2024年12月12日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

テスト対策が上手い子・下手な子

こっそり、冬期講習の募集を開始しています。当塾の冬期講習は中3生のみです。詳しくはこちらの「2019年冬期講習」をご覧ください。

       

先日から定期考査対策が始まっています。メイン中学が今年から定期考査の回数が年2回になったので、生徒も久しぶりの対策に取り組んでいます。対策が始まって4日目ですが、勉強の仕方が上手い子と下手な子がハッキリしています。勉強のやり方のどういうところに違いがあるのか紹介します。

      

その① 一貫する

勉強が上手い子は、その日にやるべき科目・単元を考えてから勉強に取り組んでいるので、コロコロ教科を変えることがありません。「今日は理科をする」と決めたら、学校のワークを解く⇒できなかったところを覚え直したり、ノートにまとめたりする⇒他の問題集を解く⇒できなかったところを再度確認する…と徹底的に1つの教科をやり抜きます。定期考査直前に1教科だけに集中した勉強はいけませんが、テスト本番まで10日以上あるのですから、1日に1教科ずつ潰していくというのはいい作戦です。それに対して、勉強が下手な子は、やることがころころ変わります。定期考査の勉強を開始して間もないこの時期に、教科や教材を頻繁に変える生徒は内容の理解が全く進んでいません。とりあえず問題解いた、とりあえず予定のところまで終わった、とりあえず問題を解いているというだけで、身につけるとか覚えるという勉強にはなっていないのです。

      

その② こまめに丸付け

生徒にワークを解かせると、丸付けもせずに数ページ解き進める子がいます。なぜか一番最後に丸付けを取っておくのです。塾ではこのやり方には指導が入ります。A問題、B問題と分かれているのであれば、A問題を解いて答え合わせ・やり直しをしてからB問題にいくのが基本です。もし、間違ったやり方で解いてしまっていても、A問題の答え合わせで誤りに気づくことができます。B問題まで続けて解いてしまうと、A問題もB問題もどちらも間違ったやり方で解くことになり、最悪の場合、間違ったやり方のくせが残ってしまいます。また、まとめて丸付けをすると、どうしても丸付けが甘くなります。そして、間違いの個数が多くなるほど、やり直しが手抜きになります。こまめに丸付けをするのは、間違いを減らすだけでなく、知識・理解の確認の機会を増やし、やり直しという余計な労力を省くことにつながります。

(普段の授業でも、宿題の丸付けをせずに持ってくる子がいますが、なぜ丸付けをしないのか不思議です。自分が解いた問題が正解なのか、不正解なのか気にならないのでしょうか。問題を解いたら丸付けをするということは当たり前です。いつも言っていますが、勉強ができないのは才能の問題ではありません。やるべきことをやるかどうかの問題です)

     

その③ 何か見ながら解く

これが成績が上がらない子が一番やっていることです。自分で何も考えず、教科書で調べながらワークを解いています。なぜこのやり方がいけないか、それは分類ができないからです。ここでの分類とは、できる問題なのかできない問題なのかという分類です。何かを見ながら問題を解くということは、自分の頭で考えていないということです。それらしい答えを教科書の中から探して、それを書き写しているだけの作業に過ぎません。もちろんワークにはシャーペンで書きこみます。そして、教科書を見ているのですから、答え合わせでも〇がつくでしょう。問題に〇がついた瞬間、その問題は「できる問題」に変わります。本来であれば、✕がつき、やり直し・覚え直しをしなければならない問題であるにもかかわらず、〇がつくことによって「できる」と誤解してしまうのです。成績が上がらない子のワークを見ると、漢字も、英単語も、理科や社会の語句も、実力以上の〇がついています。尋問をすると、案の定教科書を見ながら解いたことを白状します。どこかに「×をつけたくない」「✕が多いと評価が悪くなるのではないだろうか」という浅はかな気持ちがあるのでしょう。常に言っていますが、できない問題にはでかでかと✕をつければいいんです。その後にきちんとやり直しをして、次できるようにすればいいんです。問題を解くときには、何も見てはいけません。何も見ずに解くからこそ、正解した問題には自信をもって構いませんし、正解できなかった問題は自分の穴として認識することができます。あとはひたすら穴をふさぐことを考えればいいのです。

      

その④ アウトプットの量

成績の高い子は、テスト勉強がアウトプット(問題演習)中心です。そもそも、テスト対策前までにある程度の知識を蓄積しているので、今さらインプットに時間を割かなくてもいいという理由もあるでしょうが、それでも繰り返し問題を解いています。決してインプットが多いことがダメだと言いたいのではありません。覚えていないものは思えなければなりませんし、理屈を理解していないものは理解しなければならないのは言うまでもないでしょう。学力の低い子は目的の無いインプットが多いのです。この4日間だけでも、英語の本文をそのまま丸写しする(何のために書いているのかを聞いても答えられず)、ワークの問題文を丸写しする(わざわざ問題文をうつしながら問題を解く目的は何?)、英単語をノートにまとめるときに、すでに覚えている単語まで書く(どうやら学校の自学ノートのページを埋めるために全部書こうとしていたようです)など、できないものをできるようにするという目的から乖離した「単純作業」が散見されます。「単純作業」では自分で何か考える必要がなく、ストレスもかからないので、やる気のない子にうってつけです。その結果、勉強への耐性が弱くなり、「分からないからやめる」「できないからすぐ逃げる」「才能がないからと諦める」…こんな状態に陥ってしまうのです(学力の低い子は、勉強への耐性が本当に欠けています。これまでちょっとでも分からない問題があったらすぐに逃げてきたのでしょう。当塾に通う以上、できないことから逃げることは認めません)。定期考査対策に真正面から取り組むことは、学力の向上だけでなく精神的なタフさも生み出すのです。

      

まだ10日あるといっても、試験範囲がそこそこ広いので苦戦しています。ワークを終えるだけで精一杯な生徒もいます。あと10日でどこまで徹底できるか、現状に満足せず自分にどれだけ課題を課すことができるか見ていきましょう。

       

(最も勉強しなければならないはずの中3生の勉強時間が少ないのが問題です。いつまでも腹をくくれていないのでしょう。どうにか最小の努力で、最大の結果を出したいのでしょう。残念ながら学力の蓄積の無い生徒が下手に効率を追い求めるのは逆効果です。ひたすら勉強に時間を注ぎ、問題数をこなす以外に今のヤバい状況を脱する方法はありません。少なくとも私には思いつきません)

      

      

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