2024年12月12日
  • 須恵町にある高校受験専門学習塾

「速さ」の不安を吹っ飛ばせ

小6算数では4月から分数計算が続いています。4月からといっても、休講期間がありましたので、実質の授業回数はまだ6回ほどです。その6回の授業の内、3回分の授業を速さの計算問題に充てています。次回の授業でも速さの計算練習をする予定です。予想以上に問題の読み取りと単位変換に苦しんでいます。こちらから計算のしかたを提示するのは簡単ですが、そうするといずれ自分の頭で考えなくなります。難しい問題に出くわしたときに、いわゆる「思考停止状態」に陥ります。ゆえに、ヒントを与えて甘やかしたくなる気持ちを捨て、子どもたちには「自分の力でできる」まで取り組んでもらいます。今日の速さの計算演習は、前回のときよりも格段にレベルアップしていました。宿題に真面目に取り組んだのでしょう。小テストでも満点を取れた子もいました。中3生が解いても、満点を取れる子は少ないような問題です。それぐらい今やっている単元は面倒なところです。教えている立場の私自身も面倒だと思っています。私が面倒だと思っているのですから、子どもたちが抱える面倒くささは半端ないでしょう。しかし、ここは簡単に済ませてはいけないところです。ここで妥協して先に進んだとしても、いずれ計算力で行き詰まりを感じます。具体的には、来年の今ごろ、文字式の計算が始まったころぐらいから、小学生のときの計算力の無さがはね返ってきます。「正負の数なんて簡単じゃん」と思っていた中1生が、文字式に入った途端、「もう無理ー」となるのはそのためです。こうなると、中学高校の数学には絶望しか感じません。数学の学習に自信を持てず、嫌々やり続けることになるのです。とにかく、今は小6算数のうち最も面倒くさいところ、かつ、差がつくところの1つに挑んでいるわけですので、へこたれずに頑張ってもらいましょう。

      

ちなみに、小6算数の山場は2つあると思っています。1つは今やっている「分数の計算関係」で、もう1つは「比~比例・反比例」です。学校では「比」と「比例」が分断することがありますが、「比」と「比例」をつなげてやった方が理解が進むため、当塾では「比~比例・反比例」まで一気に扱います(今のところ、夏休みで「比」を扱って、9月~10月で「比例・反比例」を扱う予定です)。これら以外の内容は面倒くささのレベルが下がります(分数計算の後に扱う円の面積や立体の体積は簡単ですよ~)。小学5・6年生の算数は、中1の数学とほとんど大差がありません。中学になると負の数が登場することぐらいでしょうか。方程式の考え方も、文字式を使う練習も、小学生で行います。小学生の算数を固めておくことで、中1数学の負担は大きく軽減されます。それにより、数学以外の科目の勉強にも手を回すだけの余裕が生まれます。できないことを残さないことで好循環が生まれるのです。

      

     

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