2024年2月27日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

定期考査を考察する⑤

定期考査が返却されたら、行わなければならない作業があります。「反省」です。悪かった教科も、良かった教科も、自省しなければ成長は望めません。

 

子どもの答案が返ってきたら、結果を直接子どもから聞いてください。その答えは「○○がよかった」「○○が悪かった」「○○点だった」などが多いでしょう。ではもう一歩進んで「なんで○○が悪かったの?」と聞いてみてください。ここで大きく3パターンに分かれます。

 

パターン1:「問題が難しかった」「時間が足りなかった」「変な問題が多かった」

パターン2:「教科書の本文を覚えていなかった」「ワークの発展問題を理解していなかった」

パターン3:「さぁなんでだろう」「はぁ?しつこい」

 

パターン3は論外なのですが、意外にこの反抗的な回答は多いです。パターン1とパターン2の違いはおわかりでしょうか。原因を自分の外に見出しているのがパターン1で、自分に見出しているのがパターン2です。成績が伸びるのは圧倒的に後者です。変わらないものに悪あがきをしてもどうにもならないのならば、自分という容易に変えることができるものに注力しなければなりません。にもかかわらず、外的なものに原因を求めていては成績など伸びるはずがありません。

 

とある企業で「なぜなぜ分析」というものを行っていることをご存知でしょうか。一つの事故・不良に対する原因を「なぜ?」「なぜ?」と突き詰めていきます。そうすることで「じゃあ次はどうすれば事故が防げるのか」が見えてきます。

 

定期考査で数学が悪かったXくんを例に説明します。

X:「数学が50点だった」

(なぜ?)

X:「ワークをほとんどやっていなかったから」

(なぜ?)

X:「やる時間がなかったから」

(なぜ?)

X:「英語ばっかりやっていたから」

(放課後や土日もずっと英語しかしなかったの?)

X:「土日はあんまり勉強していない」

(なぜ?)

X:「遊びに行ったから」

(じゃあどうすればいい点が取れた?)

X:「勉強時間を増やして、バランスよく勉強する」

 

大切なのは「なぜ?」「なぜ?」と聞いていって、最後に「じゃあどうする?」と解決策を子ども自身に考えさせることです。大人からみれば、勉強量の不足が原因であることは明らかなのですが、あえて子ども自身の口から言わせることで、主体的に問題意識を持つことができます。また、外的なものに責任を転嫁する子が、自分に中に原因を見つけ出すことにもなります。主体性を育めない教育や受験に意味があるでしょうか。高校受験を突破できたとしても、高校で躓くのは目に見えています。ましてや社会に出れば主体性のない人は「戦力外」とみなされるでしょう。このブログでも何度も書いていますが、今後、単純作業の多くは機械が担うことになるでしょう。であれば人間は頭を使わなければなりません。機械ではできないこと、つまり、「問題を見出し、原因を探り、解決策を思索し、実際に解決する」ことが求められるのです。

 

親がよく言いがちな「勉強しないからこんな点数になったのよ」という決まり文句は子どもの心には響きません。子どもは勉強のことに関して親から口出しされるのを嫌うからです。最も理想的なのは、親が口を出さなくても、子どもの自主性をもって勉強することですが、そうでないのならば他人に預けるのがいいのです。そのために塾があるのです。「じゃあどこの塾を選べばよいのか」という問題が浮上してきますが、この話は稿を改めてお話しします。

 

話は戻りますが、日記を書いたり、ブログを書いたりすると、自分の頭の中を可視化できます。他人から見えないものを、他人が認識できる形にすることは、想像以上に困難です。脳内で思っていても、目に見える形にしなければ理解しているとは言えないでしょう。大学入試の小論文においても、「言いたいことはあるんだけど、どう書いてよいか分からない」という人がいるのですが、採点者からみれば「何も書いていない=何も考えていない」となります。ですから、反省は思うだけではなくて、口に出させるか、文字に起こさせるべきです。

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