2024年6月21日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

受験の天王山

明日から冬期講習がスタートします。少人数の受験生ですので、徹底的に実力を高めていけそうです。よく、「受験の天王山」という言葉が使われますが、この冬期講習以降の2か月こそが、受験の合否を分ける本当の天王山です。たった2ヶ月であっても、中学生が本気の勉強に目覚めたとき、爆発的に学力が伸びることがあります。その一方、ラスト2か月で自分を追い込めず、「大丈夫だろう」と甘やかしてしまえば、後ろから猛追するライバルに易々と追い抜かれていくこともあり得ます。毎年、どちらのパターンも見てきましたが、指導者としては、最後の追い込みができず、不合格ラインに転げ落ちる受験生は、絶対に出したくありません。「これでもか!」というくらい勉強して、余裕で合格するのは構いませんが、そこそこの勉強しかしなかったせいで、点数が足りずに不合格になるという結果は、絶対に許してはなりません。まずはこの2週間で自分がどれだけやれるかを知ってほしいと思います。意外に「やってみれば案外できるんだ!」と気づくはずです。

 

今年2018年は、至る所で「平成最後の〇〇」というフレーズが枕詞的に使われてきました。私自身も平成の30年間を生きてきた人間ですので、平成の時代があと数ヶ月で終わってしまうことに寂しさを感じます。平成という時代は冷戦の終結で幕を開けました。しかし、私自身は冷戦の終結を教科書の知識としてしか知りません。その現場をリアルタイムで見たり、聞いたりしたわけではないからです。もちろん子どもたちに冷戦の終結について話すために冷戦の勉強はしますが、どうしてもその時代の空気感、大衆の感情の動きというのは伝えることはできません。それに対して、私にはいくつかの非常に記憶に残っている場面があります。その一つがトリノオリンピックの荒川静香さんの金メダルです。トリノオリンピックではことごとく日本選手がメダルを逃しており、日本中に沈滞感が漂っていました。「トリノではメダルなしか…」という空気を打破したのが、大会終盤に金メダルを獲得した荒川静香さんでした。決して派手ではありませんでしたが、美しく妖艶な演技に引き込まれていたのを鮮明に覚えています。たった1個の金メダルが日本全体を、多くの日本国民を明るくしてくれたその日は、私にとっては平成時代を代表する一日です。

 

もちろん、子どもたちが歴史を勉強するのは大事です。とりわけ戦後の日本の歩みや世界の動きを学ぶのは今日の日本を知るためには欠かせませんし、何より一般常識だともいえるでしょう。しかし、子どもたちにはまずは「今」という瞬間を大切にしてほしいと思っています。子どもたちが、自分自身の目で見て、耳で聞き、肌で感じる一つひとつのものを、どんどん蓄積してほしいと思います。私がテレビの前で妖艶な演技に感動し、日本が一気に明るくなったのを時間がたっても覚えているように、自分自身が経験したリアルな歴史を大切にしてください。過ぎた時間は二度と返ってこないからこそ、「今」を無駄にしてはいけません。「今」見たことも頑張ったことも、自分の中にしっかりと根を張るものです。「今」頑張るべきものの中に勉強があります。受験後に、「あのときの自分は本当によく頑張った」と思えるように、「今」を無駄にしてほしくありません。子どもたちに、冷戦の終結やトリノオリンピックのことをいってもイマイチ理解できないでしょう。それらが、彼らにとっては過去の歴史だからです。しかしながら、これから子どもたち自身が生みだしていくものは鮮明な記憶として残っていくでしょうし、さらに変えたいと思えばいくらでも変えていくことができます。

 

さあ、「今」をどう生きますか?

はたまた、「今」をどう生きてほしいですか?

 

 

 

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