2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

私立文系と数学

昨日も中3生が学校が終わってすぐの4時ごろに来て、それから10時まで6時間ぶっ通しで勉強して帰りました。土日で長時間勉強したせいか、6時間程度の勉強であれば非常に短く感じられます。本当によく頑張っています。一人で家で勉強する場合、集中力を高め、自分を追い込むのは容易ではありません。おそらくこの生徒は、家で勉強したところでダラダラしてしまうということをわかっているのでしょう。ですから学校が終わって、夕食を食べに帰宅することなく、塾にやってきたのでしょう。ここまで勉強のみに時間を費やすのは、せいぜいあと3日なのですから、悔いのないように仕上げていきましょう。

 

ところで、あと数日で定期考査は終わりますが、勉強自体が終わるわけではありません。大事なのは定期考査が終わった後です。定期考査の前というのは、普通の中学生であれば誰だって頑張って勉強します。勉強をするのは当然です。しかしながら、定期考査が終わったその日に勉強に精を出せる中学生はなかなかいません。なかなかいませんが、一方で当然のように勉強を継続できる子がいるのも事実です。どちらが実力がつくかは考えるまでもありません。せっかくここまで勉強時間をこなすことに慣れて、知識を蓄積させてきたわけですから、定期考査が終わってもスピードを落とす必要はどこにもありません。君たちが目指すところは、もっと先なのですから。

 

話は変わりますが、先日、早稲田大学の政治経済学部が2021年度入試より、全受験生に大学入試共通テストを課し、英語・国語・数学IAを必須とすることを発表しました。これまでの私立文系の受験においては、英語・国語に加え、地歴での受験をするというイメージがあるかもしれません。多くの高校の私立文系クラスでは、途中から数学を放棄し、英語・国語・地歴の3科目受験に特化した指導が行われていました。受験では地歴ではなく数学を選択することもできたのですが、そもそも数学が苦手だったので私立文系にしたという子も少なくないでしょう。これから入試制度が変わっていく中で、「数学が苦手だから私立文系」という安易な選択ができなくなるのかもしれません。決して、中学校で勉強する数学程度でギブアップして、将来の可能性を狭めてしまわないように。

 

数学の勉強には中毒性があります。毎年、全国の入試を解くのですが、数学と理科だけは何時間でも解いていられます。疲れたから勉強を終えても、その後しばらくすると次の問題が気になってまた始めてしまいます。難しい問題に直面すれば、最良の解法を見つけるまで、いくらでも解きます。今回の中学校の中間考査は基本計算ばかりになりますが、ここから先、方程式・関数・図形・統計と思考力が問われるものが立て続けに出てきます。「面白い」「解けて楽しい」と思う子がいる一方、「意味わかんない」「めんどくさい」と思う子もいるでしょう。どちらになるのかは指導者のやり方と、子ども本人の努力次第です。数学ができるようになって無駄になることなど、何一つないのです。

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