2024年6月20日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

まだ中1だから・・・

塾に通い始めるタイミングはいろいろあります。「中3になったから」、「部活を引退したから」、「近くに塾ができたから」など様々です。その中でよくあるのが、「成績が下がり始めたから塾に通う」というものです。これまでは定期考査でそこそこの点数が取れていたのが、いつの間にか80点を切り、70点を切り、平均点を切り、気がつけば直視できない点数になっていまい、慌てて塾に通い始めるというものです。前は点数が取れていたのに、なぜ点数が下がったのでしょうか。学習内容が難しくなったから?先生との相性?部活に精を出しすぎている?もちろんこれらも理由としては考えられます。中1から中2になって学習内容が難しくなりますので、勉強の量を変えなければ成績は下がります。前の先生は分りやすかったけど、今の先生は分りにくいということもあるでしょう。学校に通う目的が、勉強することではなくて、部活することになっているのかもしれません。

 

しかし、成績が下がりだす最大の原因は、「そもそもはじめの点数が取れていたときにも、大して内容を理解していなかった」ということにあります。例えば中1の英語は、誰でも点数が取れるようになっています。はじめのテストは、「私は」があれば「I am」、「あなたは」があれば「You are」で始めていれば点がもらえます。そこには一般動詞とbe動詞を区別するという意識はありませんが、それでも点が取れます。なぜならbe動詞と一般動詞をきちんと意識させ、使い分けるということを、そもそも学校では行っていないからです。中間考査はbe動詞、期末考査は一般動詞を出題すると分かっていれば、中間考査ではとりあえずI am、You are と書いておけばいいのです。残念ながら学校の定期考査(とりわけ中1の問題)は実力がなくても点数が取れてしまうテストです。中2になっていきなり成績が下がったと思うかもしれませんが、実は中1の段階から土台は貧弱で、ただ単に表出していなかっただけなのです。定期考査では英語に限らず、内容を理解していなくても、ワークの問題をただ単に覚えていればある程度の点数が取れます。また一部の塾では以前の定期考査の問題のコピーが配布されているなど、定期考査は入試と違ってドーピングし放題です。定期考査の点数で大事なことは二つです。一つ目は「定期考査で点数が取れているからといって、それだけの実力があるわけではない」ということです。定期考査で8割取れれば、模試で8割取れるというのは大間違いです。定期考査は単なる「努力賞」なのに対して、模試や入試は「蓄積した実力一本勝負」です。事実、定期考査で9割を取っている子でも、模試では偏差値50前後を行ったり来たりなどざらです。入試で点数を取る実力がなくても、定期考査では点数が取れてしまうのだということを念頭に置いて、あまり定期考査の高得点に浮かれすぎてはいけないのです。二つ目は、「定期考査の点数が悪いから実力がない、と考えるのは間違いである」ということです。先に述べたように、定期考査は単なる「努力賞」です。点数が取れない(具体的には5教科で400点以下)というのは、勉強していない、努力していないということが原因です。「部活があるから…」とか「学校の授業が分かりにくくて…」などということを言い訳にして、勉強することから逃げているだけなのです。定期考査には才能・能力・素質など、全く関係がありません(そもそも中学校で学習する内容に、それらの要素は関係ないと思っています)。ただただ勉強した人は点が取れて、勉強しない人は点が取れないということなのです。ですから「うちの子は実力がないので300点しか取れないんです」ではなくて、正確には「うちの子は努力することを怠ったので300点しか取れないんです」と捉えるべきでしょう。

 

ちなみに学習塾の中には、保護者に対して「お子様は授業中きちんと勉強に集中しているので、確認テストでも高得点を連発していますよ」と言うために、「今日の小テストはbe動詞しか出ないから、主語がIのときはam、Youや複数のときはare、単数のときはisを書けば正解できるよ」などと宣言してテストを行うところもあります。案の定満点が取れますが、be動詞しか出ないと分かっているテストで満点を取ることに価値があると思いますか?満点だから実力がついていると思いますか?生産性のないテストであっても、生徒は満点を取れて喜びますし、保護者も安心しますし、指導者も責任を果たした気になっています。みんな大満足です。逆に、be動詞も、一般動詞も、疑問文も否定文も三単現のsもあれこれと入れたテストを行った場合、生徒はほぼほぼ点が取れません。そうすると、生徒は落ち込みますし、保護者もきちんと塾で勉強しているのか不安になりますし、指導者も追試ややり直しで余計な時間を取られることになります。こちらはみんながネガティブになります。もし生徒に達成感を味わわせたいのならば前者のテストが良いのでしょうが、青凜館では後者のテストしか行いません。理由は簡単、入試では出題されることがあらかじめ分からないからです。よって青凜館の英作文の小テスト5問すべてを一発で正解できる子はいません。一発合格はこれまで一度あるかないかです。そもそも生徒が簡単に満点を取ることができるような小テストをつくっていません。これまでの経験上、中学生が間違うことの多いものをふんだんに詰め込んだ、実力向上に特化した小テストしか行いません。

 

話を戻します。保護者の方の中には「わざわざ中1から塾に通う必要なんてあるの?」「成績が下がってきてから塾に通えばいいんでしょ?」などと考えている方もいるかもしれませんが、それは違います。学校の指導と、塾の指導は全く違います。学校は教科書の内容を淡々と教えていきますが、塾では、「数年後の高校受験で点数を取るために、中1の段階ではこれはできないといけない」という知識・技術を一つひとつ生徒に仕込んでいき、できるようにさせます。それらは例えば数学で言うと文字の使い方や方程式の立て方、英語ではbe動詞と一般動詞の使い分けです。塾に通わなければそれを理解していなくても、気づくことはありません。なぜならば学校の定期考査ではそこそこの点数が取れるからです。塾では「きみはなんとなく分かったつもりでいるけれど、その程度では全然ダメだよ」と示します。学校は一人一人の成績をつけるのが仕事なのに対して、塾は一人一人の成績を上げるのが仕事だからです。中1であれば中1のときにやるべきことがあるのです。それを「今はまだいいから」とか「まだ大丈夫だから」と放置すれば、気づいたときには全く分からないということにもなりかねません。塾で中学生の学力と向き合っている私としては、中1の勉強こそ正しくやるべきだと思うのです。

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