2024年7月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

いつから塾に通えばいいのか

最も多い質問の一つです。私も幾度となく聞かれてきました。部活との兼ね合い、経済的な負担など考慮するべき点はあるでしょうが、高校受験でトップ校もしくは準トップ校(この地区だと福岡高校、香住丘高校)を目指すのであれば、中1から通うべきです。塾の営業的要素がないわけではありませんが、やはり中学入学と同時に入塾するべきでしょう。大きな理由は三つです。

 

一つ目は、カリキュラムの問題です。きちんとした塾であれば、学年ごと、時期ごとに「何を重点的に指導するのか」「この時期までに何を習得させるのか」が明確にあり、段階を踏んで実力を伸ばそうと考えています。そのため、ある段階を飛ばしてしまうと、先に進んだときにひずみが生まれます。

 

二つ目は、塾に長く在籍するほうが、指導者が子どもの学力をより把握できるという点です。人間同士ですので、信頼関係がすぐにできるわけではありません。ましてや、子どもの得手不得手や間違いのパターンを短期間で把握するのは容易なことではありません。

 

三つ目が非常に大事です。高校受験を突破するというだけであれば、中2や中3から入塾しても間に合うかもしれません。しかし、何とか高校に入学しても、堅固たるベースがなければ高校の勉強でほぼほぼ躓きます。ギリギリではなく、中上位の学力で高校入学するべきです。というよりも、次の大学受験を見据えたときに、中上位の学力を持っていないと苦戦するのは目に見えています。高校は同じような学力層の子どもが集まりますが、その中にも学力差は大きくあります。成績下位にいると、授業を理解するのもままならず、不完全な理解で先に進んでいくこととなります。少なくとも、授業のペースについていける程度の学力は持ち合わせておくのがよいでしょう。ですので、学力に余裕をもって合格するために、可能な限り勉強を早く開始するべきです。

 

塾に入るも入らないも、いつ入るのかも自由です。しかし、塾に途中から入るのならば、それまでに取りこぼしたことの責任は自分で負わなければなりません。塾に入るまでに勉強しなかった責任は塾にありません。遅れているのならば自ら努力して追い付くのは当然です。

 

「○○君は部活も頑張りながら、志望校に合格した」とか、「先輩はE判定だったけど、夏以降頑張って逆転合格した」とかよく言われます。部活を頑張りながらでも合格できる、始めるタイミングが遅くても勉強できると安心しがちになります。ですが成功例の陰に隠れて、部活に精を入れすぎて合格まで届かなかった子、始めるのが遅くて合格まで届かなかった子がいるのです。そのような不合格者は決して少なくはありません。見えていないというよりも、そういうネガティブなことを見ようとしていないと言う方が正しいかもしれません。「なとかなるだろう」「それはそれでしょうがないだろう」という楽天的な考えに染まり、いつまでたっても勉強の優先順位は上がっていきません。「○○君は」「先輩は」などと他人の人生に自分を重ねてなどいないで、まずは自分の現状を客観的に見てみましょう。それができないのなら親が客観的に判断しましょう。それができないのならば、迷わずプロに預けるべきです。

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