2024年12月12日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

新中1生こそ塾選びにこだわるべき

昨日、飛び込みで春期講習の申込みに来られた方がいました。その後の予定が詰まっており、学習状況について詳しく聞くことができませんでしたし、当塾の指導方針や学力を上げるための取り組みなどについて話すことができなかったのが心残りではあります。ただ、どうやら他の個別指導塾で春期講習の話を聞かれたうえで、当塾の春期講習のほうが良いと判断し、申し込みされたようです。もちろん、受講する生徒にはみっちり指導しますが、他の塾と比較して当塾を選んでいただいたと聞くと、さらに気が引き締まる思いになります。そもそも当塾の春期講習の内容はどこに出してもおかしくないぐらい濃いです。春期講習では、前学年の内容や新学年の最初の内容を「ザっと」「まんべんなく」指導する塾が多い中、これだけ粘着質に、これだけ単元にこだわって指導する塾はうちぐらいです。成績を上げる、学力を上げるという観点からすると、今の私が考えられるベストな内容だと思っています。

      

塾探しで、さまざまな種類の塾を調べ、話を聞くでしょうが、特に、新中1のお子様が個別指導塾を選ばれる場合には注意が必要です。個別指導を選ばれる理由をいくつか挙げてみましょう。

「とりあえず週に1回だけ塾に通わせてみよう」「中学では部活をやりたい」「塾にあまり費用をかけたくない」「2対1だから細かく見てくれそう」「苦手な教科だけ教えてほしい」「集団授業についていけるか不安」「3年生になったら集団授業にするけど、それまでは個別指導でいい」「子どもの性格的に個別の方がいい」…。塾を選ぶ理由は人それぞれですが、こんなところでしょうか。またこの時期は「〇ヵ月無料」「個別指導受け放題」など魅力的な入塾キャンペーンが多いのもあるでしょう。個別指導は融通が利き、部活との両立ができ、費用も安く、自分の学力に合わせてくれるとうたっているので、何となくよさそうな印象を受けるかもしれません。私自身、大手塾では集団授業だけでなく、個別指導も行っていましたので、個別指導の長所は十分に理解しています。あまりにも学力の低い子は個別指導でないとついていけないので、そういう子にとっては個別指導は最善の選択となるでしょう。しかし、個別指導塾はあまりにも校舎による格差、指導者による格差が大きいのが現実です。個別指導塾に話を聞きに行って、校舎責任者と面談したとしても、実際に指導するのは大学生のアルバイト講師がメインになるので、最終的にはアルバイト講師のやる気や知識に左右されてしまいます。当塾ができてからこれまで、「個別指導に通っていました」という子を数名受け入れてきましたが、そのすべての理由が「成績が上がらない」です。もし、個別指導塾を選ぼうと思うのであれば、数ある個別指導塾から「ここならば成績が上がる!」というところを見極めてお選びください(ここは子どもには難しいので、親御様が積極的にかかわるべきです。安物買いの銭失いにならないようにしてください)。そして、「成績が上がるアルバイト講師」を指名してください。個別指導塾にはどうしようもない講師、生徒の成績に関心の薄い講師がいますので、そんな講師には当たらないように、親がチェックしてあげてください。子どもはなかなか講師について言いずらいですので、ためらっている間にダメ講師を押し付けられているかもしれません。個別指導塾では、校舎責任者がうんざりするくらい講師や成績について要求を突きつけないと損ですよ。

     

話は変わりますが、中学3年間の指導でどこが一番重要か、あるいはどこに力を注いでいるかと言われれば、もちろん受験直前は大事なのですが、私は中1のはじめだと思っています。特に、数学の正負の数の四則計算から文字式までと、英語のbe動詞、一般動詞の基本文作成は絶対に外してはいけない内容です。しかしながら、巷ではどうやらここの内容が軽視されているようです。正負の数の四則計算はやること自体が簡単かつ単純で、さらにつまらない計算なので急ぎ足で進められがちです。本来であれば、「正の数」「負の数」という数字の感覚を磨き、計算ミスを防ぐための計算のしかたや順序を植え付けるべきところです。最初の計算を簡単に済ませ、数字の感覚や確実性が欠如していれば、防げるはずの計算ミスを犯したり、無駄な計算が多くなったりするのは当たり前です。そして、その原因の一端が最初の計算不足にあることには決して気づくことがありません。簡単な「ケアレスミス」として、原因を追究することなく処理されます。英語でも同じです。はじめにbe動詞と一般動詞を区別し、英文の基本ルールを徹底して植え付けておかないと、中2・中3になっても I am play tennis. というありえない間違いを犯し続けることになります。たしかに、最初に出てくるbe動詞の文は簡単なものばかりで、be動詞でつまずく子はいません。つまずくのは一般動詞が登場してからです。be動詞と一般動詞がごちゃ混ぜになってしまうのです。ごちゃ混ぜになる理由は簡単で、そもそもbe動詞が曖昧だからです。be動詞だけしか習っていない状態であれば、多少曖昧でもbe動詞の文は作れます。疑問文も否定文も何ら難しくありません。簡単に作ることができるからこそ、be動詞の学習が飛ばされ、英作文作成などの演習が不足してしまうのです。であれば一般動詞を学習する前に、be動詞の演習を十分に積むことが、ごちゃ混ぜを防ぐためにすべきことです。当塾では6月まではbe動詞の文と英単語の指導しかしないのはそのためです。中学3年間、あるいは高校での学習から逆算して考えたときに、多少時間を割いてでも、中1の最初の内容を理解・定着させておくことがこの先を楽にするために必要なことなのです。

       

週1回の個別指導の料金に比べれば、当塾の授業料は高いです。集団授業なので、授業時間の融通はききません。振り替え授業もありません。指導者からは細かいことにうるさく、ネチネチ言われます(新中1には特に!)。ただしその分、勉強ができるようになります。私は、以前勤めていた塾での入塾面談で、「この塾は他の塾と何が違うんですか?」と聞かれたことがあります。私はそのときすぐに思いつかず、少しの間をおいて「他の塾よりもめんどうみがいいです」と答えました。そのことばを言った瞬間、私は塾の人間として恥ずかしくなりました。それは、「他の塾以上に学力を上げます」と言えなかったからです。塾に通う最大の目的である「学力向上」というところで勝負できなかった自分が情けなく思えました。このときの恥ずかしさ、情けなさが今の私につながっているのは間違いありません。そして、もし今「この塾は他の塾と何が違うんですか?」と言われれば、自信をもって「他塾以上に学力を上げるところです」と答えるでしょう。

      

さて今日から春期講習です。すべての生徒を例外なく高めていきます。うるさいことも言うでしょう。同じことばかりを繰り返すかもしれません。それでもまずは言われた通りやってみてください。そうすればきっとできるようになります。全力でいきますよ!!

     

     

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