2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

それ、本当に「苦手」ですか?

現在、春期講習生を募集しております。詳しくはこちらをご覧ください。なお、早期割引は16日(土)までです。

      

子どもたちが「〇〇が苦手」とよく言いますが、この言葉ほどあてにならない言葉はありません。周りの大人もその言葉をうのみにして、「この子はこれが苦手なんだ」と信じてしまいます。なぜこの言葉があてにならないかというと、それは、「苦手」というのはある程度時間をかけ、量をこなして初めて気づくことができることだからです。それだけの量や時間をかけていないのに、「○○が苦手」と言ってしまうのは、ただ単に勉強から逃避しているだけです。やればできるにもかかわらず、それをやろうとせずに、あるいは言われたとおりにやらずに、「苦手」だと判断するのは間違いなのです。たとえば、私はテコンドーの練習をしたことがありませんし、ルールも知りません。そんな私がテコンドーの試合をして負けたからといって、「テコンドーが苦手だ」とは言いません。あるいは、私はサッカーのルールはある程度知っています。学生時代に体育の授業や休み時間にサッカーをしたことがあります。所詮その程度しかやったことがありませんので満足の行くプレーなどできるわけがありませんが、「サッカーが苦手だ」なんて思いません。ろくに努力してもいないことについて、得意も不得意もありません。自分の才能がどこに向いているのかや得手不得手は、時間をかけ、努力を積み重ねて初めて気づくことができます。つまり、子どもたちが苦手だと感じていることのほとんどはただの努力不足が原因なのです。

      

ゆえに「勉強が苦手だ」と感じている子にまず私が伝えることは「できるまでやりなさい」ということです。英単語でも、数学の文章題でも、理科の計算問題でも、年代の暗記でも、できるまでやることが重要です。もちろんそこから逃げることは簡単です。言い訳の材料など山ほどあります。それこそ「自分には向いていない」「部活に集中したい」「先生との相性が合わない」「自分のペースでやりたい」「勉強の意味が見いだせない」という言葉は中学生が使うお決まりのフレーズです。それでもまずは、できるまでやり抜くことです。どんなことにおいても言えることですが、一度でも逃げてしまうと、そのあとも同じ状況になれば簡単に逃げ出すようになってしまいます。定期考査の勉強から逃げてきた子は、何もなければ逃げ続けるでしょう。「怠け」「適当さ」「雑さ」は、徐々に大きくなり、いつしか癖になります。それらと学力は反比例の関係にあります。勉強で成績が上がるかどうかを左右するのは、才能があるかどうかではなく、運があるかどうかでもなく、どれほど自分の中の怠惰な部分を排除できるかにあるのです。

       

春期講習生や新規入塾生にとって大事なのが、初回授業の宿題と小テストです。中学生の宿題は簡単かつ基本的な問題しかありませんし、小テストは与えたリスト通りのものを出題します。時間をかけて勉強すれば誰だって満点がとれるようになっています。にもかかわらず満点が取れない、宿題をやっていない、勉強した跡が見受けられないということになれば、成績向上は見込めないどころか、塾に通うだけお金の無駄に終わるでしょう。ホームページにも受講案内にも書いていますが、当塾は子どもたちのやる気をひき出す塾ではありません。親にお金を出してもらっている以上、やる気があろうとなかろうと、子どもたちが逃げずに勉強に取り組むことは当然だと思っています(社会に出ると「やる気が出ないので…」なんていう人はいません。にもかかわらずやる気のない子どもに迎合しようとする学習塾が多いのは、なぜでしょうか?)。ただ時間だけを消費する勉強ではいけません。小テストで満点が取れるように勉強してください。ミスが無いか細かく確認してください。時間内に解けるように、スピードも意識してください。雑な子は成績が伸びないと書きましたが、逆にいうと、気をつけるべきことを気をつけ、意識するべきところを意識するようになれば、点数を取る実力は着実に身につきます。やり方や取り組み意識を間違わなければ、「苦手」は苦手ではなくなるのです。子どもが何かを変えたいと思うのであれば、あるいは親が子どもに意識を変えてほしいと思うのであれば、学年が切り替わるこのタイミングは絶好の機会だといえるのではないでしょうか。

        

        

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