2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

トレードオフ

時間は有限ですので、何かをやれば別の何かに充てる時間が減り、それを取り返そうと時間を費やすと、また別の何かに影響が出ます。これをいわゆるトレードオフの関係といいます。例えば、高校の学校説明会に行った場合、貴重な時間を5~6時間は失います。入試では点数を取らなければ合格できないということを考えると、この時間は損失以外の何物でもありません。とりわけその日の塾の授業で非常に大事な部分の説明をする場合は、生徒が考えている以上に大きな損失をこうむることとなります。しかし、一方塾の授業を休むことで、高校の様子(とはいっても表面上の様子にしかすぎませんが…)を知ることができます。高校でどんな勉強をしていくのかを知らない子どもたちが、たった一度高校を見たところで何が分かるんだ?という気持ちが無いわけではないですし、特に私立高校だと「わーこの高校きれい」「なんか建物古いなー」で終わってしまうことは多々ありますが、それでも百聞は一見にしかずというように、実際に見ることで感じることもあるでしょう。ですから、高校の説明会に行くなと言いたいのではありません。そこで失った5~6時間の勉強時間は、子どもたちがどうあがいても返ってくることはないということが言いたいのです。これがトレードオフの関係です。

 

学校の説明会に行くなとは言いません。体調を崩してそれでも塾に来なさいとも言いません。ご家庭の用事と言われれば、どうぞお休みくださいと言います。しかし、勉強をしていないその間は、決して勉強ができるようにはならないということは理解しておかなければなりません。何度も言いますが、世の中はトレードオフの関係なのですから。やりたいこと、やるべきこと、やったほうがいいことを全部やるのは不可能なので、優先順位をつけて処理していくわけです。精神的に成熟した子はやるべきことから手をつけ、精神的に未熟な子はやりたいことから手をつけます。そしてその精神的な成熟の度合いが学力に結びつきます。小学校時代からやりたいことばかりやってきた人間と、やるべきことをきちんとこなしてきた人間で差が生まれるのは必然ですね。そして精神的に未熟な子は卑屈になり、さらに現実から目を背けます。人生をたった10数年しか生きていない子どもたちの中にすでに埋めることのできない程の精神的格差社会が出来上がってしまっているのです。でも安心してください。高校に入学してしまえば、周りには同じような精神年齢の人たちが集まりますので、「自分だけが精神的に未熟だ」「自分だけができない」と卑屈になることはありません。上位の高校に属している意識の高い高校生と、下位の高校に属している意識の低い高校生が決して交わることがないからです。しかしその分、中学の3年間以上に高校の3年間でより学力格差・精神的格差が広がるのは、当然の結果でしょう。そして残念ながらそれほど大きな格差が生まれているということに気がつくのは社会に出るとき、あるいは社会に出てからとなるのです。

 

精神的に成熟するための簡単な方法は、勉強をして結果を出すことです。勉強ではなくても構わないのですが、最も手っ取り早い方法は勉強です。勉強を「やりたい」と思う子はほとんどいません。大概は「やりたくない、面倒くさい」と思っていることでしょう。その勉強と向き合って伸ばそうとする行為は、紛れもなく自分を高める行為だといえます。逆に、部活という「楽しいこと、自分の好きなこと、やりたいこと」だけをやっているのでは精神的成熟は見込めません。楽しいことだったら誰でもできるからです。

通ってくれている塾生には、「面倒くさいことから逃げずに、努力をして成績を上げる」ということを、面倒くさがらずにしつこく伝えていかなければなりません。

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