2024年10月15日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

新中1生は塾でどんな勉強するのでしょうか?

現在、春期講習生を募集しております。詳しくはこちらをご覧ください。

     

現小6のお子様をお持ちの保護者の方の中には、「中学に入ったら塾に通わせるつもり」あるいは「中学では塾に通わせた方がいいかなぁ?」と考えている方も多くいらっしゃると思います。その一方、「中1から塾なんて早すぎでしょ」「まだ塾なんて考えていません」という方もかなりいらっしゃるでしょう。せっかくですので、新中1が当塾でどのようなカリキュラムで学習していくのかを、簡単に説明します。4月の中学入学から7月の夏休み前までの学習予定をご紹介します。塾選びの参考にしてください。

      

〇英語

英語は7月までは、「英単語のテスト」→「次回英単語の確認」→「テキストを使った文法の授業」という流れで進めます。授業の最初には、基本英単語30個のテストをします(もちろん全問出来るようになるまで)。春期講習でマスターする予定の120単語をふくめて、夏期講習前までに500単語以上を覚えていきます。中1の最初の段階では、英単語のストックを増やす、あるいは英単語の覚え方のポイントをつかむことを重視しています。初めにある程度の基本単語を覚えてしまえば、問題の中で知らない単語に出くわす回数も、その都度辞書や単語帳で調べる手間も減ります。また、語彙が増えることで、英文でさまざまな内容を表現することが可能になるので、文法の理解も促進されます。テストが終わると、次回テストする30個の英単語の説明をします。一緒に英単語を書きながら、意味や発音、その他気をつけるべきポイントを話します。このように一緒に英単語の確認をすることで、ただ単に30個の英単語を覚えるよりも一つひとつの単語をより印象強く暗記できます。

それに対して文法の指導はというと、7月までの文法指導はかなりゆっくり進めていきます。先にも書いたように、夏期講習までは単語力の強化に注力しますので、必然的に文法は少しずつ指導することになります。夏休み前にようやく一般動詞の指導に入るぐらのペースです。進みは遅いですが、英文の構造や単語の使い方、英作文を書く力を確実に習得していきます。中1の初めは、基本単語を覚え、基本be動詞と一般動詞の基本文の構造を理解するなど、これから本格的に始まる英語学習の土台を固める学習に終始します。プロ野球のピッチャーは下半身が安定しないといい成績が残せないので、オフシーズンやキャンプで走り込みや筋トレ、投げ込みといった練習を行います。そのような練習により、強い球を投げ、好成績をおさめることができます。中学英語においても、基本単語の習得や文構造理解により土台を固めておくことで、ブレずに安定した好成績をおさめることができるようになります。また、基本的な文のつくり方を理解しているので、夏以降の文法理解が容易になり、三単現のsや過去形、進行形、助動詞など新たな文法事項が出てきたとしても、基本を頼りに理解していくことができるのです。

      

〇数学

数学は春期講習で正負の数の基本を指導しますので、4月の通常授業ではその続きからとなります。具体的には、正負の数の加法・減法から指導していきます。これからの数学学習の基本となる部分ですので、練習問題を数多くこなしてもらい、正確性とスピードを徹底的に鍛えていきます。正負の数の計算は慣れれば誰でもできるようになります。差がつきにくい所なのかもしれません。ところが、細かく見ていくと数学が伸びていく生徒と脱落するであろう生徒には明らかな違いがあります。それが正確性とスピードです。数学が伸びていく子は基本的な正負の計算でミスをすることはまずありません。また、テストを行うと、猛烈にシャーペンを動かし、できるだけ早く問題を片付けようとします。一方、脱落していく子は、10問中1、2問のミスは当たり前ですが、「惜しかったなー」「もう1回やればできるなー」とそのミスを重大な実力不足だととらえません。解くスピードもどこかマイペースで、テスト中に筆箱の中から消しゴムをガサゴソと探し出すこともありません。その意識の差、集中力の差、実力の差は、数学の勉強が進みにつれ大きくなり、中1の早い段階で修復が難しくなります。そうならないためにも、中1の最初の正負の数の基本計算では、徹底的に正確性とスピードにこだわる意識づけをしておかなければなりません。簡単だからこそ少しぐらいの正確性の欠如もスピードに対する意識の欠如も甘く捉えられがちですが、そこにしっかり向き合うことが数学の世界に足を踏み入れた中1生に与えられた最初の課題なのだと思います。テキストの問題だけではあまりに少ないため、演習プリントなども駆使しながら、しつこく基本計算をおこないます。

