現在、冬期講習生を募集しています。ひたすら暗記し、ひたすら計算し、ひたすら問題文を読みまくる冬期講習です。冬期講習は中3生のみの指導に限定し、受験生の知識の「穴」、技能の「穴」、理解の「穴」を徹底的に塞いでいきます。詳しくは「2019年冬期講習」をご覧ください。
塾には「入塾するべきタイミング」というものがあります。特に、当塾のように受験から授業回数を逆算し、年間のカリキュラムをきっちり組み立てている塾では、その傾向はより一層強いと思われます。指導する立場からすると非常に中途半端な時期にお問い合わせいただくこともありますが、その場合は遠慮なく「このタイミングでの入塾しても付いてくるのが大変です。その覚悟があるのであれば入塾ください。」ということを話しています。今回は、中3生以外で通塾を考えている方が「これからどのタイミングで通塾開始するのがいいか」をご紹介します。なお、この入塾のタイミングは当塾に限った話ですので、他塾については各塾にお問い合わせください。
中学2年生
言うまでもなく、次の受験生です。できるだけ早くまともな勉強を開始するべきだとは思いますが、中2生がこれから入塾する場合、来年の1月からの受講をおすすめしています。理由はただ一つ、今入塾しても、塾の授業の数学と英語は学校の進度との乖離が大きく、付いてくることが難しいからです。テスト対策が終われば、英語は比較に、数学は二等辺三角形に入ります。理科は電流の演習をひたすら行います。基礎知識がない状態で受講しても、頭のなかに「?」が浮かんで、ただ時間が過ぎていくのを耐えるだけになるでしょう。そこで、すべての教科でキリがよくなる1月からの受講をおすすめするのです。比較も、図形も、電流もすべて学校の授業でやってもらうことになりますが、それは頑張って習得してください。ちなみに中2生は3月から中3内容の指導を開始します。中2生は1月からの入塾をおすすめしますが、遅くとも3月から入塾するのがよいでしょう。
●1月からの指導内容
国語:現代文読解(説明的文章・文学的文章)、古文読解
数学:場合の数、確率 ← 全員が1からのスタートです
英語:中1・中2の復習(演習中心)+不規則動詞の過去分詞形を暗記
理科:天気 ← 全員が1からのスタートです
社会:歴史(ペリー来航から)
中学1年生
中1生はできるだけ早いタイミングでの入塾をおすすめしています。理由は大きく2つです。1つ目は、英語や数学の中1内容を取りこぼすと中2・中3内容の理解度が一気に下がり、かつ後から取り戻すのも難しくなるということ。もう1つは、特に中1の数学は小学算数の内容とかなり近いので、中途半端なタイミングであっても理解するのがそう難しくないことです。現中1生からは、新学習指導要領の全面実施になり、とりわけ英語の負担が大きくなります。小学校で大して英語を学んでいないにもかかわらず、習得するべき文法量や単語量が大きく増加します。英単語は受験が近くなってからまとめて覚えるようなものでもありませんし、現実的にそれは不可能です。地道にコツコツ積み上げることが重要なのです。当塾では1回の授業で15個の英単語のテストをして、1週間に30個の英単語習得を課しています。そうすると年間で1000個以上の英単語を習得することになります。これを3年間継続すれば、単語に関しては困ることはほとんどなくなります。なお、「中1内容は大丈夫だ」という自信のある方は、中2内容の指導が始まる春期講習からお通いください。
●定期考査対策後からの指導内容
国語:古文読解 ← はじめから説明します
数学:図形(移動・作図) ← 全員が1からのスタートです
英語:be動詞・一般動詞の総まとめ(3単現のs中心)
理科:光・音・力の問題演習
社会:歴史 ← 最初から授業します
小学6年生
6年生は、来年1月からの受講をおすすめしています。今の入塾は消化不良で終わる可能性が高いからです。算数は9割方指導を終えており、残りは場合の数と資料の調べ方ぐらいです。当塾では来年の1月から「中学入学準備講座」のようなものを設ける予定ですので、そちらから受講するのがいいかと思われます。ちなみに、「中学入学準備講座」は、算数と英語を指導する予定です。算数は、ひたすら小学校の不足分を補っていきます。英語は、基本的に文法事項は扱わず、ひたすら英単語を習得していきます(中学校で使う教科書の英単語を覚えていきます。Program4ぐらいまでは覚えられるはずです)。
●1月からの指導内容
算数:復習教材を使った問題演習
英語:アルファベット・ローマ字・英単語習得
国語:授業なし
小学5年生
小5生はできるだけ早いタイミングでの入塾がおすすめです。11月からの算数は、小学算数で最も重要な単元である「単位量あたりの大きさ」に入ります。さらに現小5生からは新学習指導要領の影響で、「速さ」を5年生で勉強することになったので、この「単位量あたりの大きさ」のボリュームが増大しました。「単位量あたりの大きさ」は、中学の数学だけでなく、理科や社会でも必須です。にもかかわらず、「単位量あたりの大きさ」を中学で学ぶことはありません。つまり、小学校で習得した理解・知識を、中学に入ってもそのまま使っていくこととなるのです。小学校で「単位量あたりの大きさ」を軽視して、何となく計算していた子は、中学に入っても「密度」「圧力」「人口密度」「1人あたりの国内総生産」などで苦労します。それに対して、5年生で「単位量あたりの大きさ」を正しく理解し、習得した子は、密度や圧力の計算もわざわざ計算式を「公式」として暗記する必要はなくなり、勉強の負担が軽くなります。なお、来年1月からの算数は割合です。これも超重要単元です。苦手にする子が多い「濃度」「湿度」計算も小学算数が身についていれば大したことありません。とにかく、小学5年生の算数はこれから超重要単元のオンパレードです。
●11月からの指導内容
算数:平均、単位量あたりの大きさ、速さ ← これらを12月まで2か月かけて習得していきます
国語:現代文読解(説明的文章・文学的文章)
ぜひ入塾のタイミングの目安にしてください。タイミングを逃して後手後手になるのではなく、先行逃げ切りで余裕のある勉強をしていきましょう。