかは別次元の話です。

       

間違いの種類 その④ 計算ミス

計算ミスは主に数学や理科です。ここでいう計算ミスというのは、計算式は合っているけれど、途中で計算を失敗してしまったというものです。もともとの計算式が間違っているのは計算ミスではなく、知識がない(知識を引き出せない)パターンの間違いです。計算ミスを防ぐために必要なのは2つです。計算練習を重ねることと、計算が合っているのか確かめることです。方程式でも関数でも分数や小数がからんでくるとやや難しくなります。計算に慣れていないうちは通分のミスが起きたり、小数の処理に手間取ったりするものです(小学生のころの計算練習が足りていない生徒も多いです。通分も約分も小数の計算もろくに練習しないまま中学に進学すると、余計な負担、余計な時間、余計な間違い、余計な叱責があります。「小学生から塾に通わせるのは…」という気持ちは分かります。しかし、基本計算ができないまま中学に進むと、小学校の負の遺産を抱えながら、そしてそれを返済しながら勉強していかなければなりません。小学校で勉強する基本計算ぐらいはスラスラ解けるようにしてあげてください。算数・数学の問題が解けず、数字を正しく処理できないと、子どもの可能性は狭まります)。計算の間違いが少ない人は、計算練習を重ね、自分がどこで間違いをしやすいのかを知っています。だから、間違いを犯す直前で引き返すことができるのです。それでも間違いは起こります。そんなときのために、自分の答えがあっているのかをチェックする習慣をつけておくべきです。今回の中2の試験範囲は連立方程式と一次関数です。値を代入して、式が成り立つかどうかを確かめることができるものが多くあります。上位の生徒ほど、1点の重要性を知っているので、答えを出す過程に慎重さをもっています。計算が上手くいっているか不安なところでは、その都度確かめを行い、不安を確信に変えて解き進めていくのです。

       

間違いの種類 その⑤ 問題を解く時間がなかった

試験や対策時間には必ず時間制限があります。「何時間かかってもいいから答えを出そうね」なんて試験はありません。それは社会に出ても同じです。「この仕事、気が向いたらやって」なんてことはあり得ません。物事には常に期限があるのです。ですから、解く時間がなかった場合、「時間がない」ことを嘆くのではなく、なぜ時間内に解き終わらなかったのかを振り返らなければなりません。振り返ってみると、時間を捻出できたところはいくつも出てくるはずです。振り返りなしで、時間がないことに責任を押し付けても、どうせまた「時間がない」を繰り返すだけでしょう。中には、とても時間内に解き終わらないくらいの量の出題があることもあります。今回も、試験範囲表の中で学校の先生が「読む時間はほとんどないほど文章が多く、激ムズです」と宣言しているくらいです。そういうこともありますが、まずは問題を読むスピード、計算スピード、書くスピード、解法を引き出すスピードなど、自分に何が足りなかったのかを分析することが必要です。

    

生徒は点数だけを見て一喜一憂しますが、それだけではいけません。勉強はこれからまだまだ続いていくのですから、どんなところで落としているのか、なぜ間違ったのか、どうすれば間違いを防げるのかを自己分析する力を身につけておくべきではないでしょうか。いまだにワークの丸付けにおいて、答えを写して満足している生徒がいます。ワークの提出のためにやり直しをしているのであれば、かなりピントがずれています。やり直しは、自分を実力を高めるためにやるのです。解答集をそのまま写すのではなく、解答集で解法や正しい答えを確認し、どこで間違っているのかを認識し、再び自力で解答を再現するのがやり直しです。曖昧なまま先に進まず、一つひとつ処理していくことが大切です。ギリギリになって慌ててワークをやるとなると、間違いのたびにやり直しをするのが煩わしくなるので、ただ答えを写して終わりになります。最悪の場合、✕をつけたくなくて、問題を解く段階で答えを写す子もいるでしょう。こんな情けないテスト勉強にならないよう、普段の勉強を工夫して「余裕のある状態」をつくりだしておくことが欠かせません。簡単に言うと、「テスト期間でないときこそ地道に勉強をしておけ」ということです。テスト期間で1から10まですべて勉強しなくてもいいように、普段の勉強で6~7ぐらいまでは、少なくとも半分ぐらいは身につけておけばいいのです(普段から勉強するのは大変だというかもしれませんが、そのために塾があるのです)。出てしまった結果は変えられませんが、点数が出る前であれば、いくらでも結果を変える余地はあります。判断できない、自分の意見を伝えきれない、ボソボソと話す、すぐ逃げるなど、精神的に未熟な生徒こそ、たくさん勉強をして結果を出し、自信と余裕を生みだしておくべきではないでしょうか。

     

      

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