2024年3月4日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

2日間で22時間の勉強

昨日、今日と行われた中間考査対策勉強会が終わりました。両日とも朝10時から夜の10時まで塾にカンヅメになり、休憩を挟んで11時間の勉強を行いました。2日間の合計で22時間です。中学生で、2日間の休日をこれほどまで勉強に費やした子はほとんどいないでしょう。学校の無いせっかくの休みなのです。部活も休みになります。たまには昼間で寝たいと思うでしょう。ゲームしたり、友達と遊びに行ったりしたいでしょう。しかし、2日間の学習会に参加した塾生は、2日間の大半を勉強に費やしました。さらには、塾だけでなく、家でもプリントを解いていたようで、それも合わせると、一日の半分以上の時間、勉強と向き合っていることになります。両日ともフルで参加した生徒は、これまでに1日たりとも10時間以上の勉強をしたことがないと言っていました。それなのに、環境さえ与えればそれを2日連続で行うことができるのです。もちろん勉強することでできなかったものができるようになるということも大事ですが、それ以上に、この土日は勉強だけに専念すると決心し自分の限界に挑戦したということ、そしてその結果、1日11時間という勉強が実は自分の限界でも何ともなかったということを知ったことが重要です。これは時間をかけてやった人間にしか分からないことです。この週末、午前中をダラダラ過ごし、昼からはお出かけをして、夜になって申し訳程度に勉強した、数多くいるであろう子どもたちには到底味わうことのできない、見ることのできない「すべてを勉強に捧げた!やり切った!」という感覚がそこにはあります。これから、受験勉強を控え、1日に5時間、6時間と勉強するべき場面は必ずあります。そんなときであっても、きっと乗り越えられるでしょう。なぜなら2日間の勉強をやり切った子からすると、それは「たった5時間」だからです。

 

人よりも良い結果を出したいのであれば、まずは人よりも努力をしなければなりません。努力とは簡単に言えば「勉強量」です。成績を出したいのであれば、まずは人よりも多く勉強する覚悟を持つべきです。量をこなすことよりも、勉強の質や効率を優先すべきだと仰る方もいるかとは思いますが、それは経験を積んだ大人であればこそです。何かに失敗したり、成功したりした経験の少ない子どもたちは、まずは自分の身をもって「どうやればうまくいくのか?どうやれば失敗するのか?」というものを経験しなければなりません。まずはやるべき量を増やして、そこからより効率のいいやり方や効果的なやり方を体得していくのです。時間の使い方や優先順位の話というのは、一歩進んだところの話です。ゆえに、「成績が上がらない」とか「点数を上げたい」と思うのであれば、まずは自分の勉強時間を振り返ってみましょう。思いのほか勉強に時間を費やしていないことに気がつくはずです(振り返るまでもなく気づいている人も多いでしょうが…)。

 

では勉強をたくさんやれば、その分右肩上がりで実力がつくかというと、決してそんなことはありません。むしろ、勉強をすれば自分に足りないところがどんどん見えてきて、「なんでこんなにバカなんだ」と情けなくなります。勉強すればするだけ「ここも分かってない」「ここはやったつもりだけど、忘れていた」という欠陥が見えてきます。子どもたちが勉強を避けしまう原因はここにもあり、自分のできないところを直視したくないという気持ちが大きく働きます。「どうせやっても間違うから、そもそも手をつけない」とか「分からないから、できるところだけをやる」とか、自分のきれいなところ、抜けていないところだけを見ようとしているのです。ですから、これまで勉強していなかった子が机に向かっても、初めのうちは表出していなかった欠陥がたくさん出てくることになります。部屋の掃除が苦手な人が、ものを無理やり押し入れに押し込めて、部屋を掃除している気になっているように、勉強をしない子は自分の知識の欠陥を隠してしておけば、とりあえずはその場をやり過ごすことはできます。しかし、いざふたを開けてみると、あれもダメ、これもダメと隠していた欠陥があふれ出してきます。それはそれはかなりの量です。間違いなく嫌気がさすでしょう。しかしながら、欠陥を見つけるのが勉強の目的でもあり、その見つかった欠陥を埋めるのも勉強の目的なのです。何もしないうちは埋まることがないのですから、自分の力で埋めていくしかいないのです。

 

青凜館の定期考査前の勉強では、他塾のように対策授業をしたり、対策プリントを配ったりすることはありません。そもそも子どもたちは自分のやるべきことを分かっています。塾生に「やらないといけないことは、何があるの?」と聞いて、答えられない子はいません。その答えが具体的かそうでないかの違いはあるにしても、それぞれが課題を分かっています。もちろん優先順位の問題はあります。先にやるべきことを後回しにして、簡単なもの、楽なものに逃げている子もいます。そのようなときは、なにくわぬ顔をして「そういえば、理科は大丈夫なの?」「今、一番不安なのは何?」と聞いてみます。すると、痛いところを突かれたという反応をしつつも、次の時間からは自ら苦手なものに取り組んでいきます。勉強会で意識していることは、子どもたちに手をかけすぎることなく、しかしながらここに来たら勉強せざるを得ない環境をつくること、そして子どもたちが欲したときにすぐに解決できるもの(指導者や教材など)を準備しておくことです。

 

定期考査前には、普段見られない子どもたちの「なにくそ」というような気合が見られます。ワークの間違いをゼロにするため、ひたすら同じ範囲を解き、苦手な単元では、ありとあらゆる類似問題を解き、副教科のややこしい言葉も殴り書きして暗記していきます。10時間も20時間もどんなに時間をかけて勉強しても、まだやらなければならないことがあるという現実に辟易しながらも、決して立ち止まらず一つひとつけりをつけていきます。そこには普段の、「まわりから課される勉強」にはない、自らの意思で自分を高めようとする意地のようなものがあります。私はこの定期考査前の勉強が好きです。いつも以上に子どもたちの成長を見ることができるからです。人が成長し始めるのは、自分が「やらなければならない」と気づいてからです。それは大人であっても同じことでしょう。与えられた仕事よりも、自分で開拓した仕事のほうが、つらいことも乗り越えられますし、より良いものをつくろうと思えるはずです。

 

定期考査の初日まであと3日しか勉強できません。ここまでの勉強がうまくいっている子は、副教科の勉強に注力して、5教科の勉強は確認程度になっているでしょう。これからワークを覚え始めますというようなそんな情けない子はいないと思いたいですが、ここにきてまだできないところがあるのならば、持てるすべての時間を費やしてでも穴を埋めていくべきです。勉強できるときにしなかった、勉強を始めるのが遅かった、そもそも授業を適当に受けていたなどの不勉強の報いがこれからの3日間に集約されていると思って、逃げることなく意地で取り組んでください。周りの人間を納得させるためには過程だけでは不十分です。周りを満足させるためには、何よりも目に見える結果が重要です。私や学校の先生、そして自分の親を驚かせるくらいの結果を出すことが、自分の実力を認めさせる最高の手段なのです。だって、いつもと同じ、座り慣れた定位置では面白くないでしょ?

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