2024年10月15日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

春期講習もあと1日です

今日は中3生が模試を受験しました。結果を返していますので、親子で確認されてください。全体的にまだまだ入試問題を解くためのベース(いわゆる基礎の部分)が固まっていません。これは今年の受験生に限らず、毎年同じようなものです(この段階で合格点に達しているようならば、私の出る幕はありません)。私がこれから受験までに伝授するやり方・考え方を、一つひとつ自分のものにしていってください。

     

新中学3年生の春期講習は、例年よりもスローペースで進みました。ゆっくり進める分、一つひとつの知識や理解を深めようという意図です。

数学は基本的な展開と因数分解の計算をしました。それぞれのやり方はわかったと思いますので、あとは素早くできるまで練習を積むことが重要です。私が展開や因数分解の問題を解くときには、まるで自分が「計算マシーン」になったような気持ちで解きます。何の迷いもなく、何の感情も入れずに、ただひたすら目の前の数字を処理していきます。そこまで極めてもらえれば、中3数学の土台はできたといえます。一番初めの授業でも話しましたが、展開と因数分解は、この一年間ずっと使い続けます(もちろん、高校数学でも使い続けます)。方程式でも、関数でも、図形でも、あらゆる場面に顔を出してきます。ゆえに、展開・因数分解の不正確さを抱えたまま先に進むと、地味に足を引っ張られることとなります。

国語は説明的文章と文学的文章をそれぞれ1題扱いました。春期講習では読解ではなく、どちらかと言えば文法や言葉の知識問題を多く扱いました。今年の公立入試で単語に分ける問題が出て以降、私も国文法にかなり神経質になっています。これまでもわりと国文法は意識して指導してきたつもりですが、その意識が足りなかったという反省からです。文法問題や語彙問題の場合、何となく選んで正解できるということも大切ですが、入試までまだまだ時間があるこの時期ですので、根拠をもって解く、確実に解くという意識でいきましょう。知らないことや忘れていることは一つひとつ吸収してほしいと思います。話は変わりますが、今日の模試で中3生が書いた作文はなかなかです(悪い意味の「なかなか」)。文章力は、理科や社会でも足を引っ張ります。「読み手へ配慮する」ということを覚えていきましょう。

理科は「力のつり合い・分解・合成」「水圧・浮力」「速さ」を扱いました。大きなテーマ(課題)は「正しく力の矢印をかく」「どのような力がはたらくか分かる」の2つです。たった4回の授業ですが、問題を読み、解くうえでの超重要なことを伝えました。問題文の中でカギを握る言葉を覚えているでしょうか?ばねの問題が出たときにまずするべきことを覚えているでしょうか?受験勉強は当たり前の積み重ねです。今は「力って難しい」と感じているかもしれませんが、説明通りのやり方で考えていけば、確実にできるようになります。授業で説明する考え方が、力を考える上での基本的なものだからです。以前も書いたとは思いますが、理科は原理原則の上に成り立つ教科ですので、そこを外さずに勉強することが成績アップの近道です。

英語は現在完了形の継続までしか進んでいません。終わらなかった完了は通常授業で指導していきます。急ぎ足で教えれば、完了まで終えることができたでしょうが、ここは欲張らないこととしました。春期講習から参加した子の場合、学校によって過去分詞形の習熟度合いは異なります。過去分詞形をほとんど教えていない(覚えるように言われていない)学校もあるようです。子どもたちにとっては、覚えなくてもいいというのは楽なことでしょうが、受験の観点からすると、ここでかなりの差が開いてしまっています。英語は、学校の授業と入試問題の差が大きい科目です。学校の授業はそこそこ理解できる。定期考査もまずまず取れる。でも入試問題や模試では全然取れない、なんてことはざらです。ましてや、学校の授業すら理解できていなかったり、必要なことを教わっていなかったりすれば、どのような結果になるかは明らかです。

     

中学2年生もゆっくりと確実に進めています。

数学は基本計算からのスタートです。解き方は理解できていますので、あとは計算の正確性と速さが勝負です。時間制約の厳しい数学の入試においてカギを握るのは計算の正確さと速さです。近年の問題は問題文を読み、やるべきことを理解するのに多くの時間を要します。計算にかけることができる時間は、必然的に少なくなってしまうのです。計算練習の際には、もっと時間への意識を持たなければなりません。

英語では大半の時間を不規則動詞の暗記に費やしました。ここで不規則動詞を覚えずに、中途半端にして先に進むのは簡単です。そうしたところで、今後も不規則動詞が出てくるたびに「分からない」「知らない」「覚えていない」の繰り返しになるでしょう。初めの段階で不規則動詞を覚えておけば、今後、そこでの苦労は大幅に減ることでしょう。これから先、どんなに勉強を続けても、勉強の苦労が減ることはありません。勉強し続けるほど、勉強の高い壁が現れます。最も楽な方法は逃げてしまうことです。つまり、あれこれ言い訳をして、勉強することを放棄することです。しかしながら、本当に勉強ができるようになりたいのであれば、腹をくくって勉強し続けなければなりません。勉強し続けたところで、勉強が劇的に簡単になるわけではありません。勉強を始めた途端に結果が現れることもありません。勉強の成果が表れるのはある程度の時間と量をこなしてからです。おそらく、この春に覚えた不規則動詞の成果を実感するのはもう少ししてからです。これから数か月後、別の単元を扱っているときに、不規則動詞の過去形がすっと出てくるようであれば、この春の勉強の意味があったといえるでしょう。

理科は元素記号・化学式・分解まで扱いました。元素記号は覚えているようですが、化学式はまだまだのようです。化学式を覚えるときには、それと同時に分子でできているかをおさえなければなりません。分子でできている単体4つと化合物4つは寝起きでも言えるように練習して下さい。それ以外の化学式もまだたくさんありますので、これから出てくるたびに覚えていきましょう。分解では、炭酸水素ナトリウム・水・酸化銀の分解を扱いました。分解は、プリントの内容を、授業で説明した考え方・覚え方で学習すれば十分です。面白いように、余裕で入試問題を解くことができます。

     

来週の中1の授業で春期講習は終了です。

4日(日)は休館です。

5日(月)は14:00~18:00で開けます。

6日(火)、7日(水)は休館です。

8日(木)から通常授業がスタートします。

     

今年度のテーマは、「高品質」です。勉強の基本は反復にあります。最も効果的な勉強は紛れもなく、できるまで繰り返すことです。今年度ももちろん、物量作戦もとりますが、それには限界があると感じています。昨今の入試は、それだけでは通用しないのです。重要なポイントでは量よりも質にこだわり、一題一題を深く、一般化・抽象化して解く訓練を積みます。これまでも授業の質やレベルにはこだわってきましたが、今年度はより頭を働かせ、より問題を読み込んでいきながら、さらに授業の質を上げていきます。

     

     

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