小6生(新中学1年生)の「中学入学直前講座」生を募集しています。詳しくは「新中1中学入学直前講座」ページをご覧ください。
また、中3生の冬期講習も募集しています。「2019年冬期講習」をご覧ください。
その他の学年は1月からの受講をおすすめしています(多くの教科が切りのいいところから始まるので、12月でも2月でもなく、1月からの受講がベターです)。
多くの学習塾では、学習塾にだけ販売しているテキスト・問題集を使用しています。当塾も、授業で使用するテキスト・問題集はすべて塾専用のものです。塾専用に販売されているものですが、最近では、メルカリやヤフオクで中古テキスト出品されており、一般の方でも手に入れようと思えば簡単に手に入れることができます(ただし、年度が不明なものが多いため、現在の学習内容とはずれているものもあるので注意が必要です。最新の改訂版を使いたければ、やはり一番は塾で配布されるものを使用するのがいいでしょう)。学習塾に通っている方は、与えられた問題集を指示された通りのやり方で使っていけば、学力は向上していきます。使用教材は生徒の学力向上に直結するところですので、どの塾も「これが一番だ」という教材を選定して、採用しているからです。しかし、塾に通っていない子(ご家庭)は、何を使って勉強していけばいいのか分からず、悩むことが多いでしょう。イオンモールの参考書コーナーで問題集を選んで購入している方を見かけますが、正直「わー、それ買っちゃうんだー」「何を目的としてその問題集を買っているんだろう」ということがよくあります。そこで今回は、おすすめの市販問題集を紹介していきます。公立高校受験という視点で、個人的におすすめするものを紹介します。あくまでも個人的趣味ですので、参考程度に読んでください。そして、最終的には自分で手に取って判断されてください。
第1回目は理科です。このブログでもずっと言っていますが、福岡県の理科は全く難しくありません。難しいと思うのであれば、それはすなわち練習不足です。トップ校受験者であればほぼ満点近く、香住丘・新宮であれば50点以上は確保したいところです。では、《日常学習》《一問一答》《入試対策》のジャンルでいくつか紹介します。
《日常学習》
中学1年~3年の内容が[物理・化学]と[生物・地学]の2冊に集約されている参考書です。「図でわかる」とあるように、各ページには文章だけでなく図を使った説明があり、これらを見て読むだけでも知識の定着が促進されます。それぞれ80のテーマでまとめられています。それぞれのテーマは、「図表でのまとめ」「テーマについての詳しい解説」「問題演習」という構成となっています。初めて学習する人というよりも、一度学校で学習した人が、より理解を深めるために使用するのがいいかと思います。「図でわかる」というタイトルなので「図表」に目が行きがちになりますが、いちばん取り組むべきは「解説」を理解することです。おそらく知識がない子にとっては、解説の文章を読むだけでかなりのストレスになるでしょう。何を書いているのかほとんど理解できないかもしれません。しかし、あきらめずに解説を読み込んでください。解説の理解を助けるための図も載っています。そして、解説を一通りそしゃく出来たら、今度は「図表のまとめ」を自力で再現してみてください。はじめは、同じように転写して見ます。慣れてきたら、何も見ずに再現できます。読み込んでいけば、自然と脳内に図表が思い浮かぶようになります。この参考書を一度読んで終わりにするのはもったいありません。使い続けて、読み込んでこそ味が出てきます。英語の受験勉強で傍らに英和辞書を置いておくように、理科の勉強では傍らに置いておいて損はありません。ただし、注意点として、問題量があまりに不足しており、かつ易しいものが多くあります。あくまでも参考書をしての利用がメインで、問題集は別に準備するのがいいでしょう。
《一問一答》
定期テストから高校受験まで、3年分の全範囲を単元別に網羅した一問一答集です。書店に行くと、一問一答集がいくつもあるのでどれを買うべきか迷うところです。その中で、この一冊を選んだ理由はただ一つです。それは、単純な一問一答形式ではなく、頻出の記述問題も織り交ぜている点です。一問一答は一問一答、記述は記述と分かれているものが多いのですが、これはそれらが混在しています。それも、記述はどれも「頻出のもの」で、偏差値50程度を目指すのであれば、下手に問題集に手を出すよりも、この一問一答集を完璧にマスターするほうが効果的かと思います。細かいところまでは載っていませんが、頻出のものはきちんと押さえた問題集です。これだけで50点を取ることはできませんが、平均点さえ取ればいいという子や短期間で一気に3年分復習したいという子にはぜひおすすめです。早い子であれば1時間で読み終わるくらいのボリュームです。
《入試対策》
やはり王道は「全国高校入試問題正解」です。47都道府県の入試問題を解くことをおススメします。問題集を選ぶときに最も頭を悩ませるのは問題の「質(難易度)」と「量」です。基本的に市販の問題集は「量」が不足し、「質(難易度)」には偏りがあります。それらを一気に解決してくれる問題集こそ、「全国高校入試問題正解」なのです。各都道府県の問題作成者の方たちが時間をかけ、「この問題であれば受験生の学力を正確に測ることができる」とつくりだした問題ばかりですので、模試や寄せ集めの問題集とは「質」が数段上です。また、入試問題には超基本レベルから正解率が10%を切るような問題までバランスよく配置されています。それに、一問一答形式の問題、計算問題、図表の読み取り問題、作図問題、記述問題など、あらゆる形式の問題を経験できるのもメリットです。47都道府県を全国制覇すれば、「量」も申し分ありません。
もう一冊入試対策の問題集を挙げるならばこの問題集です。タイトル通り、「解き方」を勉強するための問題集です。「解き方」中心ですので、基本事項が定着していない受験生には向いていません。ある程度知識は身についていて、基本計算(抵抗の求め方が分かる、密度の計算式がすぐに出てくるレベル)もできるという状態で取り組むのがいいでしょう。典型的な「計算問題」「作図問題」の「解き方」をユニットごとにまとめています。物理の内容では「作図によって反射光の進み方を求める問題」「屈折光による像の見え方を問う問題」「凸レンズを通る光を作図する問題」などで分けられており、頻出かつ出来・不出来が分かれる問題の「解き方」の習得にこだわっています。構成としては、はじめに「例題と解き方」が紹介され、つぎに「解き方チェック問題」という易しめの問題があります。その後には、「実戦問題」が数問ありますので、「計算問題」「作図問題」に関してはこの1冊である程度の練習量をこなすことができます。1ユニットが4ページ程度で、全部で29ユニットなので、1日2ユニットずつ進めても、2週間で終わります。しかし、おすすめは1週間程度で一気に習得してしまうことです。そういう意味では、冬休みにやってみるのもいいかもしれません。注意点としては、先ほど書いたように、基本事項が頭に入っていることが前提ですので、そこが欠けている子は基礎レベルの習得から始める方がよいでしょう。また、「計算問題」「作図問題」中心でどうしても偏りが生まれますので、これに加えて全国入試や福岡県の数年分の過去問をセットで勉強していかなければなりません。
是非書店で手に取って中身を見てみてください。おすすめ問題集紹介の第2弾がいつになるか分かりませんし、そもそも塾の人間が市販の問題集を紹介する必要があるのか分かりませんが、第2弾が気になる方は気長にお待ちください(何か希望があればコメント欄にお書きください。ちなみにコメントは匿名でも、メールアドレスの入力がなくても送ることができるようなのでお気軽にどうぞ)。