2024年12月11日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

理科・社会授業の検証、反省、そして来年度について

青凜館では、春期講習生を募集しております。

春期講習のページには、日程・内容・金額などの詳細を載せていますので、ぜひご覧ください。

春期講習 特設ページ

        

当塾では2019年度より、中1・中2の理科・社会授業を開始しました。開校初年度の2018年度は、中3のみ理科・社会の授業を行い、中1・中2は国・数・英の3教科に絞って指導していました。では、なぜ今年度は、受験学年以外でも理科・社会の授業を行ったのか。簡単に言うと、あまりに理社の出来がひどかったからです。特に理科は、勉強の仕方を知らない、そもそも勉強していない、覚えていないし理解していません。その結果、中学校の定期考査の平均点は40点を下回っていました(決して難しくありません。ふつうの問題です)。人間は良くも悪くも周囲の影響を受けます。もし、このままこちらが何もせず、「平均点が30点台」の子どもたちの中に居続ければ、塾生の理・社への勉強意識は低下するでしょう。「理科は難しいものだ」「勉強してもしなくても一緒」「理科の才能がない」などということを平気で言いだすかもしれません。口にしなくとも、「自分は理科に向いていない」と思っている中学生は多いことでしょう。

     

理科ができない最大の原因は勉強不足です。理科ほど勉強した分、きちんと点数に反映される科目はありません。勉強しさえすれば点数を取れるのに、見た目の面倒くささから、食わず嫌いをしているのです。であれば、点数を上げるためには、まずは理科の勉強をさせることから始めなければなりません。とにかく塾にいる時間だけでも理科の勉強をさせる。塾の授業の間は、嫌いな理科と向き合わざるを得ません。最初は難しい語句や記号、計算の面倒くささに嫌気がさすかもしれません。それが授業回数をこなし、私のしつこい説明と問いかけに耐え続けると、語句の意味や使い方が何となくわかってきます。私から何を聞かれるのかや問題のパターンが予測できるようになってきます。こうなればこっちのものです。

       

勉強では単元のはじめに投げ出すケースが最も多いです。最初にちょっとかじって、面倒くさそうだからもう手を付けないということです。新しいことを学ぶがゆえに、知らないことばかりが登場してきます。知らない語句や計算の習得に耐えかねて勉強することを放棄するのです。勉強に手をつけず勉強が分からなくなると「先生の説明が分かりにくい」とか「授業がつまらないからやる気が出ない」など、他者のせいにし始めると最悪です。そうならないためにも、単元のはじめを無理やりでも乗り越えさせる。そこで完璧に理解できなくても構いません。まずは単元の大枠を知ってもらう。そうすれば今まで食わず嫌いしていた理科が、案外そうでもないことに気づきます。それから先は、徹底的に演習⇒習得⇒演習⇒習得…の繰り返しです。知識・技能は使えなければ意味がないので、使えるまで練習を積みます。

     

2019年度から始まった中1・中2の理科・社会授業に、どれだけの効果があったのか調べてみました。以下の数字は、昨年度(理科・社会の授業を行っていなかったとき)と今年度の中1・中2の定期考査の点数です。中3は含んでいません。小数第2位以下は切り捨てています。

定期考査2018年度2019年度増減
理科60.580.8+20.3
社会69.276.8+7.6

     

学校で受けている学力分析テストの偏差値です。

学力分析2018年度2019年度増減
理科47.456.5+9.1
社会52.355.0+2.7

      

比較してみると、はやり理科の成績はかなり上昇しています。これは予想通りです。一方、社会は上がってはいますが、上げ幅としてはそれほど大きくはありません。あまり上がらなかった原因の一端は、私の授業の進め方にあります。うまくいかないやり方を生徒にさせてしまいました。これは来年度に向けて大いに反省しなければなりません。

     

来年度の中1・中2の理社授業についてです。

まずは理科。理科は今年度、説明だけでなく問題演習まである程度の時間を確保することができたので、来年度も同じような流れで進んでいく予定です。新中1は学習内容が結構変わってしまうので、授業プリントもこれからつくり直していきます。新中1の理科は、「分類する」「整理する」というのが肝になります。これができなければ点数が取れません。例年以上に中1で理科を諦める子が出そうな気がします。

社会は、塾での授業を歴史に限定しようと思います。理由はただ1つ。地理歴史の両方を扱うには、あまりに時間が足りないからです。説明するだけで精いっぱいで、問題演習にまで手が回りません。思いきって塾での授業を歴史だけにして、今年度以上にみっちりと、がっつりと、しっかりと歴史を鍛えていきます(「じゃあ地理はどうするんだ!」という声が聞こえてきそうですが…)。

     

ちなみに、中1・中2の理・社授業は、週に1回、30分ずつ行っています。毎週たった30分間であっても、うまく勉強すれば大きな効果を得ることができます。成績を上げるための3原則は、「成績が上がるまで投げ出さないこと」「勉強時間を増やすこと」「正しく学ぶこと」です。これらを30分の授業時間にギュッと詰め込んだのが青凜館の理科・社会授業です。

      

     

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