2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

解決できるって楽しい!

現在、夏期講習生を募集しております。詳しくはこちらの「2019年夏期講習」をご覧ください。不明点はお気軽にお問い合わせください。

      

昨日の小学生クラスでは、割合を表す分数を指導しました。お子様の勉強の面倒を見たことがある方であればわかるでしょうが、この「割合」についての単元の指導は教え方を間違うと(理屈を抜きにした教え方をすると)、子どもたちは全然理解できなくなります。大人はふだんの生活の中で「割合」の考え方を使うことが多く、慣れていますので、理屈を無視しても感覚だけで解けてしまいます。ですから、子どもに指導するときに「これをこれで割ればいいんだよ」という眼前の問題を解くためだけの短絡的な指導になってしまいがちになります。それでは、今やっている問題は解けたとしても、言葉の順序が入れ替わったり、数が変わったり(整数、分数、小数、中学に入ると負の数も出てきます)すると、計算できなくなってしまいます。割合の計算でも、その他の文章題でも「根拠をもちなさい」と繰り返し言っています。なぜかけ算をするのか、なぜわり算をするのか、わり算であればどの数でわるのかを、言葉でも図でも構わないので説明することを避けてはいけません。特にかけ算とわり算のどちらを使うのかで迷う子が多いのですが、そもそもかけ算とわり算は全く逆の作業をしているわけなので、そこで迷ってしまうということは「かけ算とは?」「わり算とは?」という計算の目的を見失っている可能性が高いです。この時期は、夏期講習の塾選びをされている方も多いでしょう。「小学校のときから塾に通うかどうか」とか「どこの塾に通うかどうか」というのは、見方を変えれば「どのレベルで満足するのか」と言えるのではないでしょうか。分数の基本のやり方だけ知りたいのであれば、学校の授業で十分です。基本計算を身につけて、計算スピードを上げたいを思えば、親が勉強に積極的にかかわるか、どこかの塾を探した方が良いでしょう。さらにそこから数的思考力を養い、基本計算を使えるようにしたいのであれば、数や計算の理屈を疎かにせず指導できるところを頼るべきでしょう。

    

さて本題に戻りまして、昨日の授業で割合の計算をしていると、ある生徒がボソッと「わーおもしろっ」とつぶやきました。割合を面白いと思うなんて珍しいなと思うと同時に、問題を解決することって楽しいのだと改めて感じました。これまでずっと分数のかけ算・わり算を練習し、それはそれは地味な授業ばかりでした。1時間ひたすら分数の計算をするのですから、生徒にとってはつまらないことこの上ないでしょう。しかし、つまらない訓練を重ねて身につけた技能を、問題の中で発揮し、解決できるというのは非常に気持ちのいいものです。答えを出せて、それがあっていれば超スッキリします。問題が解ける楽しさを味わえたのも、基本計算を身につけたからです。中学生にも言えることですが、子どもたちは基本計算を嫌がり、疎かにしてしまいます。面倒くさいですし、やり方を分かっているから大丈夫だと思っているのです。しかし実際には、「分かる」と「できる」は別次元のものです。分かっていても、いざ解かせると間違ったり、時間がかかったりするのは、決して珍しいことではありません。ですから、特に子どもたちが嫌がる基本計算においては、大人からの強制力が必要です。塾の宿題でも、学校の宿題でも、親が買い与えた計算帳でもいいので、計算練習を積ませておいた方がよいと思います。子どもたちは面倒くさそうな顔をするかもしれませんね。でも、計算力が高まり、安定していくと、解ける問題が増えたり、計算のミスが減ったり、ハイレベルの問題まで解けるようになったりします。少なくとも、基本計算ができるかどうかのところにいるよりも、努力でそこを抜けだして計算を使いこなす側に回ったほうが楽しいですし、これから先の算数・数学の苦しみが少なくて済みます。算数・数学が大きな武器となるでしょう。

     

     

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