2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

夏期講習のポイント(中2)

夏期講習のページを公開してから、多くの方が見ていただいているようです。少しでも塾選びの参考にしていただけるよう、各学年の講習内容をより詳しく紹介していきたいと思います(塾探しをされている外部の方向けのブログです)。更新は不定期ですので悪しからず…。

     

今日は残席数が最も少ない中学2年生の紹介です。基本的な情報は夏期講習のページに載っている通りですが、もう少し掘り下げて説明します。中2は国語・数学・英語・理科の4科目を指導します。社会の授業はありません(講習以外の通常月には指導します)。どれも高校入試に直結するものばかりですので、超濃厚な12日間となるでしょう。

      

国語は、古典を取り扱います。中2で古典を扱うのは、夏期講習が最初ですので、夏期講習からでも十分対応することができます。中1では歴史的仮名遣いや簡単な古文読解を行ったと思いますが、中2ではそれをさらに掘り下げて、古文読解力を高めていきます。文法的側面、論理的側面、あるいは古文常識などから、わからないものを解き明かしたり、予測したりしていきます。ただし、古文読解の準備として、6月~7月の授業で国文法の指導をし、用言や付属語の知識を身につけます。古文の指導において、「助動詞って何?」「未然形って何?」となることを防ぐためです。先ほど、夏期講習からの受講でも十分対応できると書きましたが、より実力を高めようと思えば、6月の授業から受講していただくのがよいでしょう。また、夏期講習の後半では、漢文の指導をします。これは全く初めてのものですので、1から丁寧に説明します。漢詩の知識、返り点、書き下しなどの基本知識・技能を習得することが最低限の目標です。もちろん読解までできるようになればそれに越したことはありませんが、まずはこれらの基本をマスターすることが優先です。なお、国語には小テストがあり、書き問題10問、読み問題10問を出題します。夏期講習では10回のテストをする予定なので、計200個の漢字の読み書きをマスターすることになります。当塾の小テストは満点合格なので、1つも漏れなく覚えてもらいます。学校から夏休みの宿題として、漢字プリントが与えられるかもしれません。とにかく指示された回数だけひたすら漢字を埋めてもなかなか覚えないものですが、テストのため、言い換えるならば間違えないようにするために練習すると定着度が飛躍的に向上します。「漢字20個テストする」となると誰しも面倒で、できるならやりたくないと思うでしょうが、だからこそ面倒なことをやり続けると差をつけることができるのです。

     

数学は一次関数です。中2の最難関単元の一つであり、入試には毎年大問として出題されるものです。あらかじめ宣言しておきますが、超重要単元なので、夏期講習の12回では一次関数すべての指導は終わりません。中には12回程度で一気に指導してしまう塾もあるかもしれませんが、当塾は必要なところには必要なだけの時間を割く方針なので、一次関数にはたっぷりの時間をかける予定です。では、夏期講習ではどこまでの指導をするのかというと、教科書で言う「一次関数と方程式」までです。一次関数の式を求める、グラフを書く、2つのグラフの交点を求めるなどの基本作業を12回かけて習得します。夏期講習で基本を身につけたうえで、9月以降に残りの「一次関数の利用」に挑戦していきます。この「一次関数の利用」については、入試レベルの問題(というよりも実際の入試問題)を解けるまで鍛えるつもりです。一次関数では、連立方程式の計算を使うことがあります。当塾では5月20日から連立方程式を指導開始し、夏期講習前まで連立方程式の練習をしまくります。計算力に課題がある場合には、早い段階からお通いいただき、とことん計算練習を積まれるのがよいでしょう。数学も小テストがあり、前の授業で指導した内容の復習問題を出題します。標準的なレベルの問題を確実に、素早く処理することを目指しています。

      

英語はThere is構文、疑問詞を用いた疑問文、不定詞を扱います。なかなかボリュームたっぷりですね。There is構文は、はじめの形を身につけるところにややハードルがありますが、そこさえ乗り越えてしまえば、中1からこれまでやってきたbe動詞の文と何ら変わりません。当塾の英語は「日本語を英語にする」というのが中心です。空欄穴埋めや並び替えはちょいと知識を入れ、練習すればだれでもできるようになります。大して実力がなくても解けてしまうのです。でも、最初から最後まで間違いのない英文を書き上げること(つまり英作文)はそう簡単なことではありません。今扱っている文法の理解やこれまで扱った文法、単語の理解が欠かせないからです。達成の目安はスムーズに日本語を英語にすることができるかどうかです。これができればOK、できなければできるまで練習をしてもらいます。疑問詞を用いた疑問文は中1でも学習したものの続きです。続きとは言っても疑問文の作り方が変わるわけでも、新たに何か覚えなければならないというわけでもなく、ただの総合演習です。ゆえに、きちんと中1から積み上げた子にとっては楽々クリアできるでしょうし、積み上げがない子にとっては貴重な復習となります。間に助動詞の復習を挟み、夏期講習のフィナーレは不定詞です。あらかじめ申しあげておきますが、不定詞はすべてを指導し終えることはできません。夏期講習では基本中の基本である名詞的用法のみの授業です。すべての指導はできませんが、特に重要な導入の部分に全力を注ぎます。そうすることで少なくとも、「不定詞って何?」などと言う残念な状況は回避することができるはずです(残りの副詞的用法・形容詞的用法そして動名詞は9月以降に学習します)。英語の小テストは英単語15個と基本英作文5問を出題します。英単語は指示された範囲を覚え、英作文は直前に指導した文法を用いる実力問題です。どれだけ前回の内容を理解しているのか、それからこれまでにどれだけの単語力・文法力が身についているのかを試すための小テストです。

      

中2の理科は動物の生活と種類です。学校では夏休み前に学習を始めている単元ですが、夏期講習では1から指導を開始します(ちなみに夏期講習前の理科授業では中1・中2化学分野の実戦演習を行っています)。中2の生物分野は覚えることが多く、それも紛らわしいものばかりなので、より効率よく学習し、整理しておく必要があります。中途半端に知識を入れておくと、問題の情報を読み取るのに苦労しますし、簡単に引っかかってしまうでしょう。生物分野において、覚えることから逃げることは、すなわち点数が取れないということを意味します。とにかく覚えるべきことは覚えてもらいます。そうはいっても、ただ「覚えなさい」で済ませる気はさらさらなく、言葉の意味を説明したり、優先順位をつけたり、またはしょうもないゴロ合わせを伝授したりして、インプットしやすい状況を与えます。ゴロは本当にくだらないものばかりですが、どれも一撃必殺の強力な武器となるはずです。一通り指導し終えると、残りは実戦演習に充てます。これまでの知識の確認をはかり、そして問題の中での知識の使い方を示します。これにより9月以降の学校の授業では、学習内容を俯瞰で見ることができるようになります。塾の授業で1度通して学習し、実戦演習で問題に触れ、それから学校で再度学習することで、知識の定着や理解が一気に進むでしょう。

       

ちなみに社会については、夏休み前までに近世の歴史を、9月以降は日本地理を指導します。

     

夏期講習で扱う学習内容には、それまでの学習内容とのつながりがあります。したがって、できるだけ早い段階から受講していただくのがベストではあります。夏期講習を受講される方には、6月、7月をお得に受講できるようにしているのもそのためです。6月、7月と積み上げたうえで夏期講習を受講いただくと理解度がアップするのです。お申し込み、お問い合わせはお電話(092-410-5377)または問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ。

       

     

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