2024年10月15日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

あと11ヶ月

ついこの間公立高校入試があったと思っていたら、あっという間に1ヶ月経ち2019年の入試まであと11ヶ月になりました。あと11ヶ月で中3の学習内容を丸ごと理解し、中1・中2の勉強もやり直して、さらに入試問題に通用する思考力を身につけなければなりません。まだ11ヶ月もあると思っていませんか?中2の内容は中1の内容に比べて格段レベルアップしましたが、それを今現在理解できていますか?理解できている人はほとんどいないでしょう。理解するのはそんなに簡単なことではありませんし、何せ人間は忘れる生き物です。では、中2までの比較的理解しやすい内容を、たっぷり時間をかけて勉強してきたはずなのに身についていない子が、これからの11ヶ月でさらにレベルアップした中3の内容を理解し、そこに前学年までの勉強を追加することはできると思いますか?今までのペースをキープするのならば無理なのは明白で、自分の行動や意識を変えていくことが不可欠でしょう。中3理科ではイオンというものを勉強します。電解質の水溶液に2種類の金属を入れ銅線でつなぐと電流が流れる(これを化学電池あるいは単に電池といいます)のですが、より多くの電気を流そうと思えばその方法は2種類あります。一つは、水溶液の量を増やすこと、もう一つは水溶液の濃度を高めることです。より多くの作業を可能にするためには、全体の枠を広げるか、枠の中により集中して物事を詰め込むかしかありません。これを勉強に置き換えると前者は「勉強時間」、後者は「勉強の質」といえるでしょう。

 

特に塾に通う子は「塾に通いさえすれば成績が保証される」と思いがちです。子どもだけでなく親もそうかもしれません。しかし、ただ塾に通っているだけで成績が上がるほど、受験は甘くありません。塾の先生は魔法使いではありませんので、勉強ができない子を指を鳴らして勉強ができる子に変身することはできません。できることといえば、学習内容をより分かりやすくポイントを絞って説明をし、勉強ができる方向に導くことくらいです。子どもたちは塾に通って、そこの授業をきちんと受けて、出された宿題をこなして、やり直しをして…という時間のかかる面倒くさいことをして初めて成績が上がり始めるのです。そういうわけなので塾に通えば、勉強時間が増えることは自明で、その分自由時間(遊ぶ時間、テレビを見る時間、マンガを読む時間、動画を見る時間、LINEする時間など)を減らさざるを得ないのは当然のことです。それをする覚悟がないのならば塾には通わず、気の向くままに自学するのがいいでしょう。

 

初めに入試まで11ヶ月という話をしました(ちなみに私立高校入試までは10ヶ月です。びっくりですね!)。11ヶ月ずっと同じテンションで勉強し続けるのは難しいでしょうから、短期的に計画を立てていくことをおすすめします。まずはゴールデンウィークまでの1ヶ月弱を乗り切りましょう。青凜館では、数学は計算祭、英語は文型、理科は運動、社会は第一次世界大戦から指導していく予定です。いきなり理解しにくいヘビーなところから入りますので、めげずに1ヶ月弱を乗りきってください。ゴールデンウィーク後から中間考査までが次のタームです。中3の通知表が合否に影響しますので、この中間考査では1点を取りに行く勉強をしなければなりません。中間考査後から夏期講習前まではとりわけ大きなイベントがありませんので、青凜館でも地味にカリキュラムを進めて、地味に実力をつけていきます(「地味に」というのは大事なところで、いわば腰を据えて勉強するという意味だと考えてください。決してぶれることなく、秋以降にやってくる入試演習に向けてやるべきことを淡々とこなしていくのがこの時期です)。夏期講習期間中は、授業時間は長くなりますが、下手にイベント感を出しすぎずに、地道に知識を積み上げていきます。「夏は受験の山場だ」といわれますが、それは営業的な戦略として言われることであって、実際の山場は冬休み以降です。前期期末が終わり、ほんの一息ついた後、3年間の総復習・まとめの期間に入ります。この2,3か月の間に直前期を迎えるのに必要十分な知力・体力を身につけていきます。冬休み以降は実際の入試問題と対峙し、問題の捉え方、解答のつくり方を叩き込んでいきます。それぞれの段階でやるべきことをこなしていくことで、入試で通用する実力を身につけることができます。それが後手後手になっていくようでは、志望校を下げたり、あるいは合格に届かなかったりという結果につながるのです。合格までの行き方は示していきますので、青凜館生には必死についてきてほしいと思います。

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