6月から7月にかけては文字式を扱います。ここからはっきりと実力が分かれることになります。小学校の算数と中学校の数学の大きな違いは、小学校では数字がメインだったのに対し、中学校では文字を数多く取り扱うことにあります。小学校では「100円のアイスクリームを5個買いました。」であったのに対し、中学では「100円のアイスクリームをx個買いました。」となります。文字になったからといって計算のしかたが変わるわけではありません。「文字は数字を抽象化したものだ」という認識をどれだけ植え付けられるかが重要です。ここの理解ができないと次の方程式(の利用)で詰んでしまいますので、夏前までに時間をかけて習得していきます。

     

〇国語

読解と文法の2本立てでいきます。初めは短い文章を一緒に読みながら、文章がどのような構造になっているのかを分析していきます。問題を解くということよりも、小学校のときよりも難しくなった文章を論理的に読むことから始めます。小学校のときには文章の内容についてあれこれ話し合うことはあっても、文の構造や論理について知る機会はなかったでしょう。また、それは中学校の国語でも学ぶことはありません。たとえば、説明的文章では「筆者の意見」が大事だ、「筆者の意見」を探せと言われますが、そのやり方を知っている、あるいは教わったことのある中学生はほとんどいません。ほとんどの中学生が、何となく文章を読み、何となく理解し、何となく解答して、それが時にあたったり、時に外れたりしているのです。あるいは文学的文章でも「登場人物の感情」が大事だと言われますが、どこに感情が書かれているか、なぜ感情を追うことが大事なのかということは教わりません。そんな具体的な方法論に踏み込まずに、「ただこれが大事、これを探せ」という上辺だけの指導があふれています。入試では説明的文章と文学的文章の読解が出題されます。国語力が点数化されて、合否が分かれるのです。であれば、文章には読み方があり、問題には解き方があります。「何となく」しかやり方がないものが入試に出るのはよく考えればおかしな話です。当塾では、読み方、解き方という点数を取るための方法を指導します。それは受験のことなんて遠い未来のことだと考えているであろう中1生であっても変わりません。正しい読み方を知れば、読み間違えることはなくなります。解き方を知れば、問題作成者の安易な罠にかかることなく、点数を確保していくことができます。そのような具体的な方法論を中1の出だしから植え付けていきます。

また、7月までに文法の指導を一通りおこないます。学校や他塾ではもう少し後に指導するところが多いですが、文章を読んだり、理解するためには文法の知識は欠かせません。夏以降の古典の指導でも文法力が役に立ちます。中1の文法はもちろんですが、中2で学習する文法にも触れながら、国語力を多角的に伸ばしていきます。

       

中学校の勉強のイメージは何となくできたでしょうか。あくまでも、これは当塾の予定であり、他塾にはそれぞれの指導の流れや目的があります。教える人間も、使用教材も、授業時間数も、周りの生徒の勉強に対する意識も、何一つ同じ塾というものはありません。だからこそ、成績が伸びる塾とそうでない塾が生まれます。また、一つの塾の中でも、「成績が伸びる生徒」と「その他大勢の生徒」が生まれます。塾に通う以上、我が子には成績を上げてほしい、実力を付けてほしいと思うはずです。決して「その他大勢の生徒」になってはいけません。塾で成績が上がるかどうかは、塾選びの時点で決まっているといっても過言ではないでしょう。ですから、塾選びにはとことんこだわるべきです。

      

        

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