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私立入試まであと3日となりました。私立前の中3授業は本日が最後です(入試前日は授業を行いません)。直前の授業では、新しいことを教えるというよりも、これまでにやったことの確認、注意が中心になります。あとは、各自が苦手にしているところの補強に努めます。
もう時間は限られています。すなわち、できることも限られています。場合によっては、諦めなければならないところも出てくるでしょう。私は、それが戦略的な諦め、次につながる諦めであれば、諦めるのは良いことだと思っています。頑張っても効果が出ないところにへたにこだわるよりも、頑張れば効果が出るところに注力するほうが、全体としてはプラスになると考えるからです。この段階で、過去問5年分を5教科とも解きなおすのは無謀です。解きなおしたところで中途半端になるのは目に見えています。であれば、自分の能力と弱点を鑑みたうえで、ポイントをおさえた対策にしなければなりません。たとえば、国語であれば文学史だけ確認する、数学であれば方程式の大問だけ解く、英語は並び替えだけ解きなおすなどです。目的なく、ただ過去問を解くぐらいなら、思いっきりポイントを絞って、「ここは直前に勉強したから、大丈夫だ!」と思えるところをつくるのも一つの方法です。出題される可能性が高いところに時間を割き、それ以外の勉強を諦めるのは、決して後ろ向きな考えではありません。
これまで、何もしてこず、現実と向き合うのが怖くて、目の前の勉強から逃げるのはいけません。しかし、これまで、できるだけの努力をしたうえで、それでもどうにもならなくて諦めるのであれば、それは決して否定するものでも、否定されるものでもありません。最後まで戦わなければ、努力すること、時間を意識すること、自分の能力、自分の弱点、自分の限界などに気づくことができません。受験ですから、志望校に合格することが大事であることは言うまでもありません。でもせっかくやるのなら、「やれるだけのことはやった」と言えるような受験勉強をしてほしいと思うのです。