2024年6月21日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

語彙力・文作力強化プリント

先日より春期講習が始まっています。昨日は小学生と新中2の授業がありました。新中2生は、春期講習から一気に人数が増えて、特に国語や数学は、基本的な考え方に立ち返って指導をしています。国語では説明的文章の基本的な構造を示すことで、以前よりも説明的文章に対する抵抗感が薄れたのではないでしょうか。「解き方がある」と知り、国語も勉強してみよう、あるいは勉強する意味があるんだと思ってくれれば幸いです。英語・数学はもろに実力差がハッキリと分かれていました。訓練を積んでこなかった子は、お手上げ状態でしたが、訓練を十分に積んできた子は当たりのようにクリアしています。これまでの遅れや知識の漏れを1日で取り戻すのは無理ですので、少しずつ積み上げていくしかありません。裏を返せば、訓練を積んでいけば取り戻すことも十分に可能だということです。問題は本腰を入れてやるか、やらないかなのです。まずは、小テストで満点がとれるように練習してきてください。中2クラスについては、後日詳しく書く予定です。

       

初日の小学生のクラスでは、5年生も6年生も国語を0から説明したため、想定以上の時間がかかってしまいました。しかし、国語の読み方・解き方の基本作法を説明したところすぐに、「なるほど」「あ、わかった」「絶対あってる」など、いい感じの反応が起こっていました。算数では、小テストの出来が想定以上に悪かったことにより、そちらの説明に時間をとられ、授業時間を十分にとることができませんでした(この程度はできるだろうと高をくくっていました。想定が甘かったです…)。算数の小テストの結果を見ると、数的思考力だけでなく計算力(スピード・確実性)もまだまだ鍛える余地が大ありです。指導のやりがいがありますね。次回は算数の説明を一気に進める予定ですので頑張りましょう。

      

さて、小学生の授業では「語い力・文作力強化プリント」というものを宿題としてやってきてもらっています。3つのやや難しい語句をうまく使って、文章を作るというものです。子どもたちが作ってきた文のうち、すばらしいもの、おもしろいものをいくつか紹介します。

    

①「くぎを刺す」「くれぐれも」「挑発」

◆「私はAさんにくれぐれもBさんのことを挑発しないようにとくぎを刺した。」→Bさんを挑発するとどんなヤバいことが起こるのかが気になります。

◆「友だちがいきなり挑発してケンカになってしまって、お母さんが『二人とも、仲直りできるようにくれぐれも気をつけてね。』とくぎを刺してきた。」→これは実体験でしょうか!?

     

②「傾向」「三日坊主」「脇目もふらず」

◆「ぼくの友だちは脇目もふらずがんばるタイプではなく、三日坊主な傾向がある。」→誰のことを言っているのでしょうか?

◆「脇目もふらずゲームをする傾向がある。今回買ったゲームは三日坊主になりそうだ。」→今回のゲームは全然面白くなかったのでしょうね。

◆「Aさんは勉強のことでは、三日坊主の傾向があるが、好きなサッカーをするときは、脇目もふらずボールを追いかけている。」→勉強が三日坊主なのは困りますが、うまく文をつくっていますね。

     

③「前代未聞」「目の当たりにする」「しばしば」

(これが一番難しかったでしょうか?)

◆「ぼくが学校を休むと宿題がなくなると聞いて前代未聞だった。そして別の友だちにしばしば聞くとうそだった。」→「しばしば」の使い方がマズいですが、宿題をしたくないという心の叫びがよく表れています。残念ながら「目の当たりにする」を使っていません…。

◆「テレビで前代未聞のことをしばしば聞く。事故を目の当たりにしてしまった。」→文と文のつながりは薄いですが、語句の使い方はバッチリ!

◆「前代未聞の事件が解決するのをしばしば目の当たりにする。」→何度も事件解決の現場を目の当たりにするなんて、コナン君ぐらいですね。


④「物足りない」「次第に」「貫く」

(これが一番の豊作でした!)

◆「お母さんがダイエットすると言っていた。お母さんはなんでも貫く性格だ。やせると思ったが大まちがいで、物足りないと言って次第におかしを全て食べた。」→これはフィクションでしょうか?

◆「走っていて物足りないので、次第にスピードを上げて最後まで貫く。」→ランナーズハイ状態です。

◆「次第に物足りなく思ったけど、最後まで貫くぞ。」→シンプルですが、うまくまとめていますね。

◆「Aさんは司会に挑戦して、最初は声が小さくて物足りない気持ちだったが、次第に声が出るようになって、司会の役わりを最後まで貫くことができた。」→ストーリーが段階的に展開されていてすばらしいです。

◆「工事現場の人が先輩に言われたことを貫きました。でも先輩の人は、工事現場の場所を見ながら『何か物足りないな』と言って、工事現場の工事は終わったのに、先輩は次第に準備を始めて、『もう一度作業を行うぞ』と言って、めんどうくさいことになった。」→職人気質の先輩のすがたを見事にえがいています。

     

小学生は、私たち大人にはない発想を持っています。それが、中学生や高校生になるにつれて、無難なものや型にはまったものを書くようになります。受験生の作文を見ると、どれも同じようなことやありきたりなことしか書かないのがその例です。小学生には、多少の文法ミスや言葉の誤用があったとしても、自分にしかない発想や実体験を込めた文章を作ってほしいと思います。それは、ありきたりな文章以上に他人の印象に残りますし、想いが伝わりやすくなります。保護者の方には、この課題に深入りしすぎず、お子様の発想力をぜひ楽しんでほしいと思います。漢字の読みや意味調べは保護者の方の助けがいるかもしれませんが、少なくとも「どういうストーリーや展開にするのか」という大枠はお子様に考えさせるのがいいでしょう。小学生にとってはなかなかハードな課題ですが、私の想像を超えるものをやってきてくれており、楽しく読ませてもらいました。

(文法的なことを言うと、「逆接」の構文をうまく使っている子が多いです。「~。しかし…。」や「~だが…」のような形です。「逆接」は読解においても、作文においても頻出かつ重要な形ですので、うまく使えている子が多くてびっくりしました。「逆接」以外にも授業の中で、「言い換え(つまり、要するに、など)」や「理由(なぜなら)」などの接続詞について話していきますので、新しく学んだことも取り入れながら、文作に挑戦してほしいと思います。)

      

      

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