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中3生の6月県模試(正確には5月末に受験した模試)の結果が出ました。成果と課題を見ていきましょう。
まずは、前回(3月末に受験した模試)の成績を確認しておきましょう。
3月模試の塾内平均偏差値(小数第2位以下は切り捨て)
国語 52.2
数学 53.8
社会 51.9
理科 55.2
英語 50.5
5教科 53.8
時間をはかって全員で受ける模試はこれが初めてでした。知識・実力がまだ不足していたことに加え、時間の使い方や問題の読み取りに苦戦していたようです。その結果の平均偏差値53.8です。「まだまだ足りない」と生徒だけでなく私も実感した3月模試でした。
それから約2か月後の5月末、再度実力試しのチャンスがやってきました。模試の問題が塾に到着したのが実施日の前日ということもあり、私自身も何が出題されるのかが分からないという状況でしたが、生徒は点数をとれたのでしょうか。以下は6月模試の結果です。
6月模試の塾内平均偏差値(小数第2位以下は切り捨て、カッコ内は3月模試からの変化)
国語 54.4 (+2.2)
数学 58.0 (+4.2)
社会 61.1 (+9.2)
理科 52.3 (-2.9)
英語 60.0 (+9.5)
5教科 58.5 (+4.7)
国語は平均点が高く、易しめの問題でしたが、塾生全員50点を下回っているという何とも寂しい結果となりました。今後、国語の学力が爆発的に上がっていくことはないでしょうが、少なくとも平均偏差値が58は超えたいと思っています。国語の点数が出ない子は例外なく、「聞かれたことに答えていない」「解答の根拠を本文中に見出していない」「自分勝手に物語を作っている」などの失敗を犯しています。そして、国語でこれらの失敗を犯した子は、その他の4科目でも同様の過ちを犯しています。文章を書かれている通りの意味で読み取るということは、当たり前のように思えますが、それをできない子にとってはかなりハードルが高いようです。
数学は、ほぼ全員が同じくらいの成績で固まっています。休校期間を使って、関数と連立方程式の入試問題を解きましたが、模試で出題された関数はあまりに簡単で、肩透かしを食らってしまいました。その代わり、文字式の利用には全く対応できておらず、引き出しの少なさを露呈しました。
社会は、歴史の総復習をしたこともあって、まずまずの点数が取れていました。ただし、社会は生徒間で知識の差、学力差が非常に大きいため、知識が不足している子は今後の入試対策がかなり厳しくなるのは間違いありません(そのために渡していた復習教材を進めていないことが昨日判明し、叱りました)。
理科はダメですね。理科も誰一人として偏差値60を超えていません。中2内容はなんとか耐えていますが、中1内容で大失敗しています。これから夏期講習までに、中1内容の復習を入れて、改善を狙います。
英語は平均偏差値が60ですが、個々の学力差は最も大きい科目です(授業中に最もうるさく注意することが多いのが英語です)。特に長文2題で大半の点数を落としており、改善には時間を要しそうです。ただし、3月の模試でボロボロだったリスニングでは改善の兆しがみられており、これは2か月で大きく成長したところです。
次の模試は8月末です。3か月近く空きますので、課題をもって勉強していけば、さらに結果を良くすることも可能です。中3生の夏期講習は、日曜日をあえて休講にしています。日曜日は各自の課題解決にあててほしいからです(いくつかの塾の夏期講習の日程を見ましたが、日曜日にも授業が入っている塾が予想以上に多くて驚いています)。受験を終えるまで、あるいはその先も、「やることが何もない」という日が訪れることはありません。やるべきことはいくらでもあるのです。ただし、焦りは禁物です。まだ受験まで200日以上もあるのですから、まずは目の前の単元を確実に習得していきましょう。そして、前学年までの復習も一気に進まず、狭い範囲でもいいので確実におさえていきましょう。日々、「今日はこれができるようになった」ということを胸を張って言えるような、目的のある勉強をしていきましょう。