現在、冬期講習生を募集しています。ひたすら暗記し、ひたすら計算し、ひたすら問題文を読みまくる冬期講習です。冬期講習は中3生のみの指導に限定し、受験生の知識の「穴」、技能の「穴」、理解の「穴」を徹底的に塞いでいきます。詳しくは「2019年冬期講習」をご覧ください。
定期考査対策も折り返しを迎えようとしています。すでに試験範囲のワークを終え、ひたすら問題演習に励んでいる生徒が3分の1ほど、とりあえずワークは終えた生徒が3分の1ほど、残りの3分の1の生徒はワークを終えるだけで定期考査対策が終わってしまいそうな子です。ワークが終わらない理由は様々です。「部活があって…」などと言う子がいますが、部活をするのは自分自身の意思で決めたことなので、それを言い訳にするのは論外です。また、「試験範囲が広くて…」という子もいますが、定期考査が年2回になるのですから、1回あたりの試験範囲が広くなるのは当然です。何を今さら言っているのですか。だから学校でも「普段の勉強が大事だよ」「直前だけの勉強ではどうにもならないよ」といわれていたのではないですか。
このような「何を今さら言っているんだ」ということは決して少なくありません。中2から通塾を開始した生徒には、「ゴールデンウィークまでに中1の復習をしなさい」と言います。なぜなら、中2のはじめの1ヶ月ほどは英語では過去形、数学では基本計算と、それほど難しい単元でなく、比較的余裕があるからです。その余裕がある期間に中1の不足分を補っておかないと、ゴールデンウィーク明けからは、英語は助動詞、数学は連立方程式と面倒な単元へと入ってしまうので復習の時間はなかなかつくれません。ゴールデンウィークを過ぎると中2内容の理解・習得に時間がかかり、中1の復習どころではなくなります。そして、ゴールデンウィークを過ぎると生徒はこう言うのです。「中1の復習をやる余裕がありません」、と。まさに「何を今さら言っているんだ」です。あらかじめ、「ゴールデンウィーク明けからは内容が一気にレベルアップするから、やるなら今しかない」と口酸っぱく言ってもやらない子の成績が上がっていかないのは当然と言えば当然でしょうか。そして社会に出ても、ことごとくタイミングを逃し続けることになるのでしょう。
2020年度からは小学校で、2021年度からは中学校で、新学習指導要領の全面実施となります。特に現中1生とその保護者の方は勉強内容がどのように変わるのか、入試がどのように変わるのかを気にしておくべきでしょう。センター試験は現高2生の代から共通テストに変わり、大きな変化がおきると言われていますが、本当に大きく変わるのは現中1の代の受験からとなるでしょう。現中1から新学習指導要領となり、中学の学習内容や学習量、受験の方向性も変わります。高校での科目名や学習内容も変わります。また共通テスト4年間の先行実施を経ての本格実施も現中1生からです。明らかに現中1生には大きな負担となるでしょう。中1生が中3になり、新学習指導要領の全面実施となったときに「英語が難しくてついていけない」とならないように、「入試問題は読む量が多すぎて解き終わらない」とならないように、そういうことを理解したうえで勉強をしていくべきなのです。知っている人と知らない人では学力的・精神的に大きな差が生まれます。また、知っていたとしても、早めに行動や対応ができるかどうかも大きな差を生みます。
くれぐれも追い込まれてから「何を今さら」とならなくてもいいように。