本日、模試を受験しました。前回の模試が3月でしたので、それから2か月経っての受験となります。あまり細かいことは書けませんが、自己採点の点数は全員上がっています(平均で50点ほど)。偏差値もそこそこ上がっているでしょう。程度の大小はあれ、4月・5月の休校期間に勉強した成果でしょうか(それにしても、今回の県模試は簡単すぎやしませんか?試験時間が余りまくっていました)。
生徒には宿題として解き直しを課しています。テストは解くだけでは学力は上がりません。あくまでも模試は、「現状の学力の把握」と「時間の使い方の練習」です。今回の模試で失敗してしまったこと、間違ってしまったことは、もうどうしようもありません。しかし、今回の間違いを反省し、改善・修復すれば、次の新たな間違いを防ぐことができます。入試では、練習で解いた問題と全く同じ問題が出ることはありません。かといって、これまで解いたことがない問題が出るかというとそうでもありません。入試では、練習で扱った問題と「根本・原理・考え方が同じ」問題が出ます。細かいことは書けませんが、今日の問題でも、生徒が全員解けなかった問題は、超基本的な手順・考え方が問われたものでした。間違ったところについては、なぜ間違ったのか、どのような考え方をしなければならなかったのか、どの知識が足りなかったのかを分析し、最終的には「自分で説明できる」ことを求めます。「言われたらわかる」は論外です。「何となくできた」は、直前期であれば許しますが、まだまだ時間が残されているこの時期であれば、理解し説明できるところまで鍛えておかなければなりません。
塾生は、塾生専用ページからリスニング音源を再度聞いておくこと。まずはスクリプト(原稿)なしで聞きましょう。次にスクリプトを見ながら聞きましょう。最終的にはスクリプトがなくても話の展開が分かるというところまで、何度も聞いておきましょう。
今日のテストでは、見直しについて話しました。見直しに欠かせないのは「客観性」です。言い換えれば、自分の解答のあらを探そうという第三者的な目です。ところが、現実的にそのような見方で見直しをする中学生はほとんどいません。なぜ、第三者の目を持つことができないのでしょうか。その理由の一つは、「自分自身の解答はかわいいから」だと思います。自分自身が考え、自分自身で解答欄に書き込んだ答えです。文字通り、「自分の答え」です。本来は厳しい目でチェックしなければなりませんが、どうしてもそこには甘さや手加減が入ってしまうのです。あるいは「この程度なら大丈夫だろう」という油断や妥協もあるかもしれません。では、どうすれば自分の解答を厳しくチェックすることができるでしょうか。その一つの方法が、「自分の解答を、自分の苦手(嫌い)な同級生の解答だと思え」です。自分の解答だから手加減するのであれば、赤の他人、それも気の合わない他人の解答だと思い込むのです。気の合わない他人が書いた作文を読むときには、「なんでもいいからケチつけてやろう」「あらさがししてやろう」というスタンスで読むはずです。気の合わない他人の証明を採点するときには、分かりにくいところには平気で×をつけるはずです。政治の世界にも、自分とは違う政党の政策には何でもかんでもNOという人がいますよね。そのぐらい「批判してやるぜ~」「批判できるところみ~つけた」というスタンスでいるのです。自分の解答を、気の合わない他人が書いていたとしたら、それを許せるのか、許せないのかという視点で見直しをしていくのです。そうすると、足りないところに気づける場合が出てきます。是非やってみてください。
3月の模試の塾内平均偏差値が53.8でしたが、今回でどこまで上がっているのでしょうか。結果を待ちましょう。