2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

とことん考える

中3の数学では因数分解を指導しています。昨日の授業で驚いたのは、「計算スピードが明らかに上がっている」ことです。もちろん初めの慣れていないころに比べて早くなるのは当然で、いつまでもダラダラと因数分解しているようでは、あっという間に詰んでしまいます。でも、昨日は私がこのくらいかかるだろうと思った時間を軽々と越えてきました。その意気です。因数分解などのような単純・明解なものなど簡単に片づけてやるという気持ちで臨んでください。

 

さて、そんな授業の後半では複雑なパターンの因数分解に挑戦しました。a^2-b^2+a+bのような形です(^2とは2乗のことです)。こういう問題にはじっくり時間をかけて取り組んでもらいます。早く進みたいからといって、時間を切って解説すれば指導者としては楽なのですが、それでは子ども自身の力にはなりません。頭をはたらかせて、自分の力で答えにたどり着いてほしいのです。子どもたちが「ああでもない、こうでもない」と苦戦しながら解くと、たとえ答えまでたどり着かずともメリットがあります。一つは、解説を聞いたときに普段以上に腑に落ちて、理解がスムーズになること。もう一つは、時間をかけることで、その問題自体が目に焼き付き、似た問題が出てきたときに「これはどこかで見たことあるぞ」と記憶を頼りに解いていくことができることです。それは国語の読解も英語の長文問題も、理科の実験問題も社会のグラフ読み取りもすべてに通じることです。初めの段階こそ、時間をかけて一つひとつの問題に取り組むことが重要です。

 

青凜館の授業には授業ごとに時間割というものがありません。19:00~21:50という大枠だけがあるだけで、国語は〇分、数学は〇分と決められているわけではありません。普通の塾であれば、各教科の担当の指導者がいますので、時間が決められていなければ授業は崩壊するでしょう。気合が入りすぎて授業時間を5分でもオーバーしようものなら、「こっちの授業が短くなるじゃないか」という冷たい目で見られることになります。そうならないためにも決められた時間の中で、うまいことやりくりしながら授業をするのです。時間内にうまく収めることは重要なのですが、その反面ゆがみが生じるのは否定できません。大事ところを軽く飛ばして、「これを覚えておきなさい」で済ませたり、宿題に回したりなどは日常茶飯事です。そうならないために、つまり大事なところに十分な時間を割けるように、青凜館の授業はフレックススタイルでやっています。昨日の授業においても、英語の授業をしなければならないからといって、今やっている数学の考える時間を削ることはしませんでした。もし数学が想定以上に伸びたのであれば、次回の授業で英語の授業時間を増やせばよいだけです(そもそも昨日の数学に時間がかかることを想定して、先週から英語を先に進めていました。それゆえ次回は英語も数学も焦ることなく進めることができます)。

 

私の口癖に「しっかり考えなさい」というものがあります。子どもたちは今一つ「しっかり考える」という意味を分かっていないでしょう。「しっかり考える」という言葉自体が非常に抽象的で、具体的な光景ややり方をイメージできないからです。でも授業の中では「しっかり考える」ためのヒントを提供しています。「悩んだときは具体的な数字を当てはめる」「筆者の主張を把握してから読み進める」「肯定文をつくって、疑問文に直す」などのような基本的なところから、細かなテクニック的なものまで数えだしたらキリがありません。そう考えると、私が言う「しっかり考えなさい」とは、「解答を出すために必要な作業を、面倒くさがらずにやりなさい」と言い換えることができるかもしれません。もし勉強で面倒くさいことを避けようものなら、今度は私から面倒くさいこと(毎回同じ基本的なこと)を言われるのですね。

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