春期講習生を募集しております。小学校の卒業式のあとから、新中1生の問い合わせが増えております。春期講習の人数には限りがありますので、受講を考えられている方はお早めにお問い合わせください。詳しくはこちらをご覧ください。
成績が上がる子と上がらない子の大きな差の一つは、自分の学力の伸び悩みの原因を自分の中に探すか、それとも自分以外の中に探すかという違いにあります。成績が上がる子は、テストの結果が悪かったときに、「自分の勉強の仕方がまずかった」「自分の勉強が不足した」「自分が時間の使い方を誤った」「自分の理解が不十分だった」「言われたことを自分がやらなかった」というように考えます。原因を語るときに、「自分」または「自分の勉強」が主語になるのです。「自分」という自分の意思で簡単に変えることができるものに原因を見出すことで、次の機会では前回の反省を生かしてより高度な勉強をすることができるようになります。一方、自分以外の中から責任や原因を見出そうとする子、たとえば「学校の授業が分かりにくいから」「みんなもできてないから」「塾がテスト対策をしてくれないから」「親がうるさいから」「テストの直前まで部活があったから」などのように考える子は、成績は上がりません。それは、自分以外のものは、自分の意思では簡単には変わらないからです。変わらないがゆえに、そこから原因を見出したとしても、それでは自分の学力という問題は解決しません。いくら「学校の授業が分かりにくい」のが事実だとしても、それは変わることはありませんし、かといって転校するのも容易ではないので、最終的には自分の置かれた状況や環境の中で「自分がどうするのか」、「自分がどう考えるのか」が重要となります。塾選びについても同じです。たとえ、塾に「こうしてほしい、ああしてほしい」という要望があったとしても、多少はそれを汲んでくれる塾はあるでしょうが、生徒に100%合わせてくれる塾はあり得ません。だからこそ、塾選びは重要で、ご家庭の方針と塾の方針が近くないと学習効果は期待できないのです。
こう書くと、「青凜館という塾は、なんて責任を放棄した塾なんだ!!」と思われるかもしれませんね。「子どもたちは自分の成績の責任を自分の中に見出せ」と言っているわけですから、そう思われてもしょうがないでしょう。しかし、私は塾としての責任、つまり「子どもの学力や成績を高める責任」において、それを子どもに転嫁するつもりはありません。そのために決して安くはない授業料をいただいているのですから当然と言えば当然です。塾は、生徒の成績が上がらなかったときに、「君が勉強しなかったからダメだったんだ」などとは言わず、自分のやり方、教え方、宿題の内容、声かけ、徹底の度合いなどを反省し、学習塾としての改善点を見つけます。名のある大手塾ならまだしも、小さな個人塾が目の前の生徒の学力に本気で向き合わなければ、たちまち簡単に吹き飛ばされてしまうでしょう。責任転嫁することなく、それぞれが自分の役割を果たし、その責任を負おうとすることで、最大限の効果が発揮できます。中学生は中学生の立場で、塾は塾の立場でやるべきことをやり、うまくいかなかったときには自分の中に原因を見出そうとする。それは、きっと保護者の方も同じではないでしょうか。たとえば、子どもにゲームを買い与えれば、子どもがゲームに夢中になるのは当然です。子どもたちはゲームをしている間には勉強のようなストレスはかかりませんし、簡単に達成感が味わえます。にもかかわらず、「子どもがゲームばっかりして、勉強はしません」と言っても、そんなことは当たり前です。「子どもが…」だけを言っていては何も解決はしません。さまざまなやり方で自分が何らかの働きかけをしなければ、その状況は変わっていきません。
成績を上げたいと思うのであれば、子どもたちは、「学校が…」「みんなが…」「塾が…」「親が…」というのをまずやめましょう。学習塾は、子どもの成績向上のための指導を徹底し、子どもの勉強の結果についての責任を負おうとしましょう(これは自分への戒めでもあります)。保護者の方は、「すべて子どもに任せています」ではなく、塾に通わせるのであれば、大人の目線で「どこに通わせるべきか」を吟味し、任せられる塾を選び、塾に通わせないのであれば、子どもの勉強を細かく見てあげてください。子ども、塾、保護者の3者のベクトルの向きが一致し、それぞれができることをやることで最大限の結果を生みだすことができます。この3者が異なるところに向かい、または他者に責任転嫁するようなことがあれば最悪です(しかしながら、現実的に学習塾に通われている方の中には、この最悪の状況に陥ってしまっている方も多くいらっしゃいます。そのまま何もしなければ状況は決して好転しません)。このような観点からも、当塾ではこちらから入塾をすすめることはありません。「この塾で成績が伸びそうだ」「ここで頑張りたい」と思っていただければご入塾ください。塾主導の塾選びではなく、ご家庭主導の塾選びをしていただいています。通い始めれば安くはない授業料をお支払いいただくになります。学校や学校の先生、あるいは人間関係などは自分の意思のみでどうにかなる問題ではありませんが、学習塾を選ぶということは、自分の意思で行うことができます。納得したうえでご入塾ください。
なお、部活をやりながら塾に通われるお子様については、決して部活を言い訳にしないようにしてください。当塾では「部活が忙しくて…」「部活の大会で…」などの言い訳を避けるため、あらかじめ小テストの範囲や予習予定を配布しています。部活の大会があったり、練習が忙しくなったりするのは分かっているのですから、先を読んで行動するようにしてください。部活は言い訳するための道具ではありません。